【自転車奔走記】第576回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第576回。

8月も後半戦です。皆様いかがお過ごしでし
ょうか?ワタシの自宅の近所ではそろそろ稲
刈りの準備が始まっているようで、朝早くか
ら農家の方々が作業をしている光景をよく見
ます。子供の頃の記憶だと、稲刈りは9月く
らいからだったような気がしますが、今では
殆どの田が8月中には稲刈りを終えているみ
たいですね。今の子供たちにとっては、稲刈
りは秋の訪れではなく、楽しかった夏休みの
終わりを感じる風景なのかもしれませんね。

さて、まだまだ暑い日は続きます。暑さに合
わせた生活パターンの工夫、こまめな水分補
給と室温管理を欠かさず、熱中症の対策は引
き続き万全に行ってください。食中毒などの
衛生対策もお願いします。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー29。

【語句】
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
引き続き障害福祉サービスの「訓練等給付」
についてのお話になります。まずは⑦【就労
定着支援】です。このサービスは生活介護、
自立訓練、就労移行支援、就労継続支援など
を利用して事業所に新しく雇用され、就労の
継続が6か月を超える障害者の方が対象とな
ります。これらの方々の就労の継続を図るた
めに、企業や障害福祉サービス事業所、医療
機関などと連絡調整・連携を図り、就労の際
に生じる悩みなどに支援を行うものです。

具体的には、新しく雇用された職場へ馴染め
るように支援したり、就労環境が変わること
で日常生活や社会生活を営む際に起きる問題
への相談や問題の解決、助言といった就労の
定着に必要な支援を行います。

続いては⑧【自立生活援助】です。このサー
ビスは、障害者グループホームや障害者支援
施設などを利用していた障害者の方が、地域
で一人暮らしを行う場合、もしくは今後地域
での生活を行いたい方に対して援助を行うも
のです。対象となるのは、障害者支援施設や
グループホームを以前利用していた方で、現
在は自宅で一人暮らしを行っているものの支
援が必要な方、そして障害や疾病などの家族
と同居しているために、家族からの支援が見
込めないために自立生活援助からの支援が必
要な方となっています。

そして最後は⑨【共同生活援助・グループホ
ーム】です。このサービスは、障害がある方
が必要な支援を受けて、自分らしい生活を送
るための援助を行うもので、基本は夜間にお
いて支援を行い、入浴や排泄といった生活上
の援助や、生活上や将来についての相談、共
同生活を送る上での悩みやコミュニケーショ
ンを図る等援助を行っていきます。以上が訓
練等給付の内容となります。

では、次の給付類型である【地域相談支援給
付】についてのお話に移ります。これまでお
話をしてきた介護給付や訓練等給付とは少し
違って、「相談」の名が示す通り、この地域
相談支援給付は障害のある方が病院や施設で
の生活から地域の生活へ移行を行ったり、あ
るは既に地域での生活を行っている方々が安
心して地域で定着して生活を継続するために
必要な支援を行うものです。障害がある方が
自分に最適な支援は何か、地域生活を行いた
いけれど自分に必要な支援は何で、何からす
ればよいのかわからない…ということがよく
あります。そして、そんな時にサポートを行
ってくれるのがこの『地域相談支援給付』と
なっています。その内容は(1)地域移行支
援と(2)地域定着支援の二つがありますが、
その内容は次回に。

では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆