【自転車奔走記】第712回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第712回。

1月最後の日曜日。皆様いかがお過ごしでし
ょうか?思いのほか寒い1月。ただ、少しず
つ日が長くなっているのを肌で感じると、春
の胎動を実感しますね。などど、詩的なこと
を言いながら、あまりの寒さに耐えかねて購
入したレッグウォーマーの暖かさに驚愕して、
ホッと一息ついています…。

さて、冬本番はまだまだ続きます。ヒートシ
ョック、外出先での不慮の転倒など、事故に
は十分ご注意下さい。風邪や感染症予防、体
調管理もこまめにお願いしますね。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・76-11。

【語句】 
マネープラン

【意味】
結婚、出産、住宅購入、老後資金など、人生
のイベントで必要となるお金について、いつ、
いくら必要になるかを具体的に計画し、資産
形成方法まで含めて考えるお金に関する計画。

【解説】
高齢者のマネープランについての連載は先週
で最終回を迎えましたが、全体を通して抽象
的、分析的なお話が多かったのでは?との指
摘がありました。ですので、今週は「おまけ」
という事で、老後のマネープランについての
私の考えをお話したいと思います。

①『資産』と『収支』を分けて考える。
老後のマネープランを個別具体的に考えてい
く時まず必要なことは、老後に自分が保有す
るであろう「資産」をしっかり把握すること、
そして自分の老後に必要な「収支」をシビア
に予測することだと考えます。自分が保有す
る「資産」以上のことはできませんし、「収
支」の予測が甘いと資産が枯渇する可能性が
高まります。資産と収支をしっかり把握する
ことは、自分の現在地を別の視点から再確認
する作業と言い換えることができます。

②『資産』はお金だけではない。
一般的に資産というと、預金や証券・保険な
どの金融資産、土地や建物などの不動産など
お金に換えることができるものを指します。
ですが、老後のマネープランを考える時には、
「人的資産」を考慮することが重要だと考え
ます。「人的資産」とは、家族や友人など自
身が持つ人との繋がりのことを指します。
「繋がり」そのものは金銭化することはでき
ませんが、老後に訪れる体力の低下や病気や
怪我による活動と参加の低下には、家族や親
しい友人・知人らからの支援や協力はお金以
上の価値をもたらします。

③『収支』は健康リスクも含む。
老後の収支を考える時、どうしても現在の生
活の延長線上で考えがちになります。つまり
老いることに伴う様々な健康リスクを考慮せ
ず、現時点での健康状態がこれからも維持さ
れるであろうという、ある意味希望的な主観
的予測に基づくという事です。老後とは、様
々な健康リスクが発現する時期といっていい
でしょう。そしてこれらの健康リスクは、支
出の部分に大きく関わり、収支の予測が崩れ
る大きな要因となります。老後の健康リスク
は、現在地の自分の生活や健康をしっかり、
ありのまま理解することで個別具体的に詳細
な予測を立てることが可能です。

④マネープランは一度作っても終わらない。
しっかりとした資産の把握と収支予測に基づ
いて作成したマネープラン。ここが終わりで
はなく、出発点なんですね。資産は増やす方
向に、収支はより安全なバランスを求めて、
マネープランをより良いものへと改善してい
く過程こそが「マネープラン」。出来上がっ
たマネープランを客観的に分析し、足りない
もの、改善できるものを把握して課題を抽出
する、そして課題が解決できるよう取り組む、
そしてどのようにマネープランが改善したか
を評価することです。

⑤老後マネープランは現在地を知るツール。
最初に少しお話しましたが、マネープランを
作るという事は、自身の現在地を知るという
事です。未来は現在の延長、つまり因果の積
み重ねという事が言えます。つまり、今の生
活がより良くなれば、未来がより良くなる可
能性は非常に高まるという事です。より良い
マネープランを作るという事は、よりよい現
在地を作ると同義なんですね。「今をより良
く生きる」ことが、老後のマネープランを作
ることの本当の意味だと思います。

というところで今週はここまで。
次回もお楽しみに。
お相手は広森でした!
See You Next Week☆