【自転車奔走記】第603回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第603回。

2月最後の日曜日。皆様、いかがお過ごしで
しょうか?今年の2月は、寒暖差の大きな月
でしたね。五十路半ばを過ぎた私には、この
寒暖差は少々きつかったです。ただ、今月は
強い寒気の流入による大雪や強い寒さに襲わ
れたこともありましたが、全体的には“暖冬”
だったようです。3月も引き続き暖かな気候
傾向だそうですが、今しばらく寒い日は続き
ます。「春よ来い!」と言いたいところです
が、まだまだ寒さ対策、ヒートショック対策
は引き続き万全に、そして感染症対策、風邪
対策も引き続き万全にお願いします。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー53。

【語句】 
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
今週からは、社会保障の4番目「保健医療・
公衆衛生」のお話になります。今までお話し
てきた社会保険や社会福祉、公的扶助とは少
し毛色が違っていて、もっと私達の生活にと
って身近というか、普段何気なく送れている
私たちの毎日の生活を、しっかりと下支えし
ているものになります。では早速見ていきま
しょう。

社会保障における保健医療・公衆衛生は「国
民が健康に生活できるよう様々な事項につい
ての予防、衛生のための制度(厚生労働省資
料より)」とされています。これだけを読む
と、医療サービスのことか?と考えてしまう
方が多いと思います。確かに医療サービスも
保健医療の中に位置づけられますが、この分
野はもっと幅の広いものに対応している制度
になります。例えば、保健医療で言うと「保
健」の分野では予防接種や健康診断など「医
療」は医師その他の医療従事者や病院などが
提供する医療サービス、そして「公衆衛生」
は食品や医薬品の安全性確保や伝染病予防な
ど生活環境の維持、という具合です。

近代の社会保障制度の基礎となったベヴァリ
ッジ報告書で言うところの「社会五大悪」の
うち、「疾病」と「不潔」に対応している制
度と考えていただければ大丈夫だと思います。

来週から具体的なお話に入りますが、なにせ
幅の広い分野になりますので…、制度全体の
概略を見てから、「保健医療」では主に保健
所の機能について、「公衆衛生」では公害対
策や伝染病予防など代表的なものを取り上げ
てお話していこうと思っています。
では、次週からの「保健医療・公衆衛生」の
章をお楽しみに。
またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆