【自転車奔走記】第577回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第577回。

8月も最後の日曜日です。皆様いかがお過ご
しでしょうか?
例年以上の酷暑に台風と…天
候的にはさんざんな8月でしたね。ただ、コ
ロナ禍明けという事もあって、お盆の帰省や
夏祭り、花火大会など、ようやくコロナ前の
夏の行事が戻って来た8月でもありました。
夏も終盤戦に差し掛かっていますが、予報に
よると涼しくなるのは当分先の様子です。暑
さ対策は万全に、そして暑さに合わせた生活
パターンの工夫、こまめな水分補給と室温管
理を欠かさず、熱中症の対策は引き続き行っ
てください。また、食中毒などの衛生対策も
お願いします。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー30。

【語句】
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
今週は障害福祉サービスの「訓練等給付」の
『地域相談支援給付』についておを話します。
まずは「地域移行支援」です。このサービス
は、障害者支援施設等に入所している方、精
神科病院に入院している方など、退院・退所
の後に地域での生活に移行するのに重点的な
支援を必要としている方を対象として、住居
の確保などの地域生活に移行するための相談
や必要な支援を行うものです。

このサービスの特徴は、入所・入院中から新
しい生活の準備等の支援を行うことで、障害
のある方が地域生活へ円滑な移行ができるよ
う総合的に相談や支援を行うことで「移行」
の文言が示す通り地域生活へのガイド的な役
割となっています。対象となるのは障害者施
設や精神科病院に入所・入院中の方をはじめ、
救護施設や更生保護施設等に入所している障
害者も対象となります。具体的なサービスの
内容は〇住居の確保その他の地域生活に移行
するための活動に関する相談〇地域生活への
移行のための外出時の同行〇障害福祉サービ
ス(生活介護、自立訓練、就労移行支援、就
労継続支援に限る)体験利用〇体験宿泊〇地
域移行支援計画の作成、となっています。

そして、地域で生活する障害者を対象とする
のが次に挙げる「地域定着支援」です。この
サービスは、単身等で生活する障害のある方
に対し、常に連絡がとれる体制を確保し、緊
急に支援が必要な事態が生じた際に、緊急訪
問や相談などの必要な支援を行います。つま
り、入所施設や精神科病院から退所または退
院した方や地域生活が不安定な方などに「見
守り」としての支援を行うことで、障害のあ
る方の地域生活の継続をめざすことを目的と
するものです。

対象となるのは(1)居宅において単身(一人暮
らし)であるため緊急時の支援が見込めない
状況にある方(2)居宅において家族と同居して
いる障害のある方であっても、その家族等が
障害、疾病等のため、緊急時の支援が見込め
ない状況にある方となっています。また、障
害者支援施設等や精神科病院から退所・退院
した方のほか、家族との同居から一人暮らし
に移行した方や地域生活が不安定な方等も対
象になります。ただ「居宅」の文言が示す通
り、共同生活援助(グループホーム)、宿泊
型自立訓練の入居者は対象外となります。

具体的なサービスの内容は〇常時の連絡体制
の確保(夜間職員の配置、携帯電話等による
利用者や家族との連絡体制の確保)〇緊急時
の対応(迅速な訪問、電話等による状況把握、
関係機関等の連絡調整、一時的な滞在による
支援)となっています。

というところで、『地域相談支援給付』につ
いてのお話、そして障害者総合支援法につい
てのお話はおしまいとなります。次回は、障
害者福祉の最終回として、福祉ホームや障害
者手当等についてお話をしますね。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆