【ケアマネの自転車奔走記】連載・第542回。
師走も終盤にさしかかりました。皆様、いかがお
 過ごしでしょうか?来週の日曜日はクリスマス!
 そして再来週はお正月!!とまさに疾風怒濤のイ
 ベントラッシュですね。世は歳末に向かって最終
 コーナーを曲がってラストスパート!的な感じで
 すが、私たちケアマネもこの時期は、年末年始の
 サービス調整の最終調整や確認、ご家族様の帰省
 状況の確認などでバタバタになりがちな時期です。
 こんな時こそちょっと一息。少しでも気持ちの余
 裕をもって年末年始を迎えたいです。加えて、新
 型コロナウイルス感染症やインフルエンザについ
 ても引き続き警戒をお願いします。さらには体調
 管理やヒートショックなどの冬場の事故防止につ
 いても十分な注意をお願いします。
 では【自転車奔走記】はじまります!
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 たきび版:介語苑・72-44。
【語句】
 睡眠障害
【意味】
 睡眠に関連した多種多様な病気の総称。 不眠症や
 過眠症、中途覚醒や入眠障害などがある。
【解説】
 まとめ其の4
 ◎眠れない時、まずはひと工夫!
今週も引き続き眠れない時のひと工夫についてお
 話します。
工夫④適度の運動をする
 ほどよい肉体的な疲労は心地よい眠りを生み出し
 てくれます。また運動は午前よりも午後に軽く汗
 ばむ程度の運動をするのがよいようです。ただし、
 心底疲れてしまうような激しい運動は、それが刺
 激になって寝付きを悪くすることがあるので睡眠
 という観点からは逆効果なんですね。ですので睡
 眠対策という観点から考えると、身体に負担にな
 らない程度の有酸素運動(酸素を使い体内の糖質
 ・脂質をエネルギー源とする、筋肉への負荷が比
 較的軽い運動)をするのが効果的とされています。
工夫⑤自分流のストレス解消法を
 ストレスは眠りにとって大敵であることはご承知
 だと思います。音楽・読書・スポーツ・旅行など、
 何でも良いので自分に合った趣味をみつけて日頃
 から上手に気分転換をはかり、ストレスをためな
 いようにすることも睡眠には非常に効果的です。
工夫⑥寝る前にリラックスタイムを
 睡眠前に副交感神経(夜間やリラックスしている
 際に活発に機能する神経)の活動を活発にさせる
 ことが良眠のコツです。ぬるめのお風呂にゆっく
 り入る、好きな音楽や読書(映画などの視覚から
 の情報刺激を伴うものは避けた方が良いようです)
 などで気分をリラックスさせる時間をとり、心身
 の緊張をほぐすと副交感神経の活動が活発になり
 ます。また、半身浴は心臓への負担も少なく、副
 交感神経を優位にさせ、睡眠の質を向上させてく
 れることが分かっています。
工夫⑦快適な寝室づくりを
 眠るための環境作りも大切です。眠りやすい環境
 づくりとしてまず思い浮かぶのは、寝具(ベッド
 ・布団・枕など)やお部屋の照明などですが、寝
 具については基本は自分に合ったものを選ぶこと
 がポイントです。照明も、寝る前強い光を浴びる
 ことは避けた方がよいとされていますので、眠る
 前に照明の光度を落とすことや眠るまでの時間は
 間接照明を取り入れるなどの工夫が考えられます
 ね。他にもお部屋の温度や湿度にも注意が必要で
 す。一般的に睡眠のための適温は20℃前後で、湿
 度は40%-70%が良いと言われていますので、参考
 にして頂ければと思います。
最後は、工夫というより注意事項ですが…
寝酒はダメ!!
 お酒は睡眠にとって百害あって一利なし。特に深
 酒は禁物です。寝酒をすると寝付きが良くなるよ
 うに思えますが、それは飲酒で体内に取り入れら
 れたアルコールが脳に到達して神経系に作用し一
 種の鎮静効果をもたらすことで起こる眠気であっ
 て、睡眠効果ではありません。また、アルコール
 の量が増えると逆に覚醒作用をもたらすようにな
 ります。ですので、アルコールによる眠気の効果
 は短時間しか続きませんし、飲酒後は深い睡眠が
 減り早朝覚醒が増えてきます。お酒は楽しむもの。
 不眠対処に使うのはダメですよ。
ということで今週はここまで。
 次回で、睡眠障害のまとめは最後になります。
 では、またお会いしましょう!
 日曜のお相手・広森でした。
 SEE YOU NEXT WEEK☆



