【ケアマネの自転車奔走記】連載・第665回。
３月も中盤にさしかかりました。皆様いかが
お過ごしでしょうか？急に暖かくなったと思
えば寒くなったり、寒暖差が激しい日が続き
ましたね。ただ、今年の３月は例年に比べて
暖かい日が多いと予報が出ているので、寒か
った冬ともようやくお別れできそうです。で
すが、「三寒四温」と言われるように季節の
変わり目には違いありません。まだまだ体調
を崩しやすい時期が続きますので、健康管理
には十分ご留意下さい。そろそろ梅の開花も
始まりそうです！
では【自転車奔走記】はじまります！
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たきび版：介語苑・７３ー１０６。
【語句】
社会保障（制度）
【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度（セーフティネット）。
【解説】
前回に引き続き母子及び父子・寡婦福祉につ
いてのお話です。今週は主に制度面での振り
返りになります。日本の父子・母子・寡婦福
祉制度は、経済的支援・就労支援・住居支援
など、多方面からひとり親家庭の生活を支え
るものとなっているのが特徴です。では、そ
れらの内容を簡単に見ていきましょう。
①の【経済的支援】には、様々な手当や助成
があります。18歳未満の子どもを養育するひ
とり親（母子・父子家庭）に支給される（児
童扶養手当）や、ひとり親家庭の親や子ども
の医療費を助成する（ひとり親家庭等医療費
助成）が代表的です。また、給付等とは違い
ますが、生活資金、修学資金、就職支度金な
どを低金利または無利子で貸付する（母子・
父子・寡婦福祉資金制度）も経済的支援とし
て行われています。
②は【就労支援】です。先週も少し触れまし
たが、ひとり親家庭でのいわゆるワーキング
プア問題に対応する形で、（自立支援教育訓
練給付金）や（高等職業訓練促進給付金）な
どがあります。前者は資格取得のために職業
訓練を受ける場合の受講費用の一部を給付す
る制度、後者は看護師や介護福祉士などの高
等資格取得を目指す場合に金銭の支給を行う
制度です。また、就業の支援として、ハロー
ワークとの連携や企業とのマッチング支援も
行われています。
続いては③の【住居支援】です。住宅資金の
貸し付けなどが主ですが、前述した母子・父
子・寡婦福祉資金制度をはじめ、（ひとり親
家庭住宅支援資金貸付）という制度も住居の
借り上げに必要となる資金の貸付制度として
用意されています。また、公営住宅への優先
入居や地域ごとに違いはありますが家賃補助
制度もあります。他にも、18歳未満の子ども
を養育している母子家庭、または母子家庭に
準じる家庭の女性が、子どもと一緒に利用で
きる（母子生活支援施設）や、ひとり親家庭
の方の心身のリフレッシュを主な目的とした
（母子・父子休養ホーム）、そしてひとり親
家庭の福祉のための便宜や生活支援を総合的
に提供する（母子・父子福祉センター）など
の制度もあります。
このように日本の父子・母子・寡婦福祉制度
は、経済的支援・就労支援・住居支援など多
方面からひとり親家庭の生活を支えるものと
なっています。ただ、自治体ごとに支援内容
や条件が異なることが多いので、各自治体の
窓口で確認することが重要です。
というところで今週はここまで。
次回からは社会保障４つの柱の最後、【保健
医療・公衆衛生】についての振り返りです。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした！
See You Next Week☆
