【ケアマネの自転車奔走記】連載・第670回。
年度初めの忙しさも一段落したでしょうか?
4月の日曜、いかがお過ごしですか?桜の見
頃も過ぎ、田植えが始まる時期。いよいよ春
本番ですね。
ところで野球のお話ですが、最近「魚雷型バ
ット」が話題になっているようです。と言っ
てもMLBでの話ですが、何でもそのバット
を使っているチームがホームランを量産して
いるとの事。一般的なバットは先端にいくほ
ど径が太くなりますが、このバットは先端が
細く、ボールを捉える部分が広い形状をして
いるようです。このバットの是非は置いてお
いて、バッターにとってボールを遠くへ飛ば
すことは夢、そしてロマンなんでしょうね。
その昔王選手が使っていた圧縮バット(現在
プロ野球では使用できません)もボールを遠
くへ飛ばす効果が高いと言われていました。
思い出すのは、野球少年だった当時のワタシ、
両親にねだってバットを買ってもらいました。
手に入れたのは当時高級品だった包装シート
に王選手のシールが貼ってある圧縮バット!
これがあればボールは飛ぶはず!大ファンの
田淵選手のようなホームランが打てる!と息
巻いたのですが、打撃センスに乏しいワタシ
が放物線を描く打球を打つことは決してあり
ませんでした( ノД`)
弘法は筆を選びませんが、筆は人を選ぶこと
が多い…ということですね(笑)。
さて、日増しに暖かくなってきています。水
分補給はしっかりと、万全の体調管理でまだ
まだ春を楽しんで下さい。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー111。
【語句】
社会保障(制度)
【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。
【解説】
保健事業の振り返りターン。今週は「保健セ
ンター」の業務内容についてです。先週お話
した保健所が地域の公衆衛生の維持・増進の
ために、専門的かつ広域的な業務を担ってい
るのに対し、(市町村)保健センターは、よ
り地域に密着した事業や活動を担っています。
では、具体的な内容を振り返りましょう。最
初は①【 母子保健・乳幼児支援】です。ここ
では、母子手帳の交付や妊婦健診の案内を行
う妊娠・出産支援、乳幼児健診(3~4か月、
1歳半、3歳児など)、そして離乳食の進め方
や授乳指導などを行う育児相談・栄養指導が
あります。その他にも、母親のメンタルヘル
ス支援として産後うつ・育児ストレス相談、
予防接種の実施や案内も事業に含まれます。
続いては② 【生活習慣病予防・成人保健】
です。これにはワタシもお世話になった健康
診査やがん検診の案内などの特定健診・メタ
ボ対策事業をはじめ、高血圧・糖尿病・肥満
などの予防指導、禁煙・飲酒・運動指導など
生活習慣病予防や健康つくりの支援が行われ
ています。また、健康教室の開催(ヨガ、ス
トレッチ、栄養教室など)を行っているとこ
ろもありますね。
そして③ 【高齢者保健・介護予防】も保健セ
ンターの重要な役割です。地域の包括支援セ
ンターなどと連携を取りながらですが、介護
予防教室の開催や認知症予防の相談・支援、
高齢者のフレイル予防(虚弱化防止)、家族
介護者向けの支援を行っています。どんどん
続けます。
続いては④の 【精神保健・メンタルヘルス支
援】です。これには軽度のうつ・ストレスへ
の相談、地域での支援としての自殺予防対策、
発達障害や不登校児の相談が含まれます。地
域に近い場所で様々なメンタルヘルスに関す
る相談を受け付けていますが、重度の精神疾
患対応は保健所が担当する事が多いようです。
最後は⑤ 【地域の健康づくり・予防活動】で
す。この事業は、地域に密着した保健センタ
ーならではの活動とも言えますね。具体的に
は、健康フェスやイベントの開催、ウォーキ
ングや体操教室の推進等の事業をはじめ、熱
中症予防や感染症対策の情報提供、そして健
康相談窓口の運営も行っています。これらの
事業の他にも、病気や障害を持つ方への家庭
訪問を行う訪問指導や災害時の健康支援(避
難所での健康管理)、健康に関する情報提供
なども行っています。
以上が保健センターの事業の内容となります
が、簡単に言ってしまうと、地域の健康ステ
ーションみたいな役割ですね。このように保
健所 は「感染症対策・食品衛生・医療行政」
等の専門性が高い業務を、保健センター は
「地域住民の健康支援や予防活動」など身近
な業務を、それぞれが両輪となって地域の保
健事業を推進しているという訳です。
と言うところで今週はここまで。
次回は保健医療・公衆衛生の3番目、③「母
子保健」について振り返ります。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
See you next week☆