2000年の今日、東海道・山陽新幹線に
おいて〝食堂車〟が完全廃止されました。
新幹線の車両進化により、移動時間が
グッと短くなったことで、利用者数が減少
したことが直接要因といわれています。
かつて4時間かかった東京ー新大阪間も
今では2時間半まで短縮されました。
その進化は目を見張るものがあり、
世界をして「日本の新幹線は凄い」と
形容されるのも理解できる気がします。
そんな歴史の流れで、姿を消したのが
食堂車。昭和中期には旅の象徴であり、
高級レストラン並みの贅沢さを湛えて
いたと聞きます。ご利用者の皆様の中
にも「昔、利用したことがある」と
語って下さる方がいらっしゃいます。
「キラキラして夢心地やったわ」
「旅行しとるって感じで好きやった」
「新幹線で食べるで美味しいんや」
これらはご利用者様の貴重なお言葉。
きっと非日常的で素敵な空間だった
であろうことが想像できます。
進化と文化。新幹線の食堂車から、
私たちが生きる〝今〟に思いを馳せる。
遠い将来、飛行機の国際線でも食事が
撤廃…なんて日が来るのでしょうか。