沙羅双樹の花の色。

もう梅雨は空けてしまうのかと思ってい
たら、今週は雨が戻るそです。農家の方
々にとっては大切な雨です。しっかりと
恵みになって潤してほしいものですね。

本日はショートステイ・介護スタッフで
ある私、高瀬雅之がお送りいたします!
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祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必滅の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢の如し

有名な『平家物語』の冒頭の文ですが、
ここに登場する「沙羅双樹」とは、一体
どんな木?と、疑問に思っていました。
ところが、津市河芸町にある円光寺に、
その沙羅双樹があると知り早速現地へ。

そこには、陽の光に照らされながら白く
淡く咲く沙羅双樹が、あちらこちらに。
もし極楽があるなら、こんな風景なので
はと想像させる空気が流れていました。
ただ、この花は朝に咲くと夕方には散っ
てしまうという一日花で、その儚さ故に
『平家物語』に詠まれたのでしょうか。

ご利用者のK様に見て頂くと「きれいな
白い椿やなァ」と感動して頂けました。
実は、正式名称は『夏椿』と言います。
「日本人って、桜とか夏椿とか儚いもん
好きやな」とK様。確かにそうですね。

日本人の美的感覚について、K様との語
り合いは、この後しばらく続きました☆