【ケアマネの自転車奔走記】連載・第635回。
7月最後の日曜日。皆様、いかがお過ごしで
しょうか?猛暑、酷暑と評され、熱中症警戒
アラートもほぼ毎日発出されるくらいの危険
な日が続いています。特に警戒アラートが出
ている時は、日中の屋外での不要不急の活動
はお控えください。そして、日中だけでなく
夜間も含めた室温管理の徹底、水分・塩分の
こまめな摂取は必須です!
熱中症対策、そして健康管理は万全に万全を
期してお願いします!
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー75。
【語句】
社会保障(制度)
【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。
【解説】
今週は「伝染病予防」についてお話します。
日本での伝染病予防は、概ね次に挙げる3つ
の基本的な考え方に基づいて行われています。
①は「早期発見と迅速な対応」です。伝染病
の早期発見と迅速な対応は、感染拡大を最小
限に抑えるために非常に重要であることは十
分ご承知のことだと思います。日本では主に
保健所や保健センター、国立感染症研究所、
厚生労働省などの関係機関が役割分担と連携
を行いながら対応しています。
また『感染症発生動向調査』といって、感染
症法に規定された疾患の患者が、全国でどの
くらい発生したのかを調査集計するシステム
もあり、伝染病の早期発見と迅速な対応に必
要な情報収集や発出を行っています。因みに、
日本での伝染病は1類から5類に区分されて
いることはご存知だと思いますが、このうち
1~4類と5類の一部(アメーバ赤痢や風し
ん、麻しんなど)は「全数把握」と言って、
全ての医師が、全ての患者の発生について届
出を行うことが法律で義務付けられています。
もう一つが「定点把握」で、都道府県等が指
定した医療機関が、患者の発生について届出
を行うもので、今流行している手足口病やイ
ンフルエンザ、新型コロナウイルス感染症な
どが該当します。
続いては②「予防接種の普及」です。ワクチ
ン等の予防接種は、伝染病予防の最も効果的
な方法の一つですが、日本では「予防接種法」
という法律でA類(「1類」とも。ジフテリ
ア、百日せき、ポリオ・麻しん、風しん、日
本脳炎など)とB類(「2類」。高齢者のイ
ンフルエンザや高齢者肺炎球菌、新型コロナ
ウイルス感染症など)に区分され、A類は集
団予防目的で公費接種、B類は個人予防目的
に比重が置かれていて個人負担もしくは一部
公費負担となっています。
また、A類、B類ともに接種義務はありませ
んが、A類に関しては努力義務が規定されて
います(B類については努力義務はなし)。
そして③「健康教育と啓発活動」です。これ
は、公衆衛生教育を通じて、個々人が適切な
予防行動を取ることができるようにすること
を目的としたもので、伝染病、感染症予防に
は非常に効果的です。皆様はコロナ禍で体験
済だと思いますが、例えば手洗いやマスクの
着用、適切な衛生習慣の徹底などの感染症予
防方法を啓発し、各人が自発的に予防行為を
取ることで感染の拡大を防ぐことを目的とし
たものですね。
というところで今週はここまで。
次回は伝染病予防の主な施策についてです。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆