【ケアマネの自転車奔走記】連載・第495回。
謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました。
本年も宜しくお願い致します。
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たきび版:介語苑・71。
【語句】
正月
【意味】
各暦の初めの月のこと。
【解説】
新年最初の介語苑は、ウンチクがてら
お正月についてお話しようかなと考え
て日本のお正月について色々調べてみ
たのですが、いやはやこれが一筋縄で
はいかない。お正月の起源について諸
説調べましたが、おそらく仏教伝来前
の6世紀半ばよりも前ではないかと伝
えられている程度で、正確な起源は文
献上も判らないのが現状みたいです。
6世紀半ばというと西暦550年前後、
ご存知の聖徳太子が摂政になるのがそ
の40年後です。歴史区分で言うと古
墳時代、或いは大和朝廷時代のお話に
なります。こんな昔からお正月という
概念があったのか!!と驚きましたが、
ちょっと待った。正月とは前掲のとお
り暦の初めの月を指しますが、正月と
いうものを認識するためには暦が必要
になり、とすると古墳時代から暦があ
ったことになります。ところが日本で
作成された最初の暦は飛鳥時代の推古
12年…ありゃ、これでは7世紀初めに
なって時代が合わない。さらに調べる
と日本書紀の中に『欽明天皇14年6月
に百済から「暦博士」を招いた』との
記述があり、もしかするとこの暦博士
が日本にお正月を伝えたまさにその人
なのかも!
その人の名前は「固德王保孫(ことく
おうほうそん)」と言うそうなのです
が、この方が来てくれたおかげで、幾
多の変遷はあったにせよ今のお正月が
あると考えると、味わい深いというか、
歴史の醍醐味を感じますね。
本年も、介護や福祉について一つのキ
ーワードを起点に色々なお話ができれ
ばと考えています。今年も本連載をぜ
ひお楽しみください!
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK☆