【ケアマネの自転車奔走記】連載・第643回。
9月も後半となりました。皆様いかがお過ご
しでしょうか?今日はお彼岸、そして連休中
日ですね。例年なら彼岸花があちこちで見ら
れるんですが、猛暑の影響なのか未だに殆ど
見かけていませんね。秋はいまだ遠し…と言
ったところでしょうか。
まだまだ暑さが続きます。熱中症対策は引き
続きしっかりお願いします。そして秋は台風
シーズンでもあります。防災対策も忘れずに!
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー83。
【語句】
社会保障(制度)
【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。
【解説】
今週は日本における食品衛生の課題について
お話をします。最初に挙げるのは「食中毒の
予防と管理」です。湿度の高い日本では年間
を通じて食中毒が発生していることが特徴で
す。つまりその原因となる細菌やウイルスや
寄生虫の感染リスクが常時存在しているとい
うことになり、そのなかでも特に、ノロウイ
ルスやカンピロバクター、サルモネラ菌など
による食中毒は問題視されています。食中毒
の予防についての啓発はもとより、食品の適
切な加熱調理、衛生管理、食材の保管方法の
改善が重要とされています。
続いては「輸入食品の安全性」を見てみます。
日本は多くの食品を輸入に依存していること
は皆さんもご存知だと思いますが、輸入食品
には海外の基準や生産環境が異なることから
くる農薬や抗生物質の残留などのリスクがあ
ります。安全な輸入食品の流通や健康被害の
防止のためには、輸入食品の検疫と検査が重
要になります。世界のグローバル化に伴って
世界各国から食品類を輸入する日本では、こ
れに対応するためのより厳格な検査体制の強
化と消費者への情報提供が求められています。
これに関連していますが「食の安心・安全の
信頼確保」も重要な課題とされています。食
品偽装問題や原材料の表示偽りなどの不祥事
が過去に何度か発生しており、食の安全性や
消費者の信頼を損なう事件があったことも記
憶に新しいと思います。これらを防ぐために、
企業の倫理的な行動や、行政の管理の強化が
求められています。そして「食品廃棄とリサ
イクルの促進」も重要な課題です。食品の無
駄を減らし、リサイクルを促進することも公
衆衛生の課題です。食品廃棄物の削減は、環
境への影響を軽減し、持続可能な社会の実現
につながります。
最後は近年重要度を増している「アレルギー
の対応」を挙げます。食物アレルギーを持つ
人々にとっては、食品の成分表示が不十分だ
ったり表示の不備があると、深刻な健康被害
を受ける可能性があります。また、飲食店な
どでのアレルギー情報の提供が不十分である
場合、アナフィラキシーなどの重篤なアレル
ギー反応が発生する恐れがあります。アレル
ギー患者の命を守るために、正確かつ徹底し
た食品表示と教育、そして消費者へのアレル
ギーリスクに対する認識向上や、アレルゲン
の管理体制の強化が必要とされています。
いろいろと食品衛生上の課題を見てきました
が、これらの課題に取り組むためには、政府
の政策、企業の倫理的な行動、消費者の意識
向上、そして科学的根拠に基づく取り組みが
重要になりますね。
というところで今週はここまで。
次回は⑥の住居衛生、そして⑦上下水道につ
いてお話をします。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆