『選定療養費』という言葉と、
その意味をご存知でしょうか?
国は一定規模以上の病院で、
紹介状を持たずに受診する
患者さんに「特別の料金」を
求めるよう定めている…と
いう趣旨の制度名称です。
先日、新聞各紙でも大体的に
取り上げられていましたが、
救急医療を担う松阪市内の
3基幹病院は、救急搬送された
患者さんのうち、入院までに
至らなかった軽症患者から
保険適用外の『選定療養費』
として1人(件)7700円
を6月1日から徴収します。
救急車を安易に利用する、
いわゆる〝コンビニ受診〟を
減らすのが最大の目的です。
近年、全国的に見ても救急
出動件数は右肩上がりで増加。
松阪市では昨年、救急出動が
1万6000件を超えて、
2年連続で過去最多となった
そうです。更に1日あたり
50件以上の出動が年間で
90日を超えるなど、市は
「救急医療体制は限界に近い」
と説明しており、軽症者は
御家族が運転する車や、又は
タクシーなどで病院に向かって
もらい、医療従事者の負担を
軽減したい狙いがあります。
開始時は様々な混乱がある
かもしれませんが、地域の
医療体制がパンクするのは
絶対に避けないといけません。
本制度が救急医療機関受診の
適正化に繋がる事を願います。