【ケアマネの自転車奔走記】連載・第699回。
11月最初の日曜日。皆様、いかがお過ごしで
しょうか?そろそろ秋も深まり、冬の足音が
聞こえてくるはずなんですが、今年はまだま
だのようですね。予報によると急に寒くなる
ようですので、皆様ご注意下さい。
インフルエンザの話もよく耳にするようにな
りました。風邪予防、体調管理には十分ご注
意下さい。予防接種もお早めにお願いします。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・75。
【語句】
ジョギング
【意味】
ゆっくりと快適なペースで走ること。
【解説】
今週も随想風に。先日、市内のスポーツ複合
施設の近くを仕事で通りかかったんですが、
たくさんの方が施設外周に整備されたランニ
ングロードを走ったり、歩いたりしているの
を見かけました。サングラスにランニングウ
エアのアスリートみたいな方から、普段着で
散歩がてらの運動を楽しまれている方など様
々。走るのが大の苦手なワタシ(自転車は全
然大丈夫です)は、走っている人を見かける
だけで、一種尊敬の念を抱いてしまいます。
そんな光景を見ていて、ふと思いました。最
近は、「ジョギング」って言葉をあまり見聞
きしなくなったな…と。色々調べてみると、
今は『ランニング』という言葉が、ジョギン
グも含めて「運動として走る」という行為を
指す言葉として汎用的に使われているようで
すね。スポーツ学ではランニングとジョギン
グは区別されていて…
〇ジョギング:
健康維持や体力向上、気分転換などを目的に、
軽く体を動かす程度に走る運動のことを指す。
軽く会話ができる程度の運動量で走る。1km
を10分(100m/分)~5分(200m/分)で走る。
〇ランニング:
スポーツ競技やマラソン大会などの出場を目
的とした本格的なトレーニングのことを指す
のが一般的。息がはずんだり、息切れするよ
うな運動量で走る。1kmを5分(200m/分)
以内で走る。
となっています。
アスリートや趣味で競技等に参加する方は、
運動の強度やその目的に応じて使い分けてい
ると思います。一方、体力作りや健康維持、
気分転換などの目的で運動をする私たち一般
層にとっては、それほど厳密な区別はせずに
(走る=ランニング)という図式で何の問題
もなく、逆にそれが故に走ることを楽しめる
のではないかと思っています。そしてランニ
ングという言葉が広く浸透したのは、このあ
たりに原因があるのでは…とも踏んでいます。
因みに、ジョギングという言葉が一般的に使
われ出したのが1970年代。アメリカで生まれ
たjoggingという健康運動が輸入され、当時の
テレビや雑誌がこぞって「ジョギングブーム」
を喧伝し、都市化、運動不足による健康習慣
病の増加という世相にマッチして、広く普及
したそうです。一方、ランニングという言葉
が浸透し出したのは2000年前後くらいからと
言われています。その背景には、一般人も参
加できる規模のマラソン大会の増加、そして
なにより「走る」ことに限らず、様々なスポ
ーツを様々な目的で楽しむ文化が定着したこ
とを挙げることができると思います。
スポ根ものの漫画やアニメ全盛の昭和ど真ん
中世代、スポーツとは「克己」「鍛錬」「競
争」「根性」等々の価値観が抜けきらないワ
タシにとって、スポーツを楽しむということ
は今一つピンとこないのですが、それも含め
て価値の多様化、試練の路を行くには「根性」
もあれば「楽しむ」もあるということなんで
しょうね。
というところで今週はここまで。
次回もお楽しみに。
お相手は広森でした!
See You Next Week☆

