【自転車奔走記】69-38。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第492回。

師走も半ばの日曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
冬らしく寒い日が続くようになりました。体調管理は
大丈夫でしょうか?これからの時期はヒートショックなど
外気温と室温との差で起こる事故が増えてきます。
適所適所の暖房の調整や、外気に触れた後すぐの入浴は
控えるなど、十分ご注意をお願いします。
また、エアコンの使用で空気が乾燥しますので、隠れ脱水
にもご注意を。しっかりと水分補給もお願いします。
加えて、コロナ、インフルエンザ対策も万全に願います!

では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・69-38。

【語句】
栄養

【意味】
ヒトや動物など、生物が自分以外の外界から
食物を得て、生長し、活力を保ち続ける身体
の営みのこと。

【解説】
今週は「栄養」についてのシリーズ最終回となります。
今まで沢山の栄養に関する情報をお伝えしてきました。
前回もお話しましたが、栄養に関するしっかりとした
知識を持つことは、健康を維持し、そして健康に暮らす
ための羅針盤として非常に有用な働きをします。

今までのお話がほんのひとかけらでもお役に立てれば
幸いですが、「栄養」は知識と実践を伴うものです。
膨大な知識をしていても、それらを実践活用できて
いなければ栄養の営みは不完全なものになってしまいます。
その意味で栄養総括は「栄養の実践」についてお話します。

栄養の知識を実践、つまり毎日の実生活の中で的確に
運用することは、実はかなり難しい。病院や介護の
施設などでは管理栄養士さんなどの栄養のプロが適格な
栄養管理、食事管理を手伝ってくれますが、管理栄養士
並みの管理や調理を毎日実際の生活の中で行うことは
無理ではありませんが、かなりしんどい作業だと思います。

ですので、考え方として、日単位で管理するのではなく、
週間単位で管理する方法があります。日々の暮らしの
中では寝坊して朝食抜きにする日もあるでしょうし、
仕事が忙しくて食事の時間が不規則になったりもします。
カロリーや必要栄養素をしっかり管理したメニューを
一日三食、一年365日に渡って考えるのも大変ですし、
たまには外食で美味しい食事を栄養抜きに楽しんだり、
羽目を外してドガ食いすることも人間のQOL(生活の質)
の維持には必要な要素です。ですので、週単位での
栄養管理が有効なんですね。やり方は簡単です。

まず、毎日、何を何時食べたか?を記録しておきます。
日記をつける習慣のある方は日記に、ない方は食事日記を
つけるようにします。次に、自分にとって一日に必要な
総カロリー量を調べ(調べ方については、最後に当該
サイトのアドレスを貼っておきますね)、一日の最後に
その日に摂取した総カロリー(大体でOKです)を記録
しておきます。次いで、週の締日を決めます。週末の
金曜日〆でも良いですし、日曜日〆でもOKです。

そして最後、決めた締日に一週間の食事内容を振り返り、
その反省点を念頭において翌週の食事の内容や量を決めて
いくというやり方です。カロリーオーバー気味であれば
翌週は控えめに、逆にカロリー不足であれば頑張って
食べるようにしたり、間食等の補食を取り入れるように
します。タンパク質やビタミン・ミネラルが不足気味で
あれば翌週はもう一品メニューを増やすとかサプリメントを
活用するとか、食事内容を「週単位でより良くしていく」
という方法論です。この方法の要諦は評価と分析。

その日の食事や週間の食事内容から摂取カロリーや
摂取栄養素の分析を行い、「結果どうだったか?」を評価、
その評価に基づいて翌週の食事や食事内容の方針を決めて
実施、そしてまた一週間経ったら分析と評価…という、
いわば「PDCA」サイクル(※1)的な運用ができる点。
最初は結構大変ですが、慣れてくるとそれほど時間を
取らずに運用ができるようになります。
是非、一度試してくださいね!

ということろで、「栄養」についてのシリーズは終了です。
長い連載でしたがお付き合いいただき感謝いたします。
次回からは通常営業の介護や福祉に関するトピックを
取り上げ、そのキーワードについてのお話をしてまいります。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK!

☆参考サイト
カロリー計算のできるサイト
Ke!san(CASIOさんのサイトです)https://keisan.casio.jp/exec/system/1567491116

健康の森(日本医師会のHPです)https://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html

※1・PDCAサイクル
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)
を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの
管理業務を継続的に改善していく手法です。