記憶の中のチューリップ。

少しずつ暖かくなっている一方、またま
たコロナウィルスが感染を広げているよ
うです。個人単位、企業単位、そして社
会単位で、あらためて感染対策を徹底し
つつ、平穏な春を迎えたいと感じます。

さて、ショートステイのご利用者である
Y様のお部屋へお尋ねした時の事です。
車イスにお座りになりながら、何やら色
鉛筆でサラサラ。スケッチでもしてい
かのようなそのお姿は、あたかも画家。

あんまり見んといてェ、下手やのに」
とはおっしゃいますが、その柔らかな色
使いは
Y様ならではの技。お見事です!

「前はウチでもチューリップようけ咲か
したんやけど、もう今はでけへんのさ」
と、昔の思い出と今のジレンマを語って
下さる傍らで、さらに
一輪、また一輪と
花開いてゆく手元のチューリップたち

Y様の記憶で咲き誇る〝お庭のチューリ
ップ〟。それは、きっとこの塗り
絵みた
いに淡く美しい色だったのでしょうね☆