伝統は脈々と。

花粉もひと段落したのでしょうか。山の
新緑が陽光に照らされてキラキラ…遠く
から鶯の声が聞こえてきそう
ですよね。

さて、最近鯉のぼりを揚げる家が減った
と嘆かれるご利用者様が取り組まれたの
は、鯉にまたがる金太郎の塗り絵。そし
て、指先に全神経を集中させながら取り
組まれた力作・
鯉の折り紙アートです。

「今の子らは鯉のぼり知っとんやろか?」
と心配されたのは
Y様。その後「これを
ひ孫に持って帰って行くわ
」と、先ほど
までの憂い顔とは打って変わって
満面の
微笑みを浮かべられていたのが印象的。

日本の原風景のひとつ、屋根の上を元気
よく泳ぐ鯉のぼり。時が流れ、形は変わ
ったとしても、その伝統は脈々と引き継
がれる。そう実感した昼下がりでした。