【自転車奔走記】第634回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第634回。

7月も後半戦に入った日曜日。皆様、いかが
お過ごしでしょうか?いよいよ今週末からオ
リンピックが始まりますね。とは言ったもの
の、自国開催ほど事前の盛り上がりがないせ
いなのか、正直今一つピンときていない状態
です。しかし、アマチュアスポーツの最高峰
の舞台です。日本選手団の活躍を楽しみにし
ています!

スポーツ時もそうですが、この時期は水分の
こまめな摂取と体温の管理が非常に重要です。
熱中症対策、そして健康管理は万全にお願い
します。
では【自転車奔走記】はじまり!
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たきび版:介語苑・73ー74。

【語句】
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
今週は母子保健の最後になります。
では早速!まずは⑨「子育て支援サービス」
から。
この子育て支援については、急速に進
んでいる少子化対策の柱として、政府や自治
体が力を入れて進めている政策の一つです。
ですので、これだけで一つのテーマとして成
立するくらいの深いボリュームを持っている
んですが、それはいずれかの機会に取ってお
くことにして、今回は概略のみとなります。

さて、子育て支援とは具体的には保育園や幼
稚園、児童館、や放課後児童クラブなどの地
域の子育て支援拠点などを通じて、子供と子
育て世代のための様々な支援やサービスを提
供するものです。現在のところ「子ども・子
育て新制度(H24年)」やH28年からスター
トした「仕事・子育て両立支援」などの下で、
『「量」と「質」の両面から子育てを社会全
体で支える(内閣府)』ことを目的としたさ
まざまなサービスや政策が展開されています。

続いては最後⑩の「母子保健に関する教育と
啓発活動」です。これは母親と子どもの健康
に関する知識を普及させるための教育と啓発
活動の事を指しますが、母子保健センター等
での健康教育プログラムや情報提供、さらに
は地域での講演会などを市区町村や公的機関
が主導して行っています。これらの活動自体
は政策としてはやや地味に映るかもしれませ
んが、母子保健の基盤を支え、母親と子ども
の健康を守るための重要な要素の一つとされ
ており、公衆衛生の視点からも、これらの取
り組みを強化し続けることが求められます。

というところで、母子保健の章は終了となり
ます。全体として概観的なお話に終始した形
となりましたが、公衆衛生の視点から見る母
子保健の現状は、子育て家庭の社会的孤立や
仕事と家庭の両立の困難さ、そして虐待の問
題など、そのまま社会の縮図となっているこ
とが非常に重要なポイントですね。社会全体
の健康の保護と増進が目的である「公衆衛生」
のカテゴリーに母子保健が入るのも納得とい
えるでしょう。

では、今週はここまで。
次回は『伝染病予防』についてお話します。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆