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ケアマネの自転車奔走記

ケアマネの自転車奔走記の最近のブログ記事

【自転車奔走記】依存症とは#63。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第292回。

あっという間に1月も月半ば…さすがにお屠蘇
気分は抜けていますが、
まだ松飾りはついてい
るような(笑)。
毎年正月が明けてからの時の
速さには、
なんとも不思議な気分になってしま
ます。さて、寒さもさらに増して風邪をひく
方が多くなり、加えてインフ
ルエンザが流行し
ています。マスク着
用と手洗いに嗽、そして十
分な栄養、
水分の摂取と休養を心がけて、体調
万全に保ってお過ごしくださいね。あとイン
フルエンザに限らず、風邪を
ひいたらすぐに医
療機関を受診してし
かるべき治療を受けるよう
にしましょ
う。「病は気から」は昔の話、今は
「病は早期発見、早期対処」が肝心です!
冬はまだまだこれから。
元気にこ
の寒さを乗り切りましょうね。
では【自転車奔走記】始まります!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

【アルコール依存症のまとめ】
④「アルコール依存症の治療の過程」について
お話ししています。前回はアルコ
ール依存症の
治療方法は断酒しかないこ
と、そしてアルコー
ルの長期大量摂取等
によって変性してしまった
脳は仮に何十
年と断酒していても二度と元に戻
ること
はなく、一滴でもお酒を飲めばアルコー
ル依存症の問題飲酒を再発してしまうことにつ
いてお話しました。これらの事か
ら、アルコー
ル依存症の治療過程は

(1)断酒をしてアルコールを体内から抜く
(2)断酒を続けていくためのグループワー
   クや精神療法などのリハビリテーショ
   ンの実施。
(3)退院や社会復帰後も断酒を続けていく
   ために自助グループへの参加や定期的
   な医療機関の受診。

というプロセスを踏むことが一般的です。
(1)については先ず前駆的段階として、ア
コール依存症患者が自分は「アルコール依
存症
である」という事を“認める”ところから
始まり
ます。実のところ、この「自分は依存
症患者で
あるという事を認める」という行為
は『一番の
難関である』という人もいるく
らい難しいこと
なんです。アルコール依存症
に限らず全ての依
存症は“否認の病気”と言わ
れており、自分が何
かに依存状態となってい
ることを認める(自分
で自分自身が依存症で
あると認識する)ことが
非常に難しいんです
ね。アルコール依存症の場
合、『自分は、酒
は止めようと思えばいつでも
止められる。だ
から自分は依存症ではない』と
いうのが否認
の常套句の一つで、連続飲酒をし
て毎日朝か
ら酔っぱらってフラフラになってい
ようが、
飲酒で家族や会社、社会に迷惑をかけ
ようが、
自分はアルコール依存症ではないと言
い切っ
てしまう。つまりアルコールに自分が支
配さ
れている(脳がアルコールという化学物質
刺激を要求しているので、自分の意思や感情
では太刀打ちできない状態)ことを認めたく
い訳なんですね。

否認があるうちは、たとえ入院して一時的に断
酒しても退院したらす
ぐに再飲酒しますし、そ
もそも否認のアルコ
ール依存症患者が治療を行
うこともありませ
ん。ですので、アルコール依
存症の治療の第
一歩は『自分はアルコール依存
症で、自分一
人ではどうしようもない状態にな
っている』
と自分自身が認識することなんです
ね。依存
症患者がその状態になるために必要な
事とし
てよく言われるのが“底つき体験”、飲酒
で健
康を損ね、家族を失い、仕事も失い、社会
定期信用も失い、お金も無くなり…といったい
わゆる「どん底」の体験をしないと否
認の状態
から脱することができないという意
味です。で
すので以前はアルコール依存症で
否認のまま治
療に結びついていない患者さん
は「放っておく」
しかないと言われていまし
た。自分がどん底に
落ちて自分自身で否認を
解かない限り、他の人
が何をどうしても無駄
だという意味なんですね。

ただ、最近はインタベンションと言って、否認
状態の段階から、
依存症専門の支援スタッフや
カウンセラーが
関わり続けて治療へと繋げてい
く手法も取ら
れています。このようにして否認
の状態を抜
けてから初めてアルコール依存症の
治療が開
始となります。現在では入院治療が一
般的で
すが、入院してすぐは解毒と言って、断
酒を
すると同時に体内に残っているアルコール
全て抜く治療が行われます。その際に離脱症
状(いわゆる禁断症状)がほぼ必ず起こりま
ので、それへの対処、そして長年のアルコ
ール
摂取の影響で影響を受けた臓器の障害や
精神的
な部分の治療などが行われていきます。
通常は
この治療が3週間ほど続き、体調やメ
ンタルの
部分が落ち着いてくると次のステッ
プである
(2)リハビリテーションに移ります。
ということろで今週はここまで。次回は(2)
のアルコール依存症のリハビリテーシ
ョンにつ
いてお話しします。
では、皆様お元気にお過ごしくださいね。
またお会いしましょう!
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】新年のご挨拶。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第291回。

新年明けましておめでとうございます!
平成30年、最初の自転車奔走記となりました。
さて、お正月も過ぎ、今週から本格的にお仕事が
始まる方も多いと
思います。皆様、このお正月い
かがお
過ごしでしたでしょうか?三重県は久しぶ
りの穏やかな日よりの
お正月で、ワタクシも久々
に初詣にも行き
お正月気分を満喫していました

さて、今年の平成30年ですが、皆様ご存知の通り
介護保険の定期改正があります。
施行は平成30年
度、つまり4月1日からに
なります。改正の概要に
ついては報道で
ご存知の方も多いと思いますが、
これか
ら改正内容の細かな情報が沢山出てきま
ので、随時お知らせしていきたいと思
います。
今回は医療保険との同時改正で
すので、その部分
についてもできる限り
お知らせするつもりです。

また、今連載中の依存症についても、今年からイ
ンターネットゲーム依存が正式に疾病として取り
上げられる見通しとなりました。
診断基準や症状
の内容についての概要は
ある程度出ていますが、
これから更に細
かな情報が出て来る予定ですので、
連載
中にお知らせすることができると思います。
と、色々と変化の年になりそうな平成30年ですが、
“楽しく、分かりやすく”を
モットーにこれからも
色々なお話しを
させて頂きます。

今年一年、弊社と本連載を
どうぞ
宜しくお願い致します!
では、今週はここまで。
来週から依存症の連載にもどります。
またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#62。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第290回。

今日はクリスマスですね。皆様いかがお過ごし
でしょうか?ワタクシ
はと言いますと、もうク
リスマスと
言ってウキウキする歳でもない(笑)
ので、特段なにもしませんが、毎年クリスマス
ムードに溢れる街並みを見ていると、本来のキ
リスト教の祝祭日というスピリチ
ュアルなもの
ではなく、プレゼントやケ
ーキなどの特別行事
として、
また年の瀬を感じさせる一つの歳事とし
て日本に完全に根付いているのだなぁ…と感心し
ています。でも、この間TVの
番組で、イスラム
圏の方々も、クリスマ
スはお祝いしないがサンタ
クロースから
プレゼントをもらうという習わしは
あり、
異教の習慣ではあるがみんな楽しみにし
いるという内容の話を聞いて、なるほ
どサンタさ
んの存在というのは宗教宗派
の枠を超え、ほぼ全
世界的な領域で折口
信夫の言う所の『マレビト』
として
機能しているのか!と考えると…。とい
具合に、毎年毎年、ボッチのクリスマ
スを送る独
り者はゴニョゴニョと
独り言を呟いてます
クリスマスに似合わない哀愁を漂わせつつ
【自転車奔走記】始まりますっ!
+++++++++++++++++++++
【アルコール依存症のまとめ】
今週から④「アルコール依存症の治療の過程」
ついてお話しします。まず覚えておかない
といけ
ない事は、アルコール依存症は、一度
発症すると
二度と元に戻る(完治する)こと
はないというこ
とです。『きゅうりを糠漬け
にしたら、元のきゅ
うりには戻らないのと同
じ』という例え話を聞い
たことがありますが、
長期間の多量飲酒や連続飲
酒などの問題飲酒
を繰り返すことで脳が変質、つ
まり飲酒によ
って得られる快感を脳が覚えてしま
い、その
快感を繰り返し味わうように常に脳が要
求す
る状態がアルコール依存症と言えますので、
酒を欲するその感覚は、小さくなることはあるに
せよ生きている限り消えないと
いう訳です。

ですので、アルコール依存症の治療方法はただ一
つしかなく、飲酒をしない
こと、断酒ということ
です。ですが、この
断酒も『今日はちょっと飲ん
でも大丈夫だろ
う』とか『一年断酒したので一日
くらい大
丈夫だろう』というような甘いものでは
あり
ません。アルコール依存症の脳は常にお酒を
欲していますので、断酒を続けてその欲求が小さ
くなっても消えることはなく、常にくす
ぶってい
る状態ですので、一旦お酒を飲んで
しまうと(再
飲酒)あっという間に元の問題
飲酒を繰り返すア
ルコール依存症に戻ってし
まうことになります。
断酒20年のアルコール
依存症の患者さんが、親戚
の祝いの席でどうしても
断れずに猪口一杯のお酒
を飲んでしまっただ
けで、あっという間に連続飲
酒(24時間お酒
を飲み続ける)状態になってしま
ったという話を聞いたことがあります。

このことからも、アルコール依存症の治療とは
『一滴のお酒も飲まない事を一生続け
ていく』と
いう事に尽きるんですね。因みに
アルコール依存
症患者は断酒歴何十年であっ
ても決して『元アル
コール依存症患者』とい
う言葉を使いません。
それは一度アルコール
依存症になれば元に戻るこ
とがないからです。
また、30年近く一滴のお酒も
飲んでいなけれ
ば非飲酒者と言ってもよさそうで
すが、かれ
らは『断酒30年目』と言います。お酒
を飲ま
ない人ではなく、(断酒を30年続けている、
そしてこれからも断酒を続けていかなくてはいけ
ない)という意味がその断酒30年目とい
う言葉に
込められているんですね。このこと
からも、アル
コール依存症に限らず、全ての
依存症の治療方法
はシンプルで『依存物質を
断つ。依存物質を断ち
続ける』ことなんです
が、このシンプルな行為を
実践することが非
常に難しいんですね。

何故かというと、先ほども述べたように変質した
脳は一生元に戻り
ませんので、アルコール依存症
の脳の中では、
常に飲酒をしたいという欲求が持
続する特殊
な状況になっています。この欲求は言
ってし
まえば脳の変質によってもたらされるもの
すので、世間一般がよく言う意思の強さや気合
などの精神論で対抗できるほど生易しい
代物では
ありません。常にお酒を飲みたいと
いう欲求があ
るような状況下で何十年も断酒
を続けるというこ
と自体、一般的に考えると非
常に強固な意志が無
いと成し遂げられないは
ずですよね。ですが一滴
の再飲酒が全てを
チャラにしてしまうという事実
を考えると、
アルコール依存症はれっきとした
『疾病』で
あり、その治療(断酒)には意思や気
合とい
う精神論ではなく、医学、科学や効果に裏
ちされたしっかりとした治療方法(治療プロ
ラム)実践が必要なのがご理解で
きると思います。

というところで今週はここまで。
次回は具体的な治療プログラムの
まとめをお送
りします。
ではまた来週お会いしましょう。
SEE YOU and
HAVE A WONDERFUL X’MAS DAY  

【自転車奔走記】依存症とは#61。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第289回。

12月も半分が過ぎ、年の瀬に向かって慌ただし
さが増してきました。皆さま
いかがお過ごしで
しょうか?この一週
間、真冬並みの寒い日が続
き、津市で
もこの冬初めての雪がちらついてい
した。今年はラナーニャ現象の影響で寒さの
厳しい冬になりそうとも聞いて
いますし、それ
でなくても、来週の日
曜はクリスマスイブ、そ
して再来週の
日曜は大晦日が控えています。
週明け
から忙しさ慌ただしさが増していきそ
な予感がひしひしと…。
皆様、
風邪などひかぬよう気を付けて下さい!
では、【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++++

【アルコール依存症のまとめ】 
③「アルコール関連問題」とは?パート2前回
はアルコール関連問題のうち、問題
のある飲酒
によって引き起こされる家族
の問題についてお
話しをしました。今週
は問題飲酒と社会の関係
についてお話し
します。

社会問題としての問題飲酒で真っ先に思い起こ
されるのが飲酒運転です。
お酒に強い弱い、酔
いやすい酔いにくい、
飲酒量の多寡にかかわら
ず、お酒を飲む
という事は体内にアルコールと
いう化学
物質を摂取することで、摂取されたア
コールは血中に溶け込み、肝臓で完全に分解
されるまで脳を始め体内をぐるぐる
と駆け巡る
ことになります。つまり、ど
んなに少量でもア
ルコールが体内に入
ると確実に身体に何らかの
影響を及ぼす
という事なんですね。ですので飲
酒運転
は絶対にダメ!が、中々無くならないの
も事実です。そもそ
も、お酒を飲んでいるのに
運転しようと
考えること自体、正常な判断がで
きてい
ない状態ですし、飲酒運転が常習化して
いる人はその時点でアルコール依存症であると
言っても個人的には良いと思いま
すね。また、
この飲酒運転に関しては、
交通行政や警察行政
での取り組みが殆ど
でしたが、ここ数年は問題
飲酒の面から
のアプローチや取り組みが増えて
きてい
ます。次に取り上げるのはアルコールハ
ラスメント、所謂「アルハラ」です。適度な飲
酒はコミュニケーションを活発に
しますので、
人と人との交流を深めたり、
楽しい時間を飲ん
でいる皆で過ごすこと
ができますが、それは
「飲める」人の話。
お酒を飲めない人にとって、
コミュニケ
ーションにお酒は関係ないどころか
迷惑
に感じることもあるでしょう。酒や飲酒
個人の嗜好ですので、本来はその人そ
の人の自
由の筈なんですが、宴席や祝い
の場での飲酒や
職場の飲み会や宴会とい
った所謂「飲みにケー
ション」への参加
を飲めない人に強いる行為が
昨今問題に
なっています。

また、論外ですが一気飲みを強制したり、お酒
が飲めない人に無理やり
飲ませて酔い潰したり
することで、急性
アルコール中毒や酩酊状態で
事故に巻き
込まれたりなどの事件が度々起きて
いま
す。急性アルコール中毒も酩酊状態での
故も、最悪死に至ることも稀ではない
危険な状
態ですので、飲酒強要に対する
警告や啓発も進
んできているのですが、
なかなか無くならず解
消されない状況が
続いています。原因の一つと
して、アル
ハラの危険性が分かっていても、飲
めな
い人に飲酒を無理強いしてしまう、或い
飲酒しなくてはいけないような場の雰
囲気を作
ったり感じたりする日本の社会
文化的背景がこ
の問題の裏にはあります
ので、単純に飲酒問題
であったり、ハラ
スメントという人権問題では
解決が付か
ないことが挙げられます。他にも未
成年
の飲酒や問題飲酒による貧困問題など、
題飲酒と社会問題との関連で考えなく
てはなら
ない課題が沢山あります。

というところで、
③アルコール関連問題を
まとめてみます。
【③アルコール関連問題】のまとめ
(1)アルコール関連問題とは、多量飲酒や継
   続飲酒
などの無秩序な飲酒(問題飲酒)
   が本人のみな
らず家族や社会など本人の
   周囲に与える様々な
問題やトラブルを指す。
(2)問題飲酒は、その本人の身体に色々な疾病
   やア
ルコール依存症などの問題を発生させる。
(3)家族に関するアルコール関連問題には、DV
  (配偶者暴力)や子への虐待、AC(アダルト
   チルドレン)などの問題があるが、家族とい
   う
単位が隠れ蓑となったり、DVや虐待とい
   う行
為自体に注目が行ってしまい、背後のア
   ル
コールの問題が忘れられがちになっている。
(4)妊娠中の飲酒は胎児に悪影響を与えることが
   ある。
また、高齢化に伴い親の世代の問題飲
   酒やアルコ
ール依存症も増えてきており、
   3世代に渡るアル
コール関連問題の発生も
   珍しくない状況になって
いる。
(5)問題飲酒は飲酒運転やアルコールハラスメント
   等深刻な社会問題とも密接にリンクしている。

以上となります。
では、今週はここまで。次週から【④アルコール依存
症」の治療の過程】のまとめをお送りし
ます。
元気にまた来週お会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】依存症とは#60。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第288回。

噂によると今年一番の寒さになっている日本
列島。
皆様いかがお過ごしでしょうか?この
ところ本当に寒さが身に堪える
ようになりま
した。去年までは伊達
の薄着で「武士は食わ
ねど高楊枝」
の心意気だったんですが、12月
に入
って気が付けば今流行りのヒートテック
なる暖か素材の下着に始まり、
遠赤外線で足
元ポカポカの靴下、裏
起毛で防風保温に優れ
た素材の上着
にズボン、加えて軽くて暖かな
イマ
ドキのダウンジャケットを着こんで…
なにか服屋さんの宣伝みたいになってはいま
すが(苦笑)、まあそれ
くらい寒さに弱くな
ったというお話
しです

ともあれ、寒さが厳しくなると当然体調を崩
しやすくなります。
皆様、暖かくして風邪を
ひかぬよ
うご注意くださいね。
では【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++++ 

【アルコール依存症のまとめ】 
③「アルコール関連問題」とは?
 今週はアルコール関連問題についてのまとめ
 をお送りします。「アルコール関連
問題」と
 は、問題飲酒が本人のみならず
家族や社会な
 ど本人の周囲に与える様々
な問題やトラブル
 の総称です。アルコー
ルの無秩序な摂取(問
 題飲酒)本人の身
体に様々なダメージを与え
 ますが、同時
に本人を取り巻く家族や社会に
 対しても
非常に強い影響や時には多大なダメ
 ージ
を与えることが知られています。個人に
 与える影響は飲酒に伴う病気やアルコール依
 存症などの身体のトラブルの事を指
します。

これらについては②アルコール依存症のまとめ
の章で取り扱っています
ので、今回は本人では
なく家族や社会に
与える影響や問題についてお
話しします。
先ずは家族に与える影響から。ア
ルコー
ル関連問題で一番良く知られ、かつ深刻
なのが配偶者への暴力(DV)の問題です。
例えば酒を飲ませまいとする配偶者
に対し暴力
で支配しようとするケースや
酒に酔って配偶者
に暴力をふるう酒乱型
もあり、深刻なDV被害
の32%は飲酒時
に起きているという研究もある
そうです
。また、配偶者だけでなく子供への暴
を始めとする虐待も大きな問題となっていま
す。子供の場合は直接的な暴力だけ
でなく、酩
酊し豹変した親の姿を見る、
酔った親から暴言
を浴びせられるといっ
た心理的虐待、酒浸りで
まともな家事や
育児をしないネグレクト(育児
放棄)、
そして親のアルコール関連問題に伴っ
親が仕事を失ったり、飲酒による家計の困窮
などによる経済的な虐待も見られま
す。

また、飲酒でトラブルの絶えない家庭で育つ子
供はアダルトチルドレン(AC)
となって、様
々な生きにくさやトラブル
を抱えたまま生きて
いく事になります。
また問題飲酒が家族に与え
る影響は上述
のような飲酒に伴うDVや子供に
対する
虐待だけでなく、飲酒に伴う借金や仕事
上の問題、異性問題など数々のトラブルから離
婚→家庭崩壊につながることも多
く見られてい
ます。ただ、家族内、家庭
内の問題は周囲の目
から隠れて、アンビ
ジブルのまま進行し悪化し
ていくこと
が多いうえに、顕在化した問題の背
後に
問題飲酒というアルコール問題が潜んで
る場合はその事が見逃されがちにるケ
ースも多
く、非常に深刻な問題となって
います。一方、
アルコールの摂取が胎児
に与える影響も見逃せ
ない問題となって
います。妊娠・授乳中の母親
が摂取した
アルコールは、胎児・乳児の発達に
悪影
響を及ぼす可能性があることが知られて
て、特に妊娠初期の飲酒は、発育の遅
れや奇形、
中枢神経の問題からくる行動
障害などを呈する
「胎児性アルコール症
候群(FAS)」につなが
るリスクが高い
とされています。

また妊娠中のどの時期であっても母親が摂取し
たアルコールは
脳に影響を及ぼし「胎児性アル
コール・
スペクトラム障害(FASD)」を引き
こすリスクがあることも知られています。
これらの胎児に対するアルコールの影響につい
ては様々な機関から啓発や教育が
なされていま
すが、アルコール依存症患
者の母親が妊娠中だ
け断酒することはほ
ぼ不可能に近く、アルコー
ル依存症の治
療と一体的に行わないと効果が上
がらな
いのが実情です。また、近年社会の高齢
化に伴い定年後にアルコール依存症になるなど
の高齢者の問題飲酒が増加してい
ることは良く
知られていますが、問題飲
酒を繰り返す老年の
親や配偶者の介護問
題もアルコール関連問題に
含まれます。
私もケアマネとして関わった経験
があり
ますが、連続飲酒で食事を殆ど摂らず低
栄養でフラフラになっていても病院受診を拒否
したり、救急車で病院に運ばれて
もじきに無断
で帰ってきたり、病院で暴
れたりなど支援が大
変だった覚えがあり
ます。

仮にアルコール専門の医療機関に入院できたと
しても、入院中は断酒でき
るので健康を回復し
ますが高齢であるこ
とも原因でアルコール依存
症の治療(カ
ウンセリングや自助グループでの
ケア)
が上手く機能しない事も多く、退院後は
すぐに飲酒して再び問題飲酒を続けてしまうと
いったケースがよくあります。
これらのように、
アルコールが家族に及
ぼす影響は配偶者間だけ
でなく、その子
供、そして親と三世代に渡るこ
とも珍し
くないのを覚えておく必要があります。
ということろで今週はここまでとします。
次回はアルコール関連問題のうち、アルコールが
社会に与える様々な問題や影響
についてです。
次回もお楽しみにお待ちください。
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】ちょっと一息。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第287回。

12月最初の日曜、いかがお過ごしでしょうか?
アッという間に平成29年も後1か月ですね。
年末になるとなぜか年の瀬の気忙しさと新しい
年を迎えようとす
るワクワクした気分がごっち
ゃになっ
た不思議な気分になります。個人的な
趣味で申し訳ありませんが、私の好きな落語の
演目には大晦日が舞台の作品
が結構あります。

掛け分の回収で、回収しようとする商人や大家
と何とか逃
れたい店子や住人との立てバトルを
白おかしく描いた「掛取り」や「睨み返し」、
大晦日に年越しのお金も乏し
いのに見栄を張ろ
うとして、思わぬド
タバタを繰り広げる「尻餅」
や「穴泥」
、そして聴く者をほろっとさせる人
情噺「芝浜」
や「富久」などなど。

落語、特に古典は江戸時代がメインの舞台です。
今の
ように「年度」という制度がありませんで
したから、師走は一年の締めくく
り、総決算の
月だったからこそ、市井
で繰り広げられる悲喜
こもごもの人間
模様を噺に仕立て直して後世に
伝えら
れているんでしょうね。と、何か今日が
大晦日のようになって
しまいましたが、まだま
だ12月は続き
ます。11月中は不足気味だったイ
ンフ
ルエンザのワクチンもそろそろ届くころで
すので、予防接種がまだの方は今
月中に何とし
ても接種をお願いします
ね。
あと、風邪をひかないよう体調管
理も万全で
お願いします。
では、今週はここまで。
次回もお楽しみにお待ちください。
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】依存症とは#59。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第286回。

11月ももう終わりですね。皆様いかがお過ごし
でしょうか?
来週はもう12月!いやはや、一年
が早す
ぎますよね(-_-;)師走に向けて気分的にソ
ワソワ忙しくな
ってくる時期ですが、こんな時
こそ一呼
吸する余裕が肝要。『慌てたプロは落
着いた素人にも負ける』とは、ワタシが好き
なあるミュージシャンの言葉ですが、ココロ
いっぱいいっぱいで二進も三進も…
という状況
でもちょっと立ち止ま
って一呼吸するだけで、
ココロに少しだ
け余裕というか隙間ができます。
その隙
間がいわゆる“アソビ”となってココロと
カラダのリンクバランスを整えたり、気持ちが
行き詰る前にう回路や遊水地を示
してくれたり
するんですね。皆様も毎日
の生活の中で『何か
おかしいな?』と感
じたら、試しに立ち止まっ
て一呼吸して
みてくださいね。思いのほか効果
はあり
ますよ
というところで【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++++
今週もアルコール依存症の症状のうち依存症
関係するものを中心にお話しします。前回
のお
話しで「酒害」、アルコールの多量、長
期間の
摂取で引き起こされる様々な病気や症
状につい
てお話ししましたが、あくまでアル
コールが原
因の病気ですので、それらの症状
があるからと
言って「その人は依存症である」
とは言えない
んですね。ある人がアルコール
依存症であると
診断されるためには、依存症
特有の症状を呈し
ている必要があります。ま
ず特徴的な症状とし
て『飲酒渇望』を挙げる
ことができます。飲酒
渇望とは(自分自身で
はコントロールできない
ほどの強い飲酒欲求
を持つこと)と定義されて
いますが、アルコ
ール依存症患者が感じる飲酒
渇望は強烈で、
例えば重要な仕事があったり、
自動車を運転
していたりなど、飲酒にふさわし
くない状況
でもお酒を飲んでしまいます。お酒
を飲むこ
とで仕事が失敗したり、飲酒運転で人
に危害
を加えたり自分が捕まってしまうという
重大
なリスクを承知していてもなんですね。

そして『ちょっと一杯』のつもりで一度お酒を
んでしまうと、今度は飲む量のコントロール
が効かなくなり前後不覚になるまで飲み続け
しまいます。当然の事ながら翌日は強烈な
二日
酔いで、仕事をすっぽかしてしまったり
酒気を
プンプンさせフラフラで仕事に行き、
その結果
仕事を失敗してしまって信用を失っ
てしまうこ
とになります。正気に返って『こ
れではだめ!』
と懲り懲り反省したとして
も、しばらくすると
また飲酒渇望が現れます。
今まで積み重ねてき
たお酒での失敗と自身の
今後を考えれば絶対に
飲んではいけない状況
であることは十分すぎる
ほど判っていても、
結局お酒を飲んでしまいま
す。この飲酒渇望
と密接に関わっているのが
『離脱症状』と呼
ばれるものです。離脱症状、
以前は「禁断症
状」とも呼ばれていましたが、
血中のアルコ
ール濃度が低下すると自律神経症
状や精神症
状などが出現するものです。アルコ
ール依存
症のステレオタイプの姿に「お酒を飲
まない
と手が震える」というものがありますが
さにそれが離脱症状と呼ばれるものです。

体的には、手の震えや異常発汗、動悸、高血
圧や体温上昇などの自律神経系の症状と睡眠
害(不眠)やうつ症状、イライラ感、不安
感な
どの精神症状があります。そして重症に
なると、
けいれん発作や一過性の幻聴幻覚、
意識障害な
どの症状が現れるようになります。
参考までに、
アルコール依存症の診断の基準
を載せておきま
す。過去一年間の間に以下の
項目のうち3つ以上
が同時に一月以上連続して
或いは繰り返し現れ
た場合はアルコール依存
症と診断されます。

(アルコール依存症の診断ガイドライン)
1 飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感
2 飲酒の開始、終了、あるいは飲酒量に関し
  て行動をコントロールすることが困難
3 禁酒あるいは減酒したときの離脱症状
4 耐性の証拠
5 飲酒にかわる楽しみや興味を無視し、飲酒
  せざるをえない時間やその効果からの回復
  に要する時間が延長
6 明らかに有害な結果が起きているにもかか
  わらず飲酒

上述のアルコール依存症の症状に加えて、アルコ
ール依存症患者は特有の心理的傾向を持っている
とされています。代表的なものとして『否認』と
『自己中心性』がよく取り上げられます。『否認』
とは、本人が自分自身の問題を(問題として)ま
ったく認めなかったり、過小評価する状況を指し
ます。よく見られるのが「お酒はいつでも止めら
れるから自分はアルコール依存症ではない」→
(実際はお酒を止められないから何度も病院に来
ている)や「今日はたまたまたくさんお酒を飲ん
でしまっただけ。大事な時は自分でちゃんと調整
できている」→(『たまたま』と言うが昨日も一
昨日も同じことを言っている)などです。その他
にも嘘をつく、他と比較して自分の問題を小さく
みせる、揚げ足をとる、ふてくされる、理屈をつ
ける、などがよく観察されます。 もう一つの『自
己中心性』とは、物事を自分に都合のよいように
解釈し、ほかの人に配慮しないなどの心理傾向を
指します。他にも刹那主義的な思考や現実逃避的
思考もアルコール依存症患者の特徴的な心理とさ
れています。
では【②アルコール依存症の症状】をまとめます。

(1)アルコール依存症患者の症状は大別すると
   アルコールという物質が身体に影響を及ぼ
   すことによって生じる症状と依存症に纏わ
   る症状がある。

(2)アルコール原因の症状は大量飲酒がもたら
   すことが殆どで、肝臓や膵臓、脳などほぼ
   体の全体に及ぶことが多く、肝硬変や糖尿
   病など生命にかかわる病気に至ることも少
   なくない。

(3)アルコール依存症の特徴的な症状として
   「強い飲酒渇望」と「離脱症状」がある。

(4)アルコール依存症患者は、『否認』や『自
   己中心的』等心理的特性を持つことが多い。

となります。
というところで今週はここまで。
次回は③の【アルコール関連問題とは?】につい
てお送りします。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】依存症とは#58。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第285回。

晩秋から冬への移ろいを感じます今日この頃。
要は「寒くなりましたねぇ~」という事ですが
皆様いかが
お過ごしでしょうか。朝晩は本当に冷
えるようになりま
したね。今年はインフルエンザ
クチンの入荷が追い付かず、今接種を希望して
も12月になるケース
も多いみたいです。
皆様、予防接
種は済みましたか?
季節の変わり目の体調を崩しやすい時期もヤマ場
に差し掛かってい
ます。風邪などひかないように
層の健康管理とご注意をお願いしますね。
では、自転車奔走記始まります!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 

今週は②「アルコール依存症の症状」を振り返っ
てみます。アルコール依
存症の“症状”を知るうえで
大切なこと
は、飲酒そのものに起因する症状(酒害
と呼びます)と、依存症の
発症に伴って出現する症
状(依存症に
特有の症状)を分けて考える事です。
前回のまとめでお話しした通り、大量飲酒とアルコ
ール依存症との間には、
因果関係はありますが、大
量飲酒=依
存症ではありませんし、また大量飲酒
た人がすべからく依存症になること
もありません。
だからこそ、アルコー
ル依存症の症状を知るために
は、先ず
「酒害」を理解し、その上で依存症の症状
を知ることが重要なんですね。で
は先ずは「酒害」、
アルコールの摂
取によって起こる様々な症状につい
お話しします。

アルコールの摂取によって引き起こされる症状には
大別して(1)アルコー
ルが直接作用して生じる病
気や症状
(肝臓や膵臓など)と(2)栄養不足(主
にビタミン)によって引き起こさ
れるものの二つが
あります。
長期間の大量飲酒によって障害を受ける
臓器には肝臓、膵臓、胃腸、心臓、脳・神経・筋肉
・骨、ホルモンや生殖機能な
ど、ほぼ身体の全ての
器官に影響が生じ
ますが、これらのなかで一番アル
コール
との因果関係が強いのが肝臓の障害です。
元々アルコールは肝臓で分解・吸収され、中性脂肪
などに変えられてエネルギー源
として身体の各細胞
に送られますが、肝
臓の分解・吸収機能を上回る量
のアルコ
ールを長期間連続して摂取すると、肝臓
処理が追い付かず中性脂肪が肝臓に蓄
積されます。

その結果、脂肪肝→肝機能低下→肝炎や肝硬変など
の重篤な
症状に至ります。また、脂肪肝の状態の
ま飲酒を続けるとアルコール性肝炎と
いう急性症状
もある病気になる率が高く
なります。また膵臓では
アルコール性膵
炎といって、アルコールの大量連続
摂取
が原因となり膵臓に急性の炎症がおこり、強力
な消化酵素がまわりの組織や臓器を
消化しながら広
がっていく病気が生じま
す。これが慢性化すると慢
性膵炎に移行
したり、膵臓の機能が障害を受けるた
分泌されるインシュリンに異常が生じ糖尿病など
の症状を引き起こします。心臓
に関しては長期にわ
たる大量飲酒により
心臓の筋肉(心筋)が障害を受
け、アル
コール性心筋症を発症することも知られ
います。また、脳器官については大量
のアルコール
を長年飲んでいると、アル
コールが直接脳を障害し
て大脳や小脳が
縮んできます。

小脳が縮む病気をアルコール性小脳萎縮症といい、
足腰が立たな
くなって飲酒していないのに千鳥足に
る(小脳性歩行)、舌がまわりにくくなる(構音
障害)などの症状が出現します
(脳器官の障害です
ので断酒によって症
状が軽くなることがありますが、
通常は
後遺症が残ります)。大脳についてはアルコ
ールの直接的な作用によって特に前
頭葉の部分が小
さくなる(萎縮)ことが
よくあるとされています。
また、アルコ
ールの多量連続摂取が続き、ビタミン
の栄養素が不足することで発症する、運動失調や
眼球運動麻痺、意識障害を呈す
るウエルニッケ脳症、
記銘力障害、見当
識障害)、作話などの症状を呈す
るコル
サコフ症候群もよく知られています。その他
にも骨粗鬆症や短時間に多量の飲酒
をすることで引
き起こされる急性アルコ
ール中毒などもあります。

以上、色々な病気や症状をお話ししてきましたが、
ぼ全てがアルコールの大量摂取、長期間に渡る摂
取がその原因となっていること
が大切なポイントで
す。つまり、アルコ
ール依存症にならなくてもお酒
を飲み
続けるといつか上述のような病気や症状を発
症する可能性が非常に高いという事
になります。
ですので、巷間よく言われ
る『適量の飲酒と休肝日』
は非常に大切
なんですね。
というところで今週はここまでとします。
次回はアルコール依存症の症状のうち、
依存症に関係する症状をお話しします。
ではまたお会いしましょう!
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】注意!自転車運転。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第284回。

日に日に寒さが増してきましたね。
皆様、風邪などひいてないでしょうか?冬に向
かうこの時期、風邪やインフルエンザの罹患率
が非常に高まります。予防注射がまだの方は早
めの接種と、既にお済の方も、体調管理には十
分ご注意くださいね。

さて、今週は啓発の意味も込めて自転車の運転
に関するお話しです。以前、道交法が改正され
自転車の違反行為に対する処分処罰が強化され
たことを紹介しました。この改正で自転車の交
通マナーも良くなっていくのかな?と思ってい
ましたが、まだまだ違反運転や危険な運転をし
ている人が沢山いる印象があります。先日も夕
方時分に交差点で停車していたワタシの目の前
に飛び込んできた光景は、信号無視に車道逆走、
加えて無灯火、おまけにスマホで通話しながら
走行してくる自転車…正直情けなくなりました。

良い機会ですので、今週の自転車奔走記は啓発
の意味も込めて、再度自転車の運転に関わる危
険行為、禁止行為についてお話ししますね。
まずは道交法の改正により「危険な運転」とさ
れた14の運転行為を紹介します。
自転車運転者講習の受講命令の
 要件となる危険行為

① 信号無視
 自転車は、道路を通行する際は信号機等に
 従わなければいけません。
② 通行禁止違反
 道路標識等によりその通行を禁止されてい
 る道路、またはその部分を通行しては不可。
③ 歩行者用道路における車両の義務違反
 歩行者のため通行禁止が標識で表示されて
 いる道路を自転車が禁止対象から除外されて
 いる場合でも、歩行者に注意して徐行
 しなければいけません。
④ 通行区分違反
 歩道と車道の区別のある道路では、車道を
 通行しなければいけませんただし、自転車
 道があれば、自転車道を通行しなければいけ
 ません。道路では左側を通行しなければ
 いけません。
⑤ 路側帯通行時の歩行者の通行妨害
 路側帯では歩行者の通行を妨げないような
 速度や方法で進行しなければいけません。
⑥ 遮断踏切立入り
 遮断機が閉じようとしている時、閉じている時
 警報機警鐘間に踏切に入ってはいけません。
⑦ 交差点安全進行義務違反等
 交差点を通行する場合において、付近に自転車
 横断帯があるときは、自転車横断帯を通行しな
 ければいけません。また、信号機がない交差点
 等において、交差道路が優先道路であるときや
 狭い道路から広い道路等にでるときは、交差
 道路等通行する他の車両の進行を妨害しない
 ようにすると共に徐行しなければいけません。
 さらに、交差点内を通行するときは、状況に
 応じて他の車や歩行者に注意してできる限り
 安全な速度と方法で進行しなければいけません。
⑧ 交差点優先車妨害等
 交差点で右折する時に他の車両の進行を妨害
 してはいけません。
 (注)交差点において自転車は原則として
    2段階右折で走行。

⑨ 環状交差点安全進行義務違反等
 環状交差点で他の車両の進行を妨害しては
 いけません。また、環状交差点に入る時は徐行
 しなければいけません。環状交差点に入る時
 または通行する時に、車両または歩行者に注意し
 安全に進行しなければいけません。
⑩ 指定場所一時不停止等
 道路標識等により一時停止すべきとされている時
 一時停止しなければいけません。
⑪ 歩道通行時の通行方法違反
 歩道を走る際に指定部分を徐行しなければならず、
 また歩行者の通行を妨げるときは、一時停止しな
 ければいけません。
⑫ 制動装置(ブレーキ)不良自転車運転
 前輪、後輪にブレーキを備え付けていない自転車
 を運転してはいけません。
⑬ 酒酔い運転
 酒気を帯びて自転車を運転してはいけません。
⑭ 安全運転義務違反
 ハンドルやブレーキ、その他の装置を確実に操作し
 かつ、道路、交通及び自転車等の状況に応じ、他人
 に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなけ
 ればいけません。
(注)傘さし運転や携帯・スマホで通話しながらの
   運転なども含まれます。

これらの危険行為を行い、3年間で2回以上摘発さ
た自転車運転者は公安委員会から「自転車運転者
講習」
の受講命令が出されます。仮にこの命令に従
わなかっ
た場合は5万円以下の罰金が科されます。
さらに、上記
の危険行為とは別に、道路交通法等で
定めれらている
違反行為もあります。飲酒運転や信
号無視、一時停止
違反などすぐに違反と分かる運転
行為も罰則が科され
ている違反行為ですが、他にも
無灯火での運転・5万円以下の罰金
二人乗り等による運転・2万円以下の罰金又は科料      
車道通行違反・3月以下の懲役又は5万円以下の罰金
(歩車道の区別のある道路では、車道を通行。)
左側通行等違反・3月以下の懲役又は5万円以下の罰金  
(自転車は道路の中央から左の部分を通行。)
並進の禁止違反・2万円以下の罰金又は科料      
(自転車など軽車両は他の軽車両と並進できない。)

などが法律で定められています。
あえて啓発の意味で罰則も付記しましたが、思った
り重い罰が適用されていますよね。何度もこの自
転車
奔走記でお話ししてきたように、自転車はあく
まで
「軽車両」、法令上は決して歩行者の延長では
なく車
などの車両とほぼ同じ扱いであるということ
を再度認
識する必要があると思います。自転車って
誰でも簡単
に運転でき、利便性が高く、そしてあま
りに手軽で身
近な交通手段であるがゆえに、ついつ
い法令を無視し
て運転しがちになっているのでしょ
うか?そうであれ
ば、その軽い気持ちが非常に重い
結果を招く可能性が
あることをしっかりと心に刻ん
でおく必要があります。

そして、そもそものお話しなりますが、交通法規に
って運転するということは、「法律で決められて
いる
から」とか「罰則が科されるから」という理由
からで
はなく、あくまで運転者の安全と歩行者や他
の車両運
転者の安全及び事故防止
の為であることを
忘れないで
くださいね。
これから日が暮れるのが早くなり、寒さ
手伝って自転車の運転が雑になりがちです。皆さん
どうか交通ルールとマナーを守って、自分にもそし
他人にも安全でスマートな運転をお願いしますね。
というところで、
今週の自転車奔走記はこれにておしまい。
次回、依存症のお話しを再開します。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】依存症とは#57。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第283回。

11月最初の自転車奔走記、今週は土曜枠での
登場です!
先月の前線長期停滞と季節外れの台
風2連
発で、本当なら一年で一番過ごしやすい
期が雨!雨!雨!おまけにもう一つ雨!今月
に入ってやっと秋の透き通った空を拝
めること
ができるようになったのに、空気
は晩秋から初
冬への移ろい。
年末まで残り2か月となってき
ましたが、
今年は本当にお天気には悩まされま
したね。
せめて、これからは穏やかな季節の移
ろい
を味わいたいものです。とはいってもこれ
からは風邪をひきやす
い季節です。インフルエ
ンザも出てきてい
るみたいですので、皆様体調
には十分ご注
意くださいね。予防注射は済ませ
ましたか?まだなら
早めの接種をお願いします
では、自転車奔走記始まります!
++++++++++++++++++++
先週に引き続きまして、
【アルコール依存症のまとめ】を
お送りします。
①アルコール依存症とはどんな病気か?
前回、アルコール依存症というのは単にお酒
止められなくなったり、お酒を飲まないと
離脱
症状が出るといったステレオタイプで一
括りに
することは出来ないという事をお話し
しました。
(アルコール=悪い)という公式
的な考えを先
ず捨てることから本当の理解が
始まります。
その理解の第一歩かつ一番重要
なことは、アル
コールに関する様々な問題の
根底は飲酒量であ
るという事実なん
ですね。人によって体格や年
齢によって個
人差はありますが、身体に悪影響
を与えない
アルコールの“適量(正常飲酒)”という
ものが存
在します。前回お話しした飲酒「単位」
というものです。一般に一回の飲酒量は1単位、
アルコール換算約20gが適量とされて
います。

そしてその適量を超えた飲酒を「多量飲酒※1」
と呼び、この状態が続くこと
で、様々な問題が
出現するようになってきま
す。アルコールの多
量摂取による肝機能障害
や糖尿病などの身体面
での問題、二日酔いで
仕事に支障が生じたり、
酩酊して他人に迷惑
をかけたり、酒の飲みすぎ
で家族の団らんや
外出の機会が失われたりとい
った社会・家族
の問題、毎日毎日はしご酒を繰
り返して、家
計の中で酒代の割合が突出するよ
うになる家
計・経済面での問題などです。

これらの状態を「問題飲酒」と呼び、多量飲酒
という行為
が何らかの身体・社会的問題を生じ
させてい
る状態になります。そして更にこの状
態が続
くと、脳の機能が変質して常に血中に一
定濃
度のアルコールが無いと不快な気分になっ
り、不安に感じてしまうようになります。
まり、常に酒を飲み続けるように脳が指令を
出してしまう状態です。この状態が「連続飲酒」
血中のアルコール濃度が下がらないよ
うに数時
間おきに一定量のアルコールを飲み
続ける事を
指します。この状態が更に進むと、
血中のアル
コール濃度が薄まると手が震えた
り(振戦)、
幻聴、幻覚に襲われたり、暴れ
たりするように
なり(「離脱症状」と言いま
す)、ますますア
ルコールを手放せなくなり
ます。これらの状態
を「問題飲酒」あるいは
「アルコール有害使用」
と呼びますが、この
問題飲酒があればアルコー
ル依存症かという
とそういう訳ではなく、何ら
かのアルコール
問題を抱えていても、離脱症状
や連続飲酒と
いった症状が無い人も沢山います。
ですので、アルコール依存症の診断を行う際に
はアルコ
ール関連問題や連続飲酒、離脱など複
数の状
態や症状をチェックして診断する基準が
設け
られています。ですが、連続飲酒や離脱が
くて、アルコール依存症の診断基準に引っか
からなくても、飲酒によって様々な身体への
影響や社会生活上の問題を抱えている人が
いる
ことも事実ですので、そのような人は
「プレア
ルコホリズム(前駆的状態アルコ
ール依存症)」
と呼ばれることもあります。

さて、色々書いてきましたが、今までのお話
から見えてくることはアルコール依存症と
は、
狭義の診断基準で言うと、多量飲酒が引
き起こ
す様々な問題飲酒状態のうち、離脱症
状や連続
飲酒などの症状を呈する重篤な状態
の一つの類
型であり、広義では「大切にして
いた家族、仕
事、趣味などよりも飲酒をはる
かに優先させる
状態」と言う事もできますね。
では、【①アルコール依存症とはどんな病気?】
を整理しますと…
(1)根本原因は「多量飲酒」
(2)多量飲酒が進むと身体・社会など様々
   な面で
問題が起きる(「問題飲酒」)。
(3)問題飲酒状態を呈する人のうち、診断基
   準に
該当した人は「アルコール依存症」
   と診断さ
れる。
(4)アルコール依存症と診断されないまでも、
   深
刻なアルコール問題を抱えた人もいる。
(5)アルコール依存症とは「大切にしていた
   家族、
仕事、趣味などよりも飲酒を
   はるかに優先さ
せる状態」である。

となります。一面的ではないアルコール依存症の
構造がご理解いただければ幸いです。
では今週はここまで。
次回は、②の「アルコール依存症の症状」の
まとめ
をお話しします。では、また来週。
SEE YOU NEXT WEEK 

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