【ケアマネの自転車奔走記】連載・第633回。
久々の連休となりました日曜日。皆様、いか
がお過ごしでしょうか?明日は「海の日」で
す。海の日とは…と蘊蓄を語りたいところで
すが、ワタクシは祝日の由来には疎く、さら
に骨の髄まで昭和がしみ込んだ身にとっては、
平成になって新たに創設された祝日という事
も加わり、由来とかについては全く知りませ
ん、というか興味がありませんでした。
で、今回改めて調べてみたら、元々は「海の
記念日」という記念日が由来で、平成7年の
法改正で創設されたようです。8月に「山の
日」というのがあるのでその祝日とのカップ
リングかな?と考えたんですが、こちらは平
成28年、どうも関係はなさそうですね。
5月の連休以来の祝日ですので、皆様大いに
楽しんで!と言いたいところではありますが、
熱中症のリスクが高い状態が続いています。
室温管理や水分補給などの熱中症対策、そし
て健康管理は万全にお願いします。そして例
年であれば梅雨もそろそそ終盤、大雨などの
災害の心配も大きくなっています。豪雨への
備えなど災害対策も引き続きしっかりお願い
します。では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー73。
【語句】
社会保障(制度)
【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。
【解説】
引き続き母子保健のお話になります。まずは
⑦「乳幼児健診の強化」について。これは先
週お話した⑤「乳幼児健診」でも少し触れま
したが、子どもの健康管理の一環として、定
期的な乳幼児健診を強化することを目的とし
ています。具体的には乳幼児の成長や発達を
細かくモニタリングし必要な支援を行うこと
とされ、現在進行中の「1か月児」及び「5
歳児」に対する健康診査(任意健診)の費用
助成もそれに含まれます。
また、自治体単位で健診を無料または低価格
で提供できるような取り組みを進めている所
もあります。続いては⑧「妊娠期から育児期
までの一貫した支援」への取り組みです。こ
の取り組みの背景には、増え続ける子供への
虐待があります。子どもへの虐待予防として、
妊娠期からの切れ目のない子育て支援の必要
性が以前から叫ばれていましたが、制度の切
れ目などの原因もありうまく行っていません
でした、それを受けて、平成28年の母子保
健法改正に伴い「子育て世代包括支援センタ
ー(自治体によっては独自の名称を使用)」
が全国の各自治体に設置されるようになりま
した。
このセンターは、保健師、助産師などの専門
知識を持ったスタッフが、妊娠、出産、子育
てに関する様々な相談に対応し、必要に応じ
て支援プランの策定や地域の保健医療福祉の
関係機関との連絡調整も行い、妊娠期から子
育て期にわたる切れ目のない支援を提供する
ことを目的としたもので、いわゆる「ワンス
トップ」の拠点になります。さらに令和4年
からは「並走型相談支援」と言って、妊娠届
出時からすべての妊婦・子育て家庭に寄り添
い、面談等を通じて相談に応じ、各家庭のニ
ーズに応じた必要な支援に繋いでいく制度、
そして妊娠届出時と出産時に、妊婦健診受診
時の交通費や出産後に必要なベビー服等の育
児関連用品の購入費、産後ケア・一時預かり
・家事支援サービス等の利用者負担に充てる
ことができる「出産・子育て応援給付金」も
始まっています。
この一貫的支援の目的は、妊産婦さんや乳幼
児の健康の増進は勿論ですが、今や社会的な
大問題となっている子供への虐待予防も大き
なウエイトを占める点は、私たち社会全体が
深刻に捉えないといけない問題だと思います。
というところで今週はここまでとします。
それでは、次回もお楽しみに。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆