【自転車奔走記】第681回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第681回。

6月最後の日曜日。皆様いかがお過ごしでし
ょうか?私事ではありますが、今月は気候変
動を実感した月でした。梅雨が終わってしま
うか?と思うような猛暑が続いたと思えば、
晴天続きの日があっという間に雨・雨・雨の
梅雨空へ切り替わる…。最近聞いたニュース
では、最近の気象傾向から、春物・夏物・秋
物・冬物という四季に合わせていたアパレル
のビジネスモデルが変わりつつあるとか。

本当に、気候変動期の真っただ中に私たちは
いるような気がしてきました。さておき、梅
雨空はまだまだ続きます。引き続き熱中症の
対策&災害への備えも忘れずに。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー121。

【語句】 
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
今週は「保健所と保健センター」についての
振り返りになります。名称はよく似ています
が、担当する業務には大きな違いがあります
ので、おさらいの意味も含めて振り返ってみ
ましょう。

まずは「保健所」から。保健所は、地域の公
衆衛生の中心的な役割を担う行政機関で、厚
生労働省の管轄のもと、都道府県や政令指定
都市、中核市などが設置主体となっています。
このように保健所は、比較的大きな自治体が
担当していることになります。言い換えると
『広域的』な役割を担っているということに
なります。では具体的な業務を見ていきまし
ょう。

保健所が所管するのは〇感染症の予防と対応
〇食品衛生の監視〇環境衛生〇精神保健〇動
物愛護〇結核やHIVなど重点的な感染症対策
〇医療機関の監督や開設許可などを挙げるこ
とができます。このように専門的かつ広範な
分野をカバーしつつ、広域的に展開している
のが保健所となります。では、「保健センタ
ー」はどうか?保健所が広域であれば、保健
センターは地域密着と言える立ち位置にいま
す。地域密着の名の通り、市町村が設置する
ことが多く、身近な健康支援の拠点として機
能しています。

保健センターの主な業務は、〇乳幼児の健診
や予防接種〇妊産婦への支援(母子手帳の交
付、相談など)〇健康診断の実施〇健康づく
り講座や運動教室の開催〇生活習慣病予防の
啓発〇高齢者や障がい者への保健サービスな
どを挙げることができます。地域の保健・健
康の相談窓口として機能している訳です。

このように保健所と保健センターでは担う役
割が違いますが、両者の関係は連携・相互補
完的なもので、保健所は「裏方として広域的
にしっかり支える」、保健センターは「地域
に寄り添って個々に対応する」といった棲み
分けをしながら、実は両者が一体となって地
域保健の最前線として機能しているのです。

というところで今週はここまで。
次回は「高齢者保健関連」の分野について振
り返ります。では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
See You Next Week☆