【自転車奔走記】第618回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第618回。

もうすぐこの晴天も梅雨空に染まる…と少々
憂鬱になりそうな日曜日です。皆様、いかが
お過ごしでしょうか?しばらくは梅雨入りま
での貴重な晴れの日が続きます。今のうちに
行楽や洗車などを済ませておこう!と考えて
いるのはワタシだけでしょうか。

例年わが家では冬支度ならぬ梅雨支度と称し
て、天気の良い日は家じゅうの窓を開け放っ
て風を通したり、エアコンや衣類乾燥機など
の家電類の動作チェックをしたりしています。
少しでも梅雨時期に快適に過ごせるよう努め
てはいるんですが、結局梅雨のジメジメが続
くと、気持ちがどよ~んとなって憂鬱な毎日
を過ごすんですが…。
ともかく、梅雨前に限
らず、梅雨入り後も健康管理は万全にお願い
します。
特に、水分補給は適切に、しっかり
とお願いします!
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー68。

【語句】
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
いよいよ社会保障についてのお話も大詰めで
す。今回から「公衆衛生(活動)」について
のお話になります。日本での公衆衛生(活動)
の拠点は、先週までお話をしていた保健所や
保健センターが主なものになるんですが、具
体的な活動例のお話の前に
「公衆衛生ってな
に?」
からお話を始めていきたいと思います。
ただ、公衆衛生は公衆衛生学という学問体系
のある分野ですので、専門外のワタシではあ
くまでも概略的なことのお話になりますので、
その辺りはご容赦下さい。

さて、「公衆衛生」と一口にいっても色々な
文脈で字義がやや違ってきます。ですので、
まずは一般的な定義からお示しします。公衆
衛生とは『公衆衛生とは、組織的な地域社会
の努力を通じて疾病を予防し、寿命を延伸し、
身体的および精神的健康と、能率の増進を図
る科学であり、技術である』とWHOで定義
されています。つまり、人の集まりである社
会やコミュニティの単位で、病気を予防し健
康を増進させる手段という事ができます。こ
のことは個人を対象とする臨床医学とは対極
にあるものですね。よく出される例に「糖尿
病」への臨床医学と公衆衛生のアプローチの
違いがあります。

臨床医学の場合は、糖尿病の患者さん一人一
人に向き合い、検査や診察を通じて病状を把
握し、そして治療や予防のための指導などを
行っていきます。一方公衆衛生では、糖尿病
発症の要因となり得る運動不足や偏った食生
活などに着目し、運動習慣をつける事や、健
康的な食事、そして早期の予兆発見のための
定期診査など、社会全体を対象としたアプロ
ーチで、糖尿病の発症そのものを抑えようと
します。
このことから、公衆衛生やその活動
は、人々が健康でいられる条件を提供するこ
とを目的としており、個々の患者や病気だけ
ではなく、社会という集団全体に焦点を当て
るという面に特徴があります。ですので、公
衆衛生の活動は、専門職である医療関係者の
みではなく、企業や行政、政治家、そしてな
により社会で暮らす私たち全員が何かの形で
関り関係しながら行われているんです。つま
り、思ったより身近なものだという事です。

このような公衆衛生(活動)について、今回
は社会保障の面から色々とお話をしていくこ
とになりますので、宜しくお付き合いをお願
いします。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆