【ケアマネの自転車奔走記】連載・第537回。
秋も深まってきました。皆様いかがお過ごしでしょ
うか?今年は猛暑のせいか紅葉がすこし遅い様子で、
外回りをしていても紅葉した木々を見かけることは
少ないような気がします。ですが、晩秋らしい乾い
た冷たい空気の日が増えてきましたので、もうすぐ
色鮮やかな紅葉を拝めるかもしれませんね!
とはいえ、季節はこれから冬に向かう晩秋。日々の
体調管理には十分お気をつけ下さい。インフルエン
ザの予防接種は早めにお願いします。新型コロナウ
イルス感染症も「第8波」の到来が懸念されていま
す。今一度、基本的な感染対策を確認していただき、
しっかり行って感染の予防をお願いします。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・72-39。
【語句】
睡眠障害
【意味】
睡眠に関連した多種多様な病気の総称。 不眠症や過
眠症、中途覚醒や入眠障害などがある。
【解説】
今週は『睡眠12箇条』の最終回、第12条につい
てお話します。
第12条
眠れない、その苦しみをかかえずに専門家に相談を。
(解説)
この条では、睡眠障害と医療との繋がり、そして専
門外来等への受診の重要性について述べています。
この章では、よりよく眠るためのヒント、睡眠の質
の重要性などについて色々お話をしてきました。睡
眠の改善は生活習慣の見直しや環境を整えるなどの
工夫で改善することも沢山あります。ですが、寝つ
けない、熟睡感がない、十分に眠っても日中の眠気
が強いことが続くなど、睡眠に問題が生じて、日中
の生活に悪い影響があり、自らの工夫だけでは改善
しないと感じた時には、早めに専門家に相談するこ
とが重要であるとここでは述べています。
例えば、ひとり夜眠れないでいることはつらいだけ
でなく、孤独感を感じるものです。そのつらさは他
人はもとより、家族にもなかなかわかってもらえな
いことが多々あります。そのため、相談できる医療
機関や相談できる人を持つことは、睡眠で苦しむ方
にとって大きな助けとなります。抱え込んでいた苦
しみをわかって貰うだけでも気持ちが楽になり、さ
らに、相談を重ねることで睡眠習慣についての助言
を受けることもできます。
その結果、睡眠が改善する手立てをみつけることが
できる可能性があります。また、よく眠れない、あ
るいは日中眠たくて仕方ないなどと感じたら、それ
は「からだやこころの病」の兆候かもしれません。
まずは身近な専門家(医師、保健師、看護師など)に
相談することが大切です。因みに睡眠の問題につい
ての相談は、睡眠外来のある病院や、心療内科、精
神科が主ですが、かかりつけの医師に相談すること
も非常に大切です。ですので、どこに相談したらよ
いか分からない時、まずはご自身のことを一番よく
知っている医師や看護師に相談されることをお勧め
します。(当然、ワタシのようなケアマネに相談い
ただいても、かかりつけ医との連携や医療機関のご
紹介などはしっかりさせていただきますので、ご安
心を)また、睡眠薬などの薬を用いて治療を受ける
際は、医師から指示された用法や用量を守り、薬剤
師から具体的な服薬指導を受けることが非常に大切。
実は、『眠れないから…』といって指示された量よ
りも多くの薬を飲んでしまう方は意外に多いんです
ね。ですが、お薬の過飲は身体への悪影響に繋がり
ますし、何より起きた後も睡眠薬の効果が残ってし
まうと、転倒等の事故に繋がるリスクが非常に高ま
ります。ですので、厳に慎んでくださいね。また薬
とお酒とを一緒に飲まないことも特に重要な決まり
事です。お酒と睡眠薬を同時に飲むと記憶障害、朦
朧状態等が起こる可能性があり、非常に危険です。
これは絶対にやめて下さいね!睡眠薬など睡眠を改
善するお薬は、しっかり用量や用法をしっかり守っ
て服用すれば効果は高まります。ですが、『薬を飲
んでも眠れない…』や、『朝起きると頭がふらふら
する…』などの疑問や不安を感じる方も多いのが実
際です。ですので、睡眠薬を飲み始めて気になる症
状が出た場合には、必ず医師や薬剤師に相談するこ
とが大切ですね。
というところで、『睡眠12箇条』の章は今回で
おしまいとなります。
長い連載になってしまった睡眠障害についてのお話
もいよいよ終盤、次回からは、連載を振り返りなが
ら全体のまとめについてお話をします。
では、またお会いしましょう。
日曜日のお相手、広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆