【自転車奔走記】第662回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第662回。

2月も後半戦にさしかかりました。皆様いか
がお過ごしでしょうか?例年を上回る寒さが
続きました。体調は大丈夫でしょうか?先週
はワタシの自宅付近も久しぶりの積雪でした。
この齢になると雪は厄介でしかないんですが、
朝、一面の雪化粧を見ると、ほんの一瞬だけ
ですがテンションが上がりますね。

春は着実に近づいていますが、まだまだ寒い
日が続きます。健康のためにも『マスク、手
洗い、うがい』の感染症対策三点セットの継
続、そしてしっかりとした睡眠と食事・水分
摂取などの健康管理もお忘れなく。
では【自転車奔走記】はじまります!
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たきび版:介語苑・73ー103。

【語句】 
社会保障(制度)

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度(セーフティネット)。

【解説】
今週も社会福祉の振り返りです。テーマは③
の『障害者福祉』。障害者福祉も、前述の児
童福祉や高齢者福祉と同じように、時代や社
会ともに変化・発展してきました。まずは簡
単に歴史を振り返ります。

日本の障害者福祉が本格的にスタートしたの
は戦後になってからでした。1949年に制定さ
れた「身体障害者福祉法」が実質のスタート
となったわけですが、この法律は主に戦争で
負傷した傷痍軍人等の社会復帰を支援するこ
とを目的としたものでした。そのあと1950
~60年代にかけて、精神衛生法(現:精神保
健及び精神障害者福祉に関する法律)や知的
障害者福祉法などが制定されるとともに、障
害者の福祉サービスや雇用促進政策の基盤が
整備されます。

そして1970に制定された心身障碍者基本法を
皮切りに、世界的なノーマライゼーションの
理念の広がりもあって、日本でも障害者の自
立と社会参加を促進する政策が充実を見せ始
めます。その後、1993年に制定された障害者
基本法によって、障害者の自立と社会参加に
関しての支援の基本原則が定められました。

一方、障害者への福祉サービスについては長
らく措置制度が続きましたが、障害者の自己
決定を尊重し、利用者本位のサービスを提供
する新たな仕組として2003年から支援費制度
が始まり、今は障害者総合支援法が日本にお
ける障害者福祉サービスの基本法となります。

このように社会の変化に伴って変遷を遂げて
きた障害者福祉ですが、その流れは止まって
いません。現在では、障害者や難病患者等が
地域や職場で生きがいや役割を持ち、医療、
福祉、雇用等の各分野の支援を受けながら、
その人らしく安心して暮らすことができる体
制(地域共生社会)の構築を目指して、様々
な施策や取り組みが行われています。

と言うところで今週はここまでとします。
次回は、日本での障害者福祉の具体的な内容
について振り返ります。
では、またお会いしましょう。
お相手は広森でした!
SEE YOU NEXT WEEK☆