【自転車奔走記】第677回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第677回。

6月最初の日曜日です。皆様いかがお過ごし
でしょうか?いよいよ梅雨入り間近で、蒸し
暑い日も増えてきました。

さて、先日少し気になる記事を目にしたので、
今週の社会保険の振り返りはお休みして、番
外編をお送りします。
テーマは『梅雨型熱中症』です。

気になる記事と言うのは、厚生労働省が発表
した人口動態統計の内容についてです。同省
は人口動態統計で年間の熱中症の死者数を集
計していますが、2015~2024年の10年間の
熱中症の死者数が少なくとも1万2475人、そ
のうち6月(2015~2024)の月間の死者数
は合計564人だったというものです。そして、
この6月の死者数の合計は35年前、80~89年
の熱中症の死者数の総計である580人とほぼ
同じ数だったそうです。10年間の総数のあま
りの差に驚愕しましたが、日照時間が少なく、
7・8月に比べると気温も低い筈の梅雨時の
熱中症の死者数の多さにも驚きました。

ここで、テーマの「梅雨型熱中症」について
です。梅雨型熱中症とは、梅雨の時期特有の
高湿度な環境下で発症する熱中症のことです。
気温が25度くらいでも湿度が高いと汗がうま
く蒸発せず、体温が下がりにくくなるため体
に熱がこもり、脱水症状をはじめ、だるさ・
頭痛・食欲不振などの症状を引き起こします。
また、体が暑さに慣れていない時期でもあり、
日常生活の中で自分でも気がつかないうちに
脱水症状と体温の上昇が進んでしまって、重
症化することも珍しくありません。他にも室
内で発生率が高くなるという特徴もあります。

では、梅雨型熱中症の予防方法は?ですが、
①適切な温度と湿度(目安は室温25〜28度、
湿度50〜60%)、②こまめな水分補給と、熱
中症とほぼ同じですが、湿度により注意して、
適度に換気やエアコンの除湿機能を使うこと
が大切です。そして③として「暑熱順化」が
挙げられています。この暑熱順化とは、文字
通り暑さや高湿度に体を慣れさせることを意
味していて、“汗をかく”ことで獲得できます。

具体的には、じんわり汗が出るぐらいの強度
で行う運動や、汗がでるまでゆっくり湯船に
浸かる入浴・半身浴が効果的とされています。
ただ、この暑熱順化は、数日から2週間程度
と人によって差があるので注意は必要です。

さて、梅雨型熱中症とその予防策についてお
話をしてきました。
皆様も「まだ梅雨だから
…」と油断せず、しっかりと対策をお願いし
ます。それ
では、今週はここまで。
次回は、社会保険の振り返りに戻ります。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆