【ケアマネの自転車奔走記】連載・第713回。
今日から2月。皆様いかがお過ごしでしょう
か?一年で一番寒い時期になりますね。先週
の全国的な寒波には参りました。津市でも久
しぶりに氷点下の気温表示を見ました。寒さ
は続きますが、徐々に春の気配が近づいてく
るはずです。皆様、ヒートショック、外出先
での不慮の転倒など、事故には十分ご注意下
さい。風邪や感染症予防、体調管理もこまめ
にお願いしますね。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・77-1。
【語句】
老い
【意味】
①年をとること。年老いた人
②身体的に老化することはもちろんのこと、
職場や家庭などでの社会的変化・退行を伴う
とされる現象。
【解説】
今週から新連載【老いは、いつ価値が変わっ
たのか〜社会的有用性と人間の尊厳〜】が始
まります。今回は、そのまえがきとして。
独白になりますが、日々高齢者福祉に末端な
がら従事する身として、また自分自身が年々
「高齢者」と呼ばれる年に近づいている身と
して、「老いる」に対して漠然とした不安を
常に感じてきました。不安と言っても具体的
なものではなく、本当に「漠然」としたもの
で、感じとしては芥川龍之介の「唯ぼんやと
した不安」に近いのかもしれません。
裸眼で字が見えない、記憶力の低下とうっか
りミスの増加、作業効率の低下、体力の低下、
体の痛み、老化に伴うさまざまな事柄が質感
をもって感じられる毎日を重ねていると、ふ
とした拍子に薄く広がる霧のような不安に包
まれている自分に気が付きます。現在地と目
的地がどんどん曖昧になっていく感じですね。
この私が感じている不安ですが、不思議なこ
とに意識するとスーッと薄くなって消えてし
まうんですね。実感のない不安って、語用と
して破綻していますが、言葉としてはまさに
「実感のない不安」だったんです。
ですが、前回の連載企画で色々考えていくな
かで、ようやく不安の尻尾を掴んだ気がしま
した。それは、老いていく自分自身の身体に
対する不安ではなく、老いていく自分と社会
との関係、老いた自分が社会の中でどのよう
な立ち位置を占めるのか?に対する不安なの
では?ということです。そして、色々と考え
た結果、老いというものが社会で持つ意味や
価値を改めて問い直すことが必用だと感じた
のです。
今回の連載で、老いへの不安の正体や老いの
社会的価値の変遷や考察、そして根源的なテ
ーマである個人の社会的有用性と尊厳との関
係について、皆さんと一緒に考えていければ
と思います。前回同様、少々小難しいお話に
なると思いますが、宜しくお付き合いをお願
いします。
では、次回は第1回【老いはなぜ不安なのか
〜身体ではなく価値の問題として】をお送り
します。では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
See You Next Week☆

