【自転車奔走記】第600回。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第600回。

２月最初の日曜日、皆様、いかがお過ごしで
しょうか？予報に反して寒い、寒い１月でし
たが、２月は平年に比べて幾分か暖かくなる
との予報も出ています。年々寒さに弱くなっ
ているわが身としては、ありがたい話です。
予報が当たればの話ですが…。

気候上では寒さがピークになる時期です。寒
さ対策、ヒートショック対策は万全にお願い
します。インフルエンザ、新型コロナウイル
ス感染症も患者数が増えてきているようです。
感染症対策、風邪対策も引き続きお願いしま
す。では【自転車奔走記】はじまります！
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たきび版：介語苑・７３ー５０。

【語句】
社会保障（制度）

【意味】
「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、
国や地方公共団体などが一定水準の保障を行
う制度（セーフティネット）。

【解説】
今週から「社会手当」についてのお話をして
いきます。日本では国が実施している社会手
当の例として、①児童手当②児童扶養手当③
特別児童扶養手当④障害児福祉手当⑤特別障
害者手当を挙げることができます。また「手
当」という文言はありませんが、事前の拠出
を必要としないという意味で⑥老齢福祉年金
も社会手当と考えることができるとされてい
ます。まずは①児童手当から。

児童手当は、中学校卒業までの児童を養育し
ている保護者（主たる生計維持者）へ手当を
支給する制度です。支給の要件は、児童が日
本に住んでいること（留学中を除く）になり
ます。支給対象は原則として児童の保護者で
すが、父母がともに児童を養育している場合
は、生計維持の程度の高い方（所得の高い方）
が受給者となる、といった一定の決まりがあ
ります。また、この手当には所得制限があり
（令和６年１月現在）、その制限に該当する
場合の手当額は一律５，０００円となります。

児童手当の支給額は児童の年齢によって分け
られていますが、１００００～１５０００の
間となっていて、毎年２月、６月、１０月の
４か月ごと（年に３回）、前月分までが支給
されます。この児童手当ですが、昨年のニュ
ースでご存知の方も多いと思いますが、令和
６年１０月から制度の拡充が決定しています。
主な内容は支給対象が高校生卒業までの児童
となり、所得制限も撤廃、そして第三子以降
の手当額の引き上げなどが予定されています。

続いては②児童扶養手当です。児童扶養手当
は、父または母がいない児童を監護する父母
等（ひとり親）に対する社会手当です。支給
の対象となるのは、父母が離婚した児童、父
または母が死亡した児童、父または母が一定
の障害にある児童、父または母の生死が明ら
かでない児童などを扶養する父・母・養育者
となっています（一定の例外があります）。
対象となる児童については、日本国内に住所
を有していて、18歳に達する日以降、最初の
3月31日までの間にある者、または20歳未満
で一定の障害の状態にある者となっています。
また、児童扶養手当にも所得の制限があり、
該当する場合は一部の支給となったり、限度
以上の場合は非該当（支給なし）となります。