【ケアマネの自転車奔走記】連載・第543回。
今日はクリスマス!皆様、いかがお過ごしでしょ
うか?今年は街の所々でクリスマスを祝うイルミ
ネーションや賑やかな人だかりを見かけます。よ
うやく例年とおりのにぎやかさが、少しだけです
が戻ってきているみたいですね。今日は久しぶり
のクリスマス気分に浸りたい…のはやまやまです
が、年末の大掃除の段取りやら、新年の準備やら
と、ココロは既に年末最終週戦闘モードに突入し
ていますね(笑)。明日から気忙しさが増してき
ます。皆様、事故などには十分お気をつけ下さい。
新型コロナウイルス感染症もそうですが、インフ
ルエンザも患者が増えてきている様子です。引き
続き十分な警戒と対策をお願いします。また体調
管理やヒートショックなどの冬場の事故防止につ
いてもお忘れなく。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・72-45。
【語句】
睡眠障害
【意味】
睡眠に関連した多種多様な病気の総称。 不眠症や
過眠症、中途覚醒や入眠障害などがある。
【解説】
まとめ其の5
◎早め早めにお医者さんへの相談を!
睡眠障害、夜眠れなかったり熟睡感がなく日中の
眠気が強いなどの様々な症状ですが、忘れてはい
けないのが『病気との関連』です。今までお話し
てきた通り、生活習慣や環境を見直したり工夫す
ることで睡眠の問題が改善するケースは多々あり
ます。ですが、睡眠問題の裏側には様々な病気の
可能性が潜んでいることも決して珍しいことでは
ありません。
まず思い浮かぶのが睡眠時無呼吸症候群。睡眠中
に大きないびきとともに何度も呼吸がとまってし
まう病気で、日本での潜在的な患者数は約200万
人以上と推定されるデータもある一方、実際に治
療している人はその約2割程度とも言われています。
つまり、残りの8割の人は病気に気付いていない
か、気付いていても治療を行っていないことにな
ります。
病気に気付かない原因の最大原因は、この病気の
最大の特徴であるいびきと無呼吸が睡眠中に起こ
ることで、なかなか自分では自覚しにくいことが
挙げられます。また、その他の症状が日中の眠気
や慢性的な疲労、集中力の低下といったものなの
で、ごく一般的な寝不足と考えてしまう事もあり
ます。しかし、この病気は周知の通り重症のまま
放置していると、無呼吸による低酸素状態が続く
ことで、心臓や血管に大きな負担がかかり、心筋
梗塞や脳梗塞、高血圧、不整脈などが起こりやす
くなり、場合によっては命に関わることもありま
す。ですので、睡眠不足や日中の眠気や倦怠感を
感じることが多い場合は、かかりつけのお医者さ
んがいれば早めにまずは相談することが大切なん
ですね。かかりつけの病院がない場合は、どの診
療科に行けばよいのか迷うときも多々あると思い
ます。そんな場合は、睡眠障害外来のある病院や、
お近くに無ければ内科の病院でご相談されるのが
良いと思います。
万が一、睡眠問題の裏側に病気が潜んでいた場合
は、早めの発見と治療が非常に大切になってくる
のは言うまでもありませんよね。
これにて「睡眠障害」編は終了となります。まず
は長い連載企画にお付き合いいただきありがとう
ございました。この企画を始めるにあたり、色々
と睡眠に関することを勉強したり調べたりしまし
たが、ここ日本は世界有数の睡眠時間が短く、そ
して睡眠不足に悩む人が多い国であることに少々
驚きました。社会や社会構造の変化など様々な原
因が考えられるとは思いますが、ワタシが一番感
じたのは日本特有(と言ってもよい)の睡眠をネ
ガティブな価値観で捉える倫理観が根底にあるの
では?ということです。かく言うワタシもそんな
価値観を持っている一人ではありますが、近年の
研究で睡眠は単に体を休めるという事でなく、身
体はもとより、記憶など私達が覚醒時に十分なパ
フォーマンスで活動するためのメンテナンス時間
であることが分かってきました。
寝ている間にも体の中では人体のシステムメンテ
ナンス的なことが行われているということなので
す。ですので、睡眠は決して覚醒の裏側的な存在
でではなく、並列して考えるべき大切な身体活動
という訳です。この連載を機に皆様も睡眠の持っ
ている意味や重要性にお気づき頂ければ幸いです。
というところで、本連載はこれにて終了。
また、次回の企画をお楽しみに!
日曜日のお相手・広森でした。
SEE YOU NEXT WEEK☆