【ケアマネの自転車奔走記】連載・第615回。
5月も後半戦にさしかかりました。皆様、い
 かがお過ごしでしょうか?朝晩と少し肌寒さ
 が残っていますが、日中の陽ざしはまさに初
 夏そのもの。動いていると軽く汗ばんでしま
 うのにも、ようやく体が慣れてきました。
 と言っていても、そのうちにあの鬱陶しい梅
 雨がやってくるんですよね…。皆様、梅雨前
 の過ごしやすい時期、精一杯陽の光を浴びて
 楽しみましょう。そして、毎度のことではあ
 りますが、水分補給は十分に、体調管理は万
 全に、そして衛生管理は慎重にお願いします。
 では【自転車奔走記】はじまります!
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 たきび版:介語苑・73ー65。
【語句】
 社会保障(制度)
【意味】
 「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
 国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
 う制度(セーフティネット)。
【解説】
 今週も保健センターの行う事業についてのお
 話です。先週のおさらいになりますが、保健
 センターが行う事業の種類はその設置する市
 町村で若干の違いがありますが、今回は地域
 保健法で定められている保健センターの事業
 について紹介しています。では、早速②「保
 健指導」から。保健指導とは一般的には健康
 に関する知識や情報を提供し、予防や健康の
 促進に役立つアドバイスを行う活動のことを
 指しますが、保健センターの行う事業として
 の保健指導は「特定保健指導」と呼ばれるも
 のが多いようです。
この特定保健指導とは、特定健康診査とセッ
 トになっているもので、内臓脂肪症候群(メタ
 ボリックシンドローム)に着目し、その要因と
 なっている生活習慣を改善するための健康診
 査および保健指導を行い、糖尿病等の有病者
 ・予備群を減少させることを目的として各市
 町村や健康保険組合などで実施されるもので
 す。この特定健康診査で注意が必要と診断さ
 れた方(正確には健診結果が「動機付け支援」
 もしくは「積極的支援」区分された方)に行
 うのがこの特定保健指導で、具体的には1回
 ~数回の個別面接を行い、その人の生活スタ
 イル、考え方などに応じた生活習慣の改善方
 法を考え、実践していくものです。因みにこ
 の特定保健指導は保健センターだけでなく、
 地域の医療機関も実施しています。
続いては③健康診査です。これは「健康診断」
 のことで、地域保健法上この健康診断を「健
 康診査」と呼んでいるだけと考えて下さい。
 この健康診査は子どもの健康診査(1歳6か月
 健診、3歳児健診など)と、成人検診(がん
 検診など)、そして先ほどお話した特定健康
 診査も含まれます。保健センターでの健康診
 査は健康相談や健康指導とリンクしているの
 が多いのが特徴ですね。また、検診の内容に
 よっては国民健康保険加入者しか受けられな
 いものもありますし、内容によっては費用が
 かかるものもあります。
というところで今週はここまでとします。
 次回は、保健所と保健センターについての
 まとめをお送りします。
 では、またお会いしましょう。
 お相手は広森でした!
 SEE YOU NEXT WEEK☆



