【自転車奔走記】第533回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第533回。

10月も後半戦に入りました。皆様、いかがお過
ごしでしょうか?
先週のブログで、10月10日のこ
とを『体育の日』と書きましたが、正確には『ス
ポーツの日』でして、恥ずかしながら、ワタシは
そのことを知りませんでした…。調べると、どう
も平成12年から名前が変更になったよう。名称
変更から20年も知らずに過ごしてきたこと、そ
してこのこと以外にも同様のことがあるかも?と
考えると…我ながら少々恐ろしくなりますね。
気を取り直して【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・72-36。

【語句】
睡眠障害

【意味】
睡眠に関連した多種多様な病気の総称。 不眠症
や過眠症、中途覚醒や入眠障害などがある。

【解説】
今週は『睡眠12箇条』第8条についてです。

 第8条
勤労世代の疲労回復・能率アップに、
毎日十分な睡眠を。

(解説)
この条は、働く人に向けた睡眠の重要性につい
て述べています。何度もお話していますが、必
要な睡眠時間は個人によって大きく異なり、ま
た、年齢によっても変わります。という事は一
人ひとりが自分にとって必要な睡眠時間を知る
という事が、健康な睡眠の第一歩となるわけで
す。では、どのようにして自分の睡眠時間が足
りているか?を知るかというと、意外に簡単で、
「日中の眠気の程度に注意する」という方法が
一番です。睡眠不足では日中の眠気が強くなり
ますし、昼過ぎにある程度の眠気を感じること
は自然なことなんですね。ですが、昼過ぎ以外
の時間帯でも強い眠気におそわれる場合には睡
眠不足の可能性があります。特に勤労世代では、
必要な睡眠時間が確保しにくいこともあるため、
勤務形態の違いを考慮しつつも、十分な睡眠を
確保する必要が指摘されています。実際に睡眠
不足の状態で仕事をすると、注意力や作業能率
が低下し、結果として生産性が下がってしまっ
たり、事故やヒューマンエラー発生の危険性を
高めてしまうことは良く知られていますよね。

ただ、厄介なことに、意外に人間は自分では眠
気による作業能率の低下に気が付かないことが
あるのです。繁忙期や忙しい職場では、ついつ
い「まだ大丈夫!」と睡眠時間を削って働くこ
とはままありますよね。ですが、それが続くと
知らず知らずのうちに疲労が溜まり、作業能率
が低下して、結果として産業事故などの危険性
が増すことがあります。つまり睡眠の管理も仕
事管理のうち!という事なんですよね。また睡
眠不足が長く続くと、疲労回復は難しくなりま
す。睡眠不足による疲労の蓄積を防ぐためには、
毎日必要な睡眠時間を確保することが大切にな
ってきます。ですが、方法には注意が必要です。

いわゆる『寝だめ』。睡眠の不足を休日などに
まとめて解消しようとすることなんですが、沢
山眠っておくとその後の睡眠不足に耐えられる
か?というと、そんなことはないんですね。残
念ながら貯金と違って「睡眠」を「ためる」こ
とはできません。ですので、睡眠不足が蓄積さ
れている状態で休日にまとめて睡眠をとろうと
試みても、睡眠不足による能率の低下をうまく
補うことはできないんです。また、睡眠不足が
続いたりして休日に遅い時刻まで眠っていると、
光による体内時計の調整が行われないために生
活が夜型化して、日曜の夜の入眠困難や月曜の
朝の目覚めの悪さにつながります。ですので結
論を言ってしまうと、その日その日でしっかり
とした睡眠管理をしていくほかはないというこ
とになります。ですが、そうも言っていられな
いのが私たち勤労世代でもあります。仕事が忙
しいということ以外にも社会の変化や生活スタ
イルの変化にともない、私達の活動時間は長く
なっていて、睡眠時間と活動時間の葛藤に日々
悩まされているのが現代人の宿痾ともいうべき
状態ですよね。

ですので、毎日十分な睡眠をとることが基本で
はありますが、仕事や生活上の都合で、夜間に
必要な睡眠時間を確保できなかった場合は昼寝
が役に立ちます。一般には午後の早い時刻に15
~30程度の短い昼寝(仮眠)をすることが、眠
気による作業能率の改善に効果的とされていま
す。この昼寝ですが、海外では『パワーナップ』
と呼ばれていて、睡眠不足解消よりも集中力や
作業効率のアップを目的として仕事の一環とし
て実施されているケースも沢山あります。睡眠不
足解消と仕事効率アップの一石二鳥ですので試
してみてはいかがでしょうか?

というところで今週はここまで。
次回も睡眠12箇条についてのお話です。
日曜日のお相手、ヒロモリでした!
SEE YOU NEXT WEEK☆