梅雨後半なのでしょうか。数日前は、溜
まっていた水分を一気に吐き出したかの
ような激しい雨でした。おかげで気温も
下がり、窓から吹き込む風が心地よ〜く
感じられましたね。夏はすぐそこです。
さて、先日見つけた面白そうな本です。
『三重の街道をゆく』千枝大志編著。
三重の街道といえば東海道や世界遺産
熊野古道が有名ですが、ここ松阪では
伊勢街道(参宮街道)や和歌山街道で
すよね。ご利用者のK様は、ちょうど
伊勢街道沿いの妻入りで格子戸のある
町屋が続く市場庄にお住まいでして、
子供の頃には遊び場だったそうです。
松阪の偉人・松浦武四郎の生誕地であ
る小野江といい、昔の面影を豊かに残
しており、家々には屋号が掲げられて
います。「リュックサックを背負った
人らがよう歩いとるわ」と語るK様。
〝街道マニア〟の方々も多いようです。
「忘れ井の方がようけ来とるかもな」
斎王群行の際に女官の甲斐がこの井戸
のほとりで詠んだ都を思う和歌で知ら
れる『忘れ井』もこの街道沿いです。
「勝手に改築でけへんから大変やで」
と、役所から色まで指定される住人の
苦労まで教えて下さいました。何とい
っても地元の人の情報。貴重ですね。
その後、しばしK様と街道話で盛り上
がりました。皆様もノスタルジックな
空間を感じてみてはいかがでしょう。
〝街道歩き〟を通しながら、いつもと
違った三重県を発見するかも…です☆