写真の中で並ぶ2羽の折鶴は、何と羽根
のところで繋がっています。そう、1枚
の紙で出来ているのです!これは連鶴と
いって、折り紙師上級者の技のひとつ。
鶴が3羽連なると雷神と言うそうです。
これを折られたのは84歳のM様。お話
しをお伺いすると60歳の頃から始めら
れたそうで、これまでにも色々な作品を
折ったそうです。男性であるM様の指は
当然太く、でもこんな3センチ弱の小さ
な鶴を折る繊細さには、驚かされます。
「連鶴もいろんなんがあってな、まある
く繋がっとんのもあるんさ」と教えて頂
きました。「わしが折ったんは蜘蛛の巣
状になったやつなんや」だそうで、さぞ
かし凄い作品なんだろうと想像します。
「50連の連鶴折った時は、最後はもう
苦行やったわ」と顔をしかめながら話し
て下さいました。「もうちょっと元気に
なったら、また折るわな」と約束して下
さったM様、楽しみにお待ち致します。
日本の伝統と言っても過言ない折り紙。
それはとても奥が深い世界なのですね。

