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ケアマネの自転車奔走記

ケアマネの自転車奔走記の最近のブログ記事

【自転車奔走記】依存症とは#73。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第306回。

GWも近づいてきました。皆様いかがお過ごし
でしょうか?
朝晩は少々ひんやりしていますが、
日中は初夏を思わせるような、日差しを浴びて
汗ばむくらいの陽気が続
いています。もう少し
朝晩と日中
の寒暖差が大きい日が続きます。こ
こ最近よく聞かれるようになった『春バテ』と
いうやつですね。せっ
かくのGW、元気に十分
楽しめるよ
う体調管理には十分ご注意下さいね。
では、自転車奔走記、始まります!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++

今週はACの性格的傾向について、もう少し具
体的にお話しします。
前回のお話しで、AC達
は様々な問題を
抱える親たちがいる家庭(機能
不全家族)
の中で、子供らしい我儘や要求の表
出を
抑圧されて、常に親たちの顔色を伺いな
ら暮らしてきた結果、自分が望むよう
にではな
く、周囲の状況に反応して行動
したり、人の顔
色を伺い忖度しながら行
動する自分を作り上げ
てしまうというお
話しをしました。今週はもう
少し具体
的に、AC達の性格傾向というか像に
いてお話しします。

ACというのはあくまで個人性格的傾向に近い
概念ですので、これからお話しす
るACのタイ
プも、ドメスティックな像
ではなく、性格的な
タイプというかカラ
ー(色)に近い、性格傾向
に見られる要
素的なものであるという前提で、
AC達
は一般的に以下のようなタイプ(カラー)
を持つと言われています。
◎タイプ1:ヒーロー(スーパーチャイルド)
「優秀ないい子」「しっかりした子供」
 いること、或いはあろうとすることで、
 家族の中での自分の存在価値を感じ、
 何
とか自分を保つタイプ。
◎タイプ2:スケープゴート(問題児)
「いつもトラブルを起こす子」。攻撃的に
 振る舞ったり、色々な問題行動を
とる事で
 家族の注意を引くことで、
家族の中での
 自分の居場所を確保しよ
うとするタイプ。
◎タイプ3:ロストチャイルド(忘れられた子供)
 褒められもせず、怒られもしない
 「目立
たない子供」。機能不全家族の中で
 目立
たないように存在することで自分を
 守ろ
うとするタイプ。特別な自己主張もなく
 聞き分け良く親からすれば手のかからない子。
◎タイプ4:クラウン、マスコット(道化師)
 おどけたり、冗談を言ったりして場を
 和ませ、家族の問題が深刻化しないよう
 常に周りに気を配って生きるタイプ。
◎タイプ5:ケアテイカー(お世話焼き)
 問題を抱え、家族の中で親としての役割を
 果たせない不安定な親や、そのため
に色々な
 問題が生じるきょうだいの面倒
を見たり、
 トラブルの後始末をしたり
母親のかわりの
 ように存在するタイプ。

主なACのタイプを5つ挙げてみましたが、どれ
にも共通するのが、場の中で何
かの役割を演じる
ことによって自己承認
欲求を満たそうという傾向
です。言い換
えればそれだけ自己肯定感が低いと
も言
えますが、その低い自己肯定感からくる生き
辛さや生きにくさが依存という嗜
癖に容易に結び
ついてしまうことになる
んですね。ただ、注意し
て頂きたいのは、
ACというのはあくまで概念で
あって、
診断的なものではないという事で(こ
らの性格傾向がある=ACだ!)と単
純に等式で
結びつけることができないと
いう事です。ACと
いうためには、成育
の背景もよりも自分自身の知
覚、自分が
ACの傾向を持っているとその人が自
認識をすることでしか成立し得ない訳ですね。
つまり、自分以外の他者を「あな
たはACです。」
と指摘することよりも、
その人が「自分はACで
ある。」という
認識を持つことが必要なんですね。

というところで今週はここまでとします。
次回はACの回復についてお話しします。
それでは、またお会いしましょう!
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#72。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第305回。

4月も今日から後半戦、皆様いかがお過ごしで
しょうか?
年度替わりの忙しさもようやく一段
落し、
一息入れている方も多いと思います。で
もでも、そうこうしているうちにGWがやって
きますので、またバタバタと…。
毎年のことで
はありますが、5月の連休
が終わるまではある
意味気忙しい毎日が
続きますね。また、そんな
時期に限って
体調を崩しがちになります。
皆様、健康
管理、体調管理は万全にしておきま
しょ
うね。さぁ【自転車奔走記】始まります!
+++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
⑤の「アルコール依存症に潜む嗜癖問題4」
今週も引き続きアダルトチルドレン(以下ACと
します)についてのお話しです。
前回はACとい
う概念について、その起源
や依存症の文脈の中で
持つ意味についてお
話ししました。アルコール依
存症を始めと
した嗜癖を持つ親など、家族という
本来は
子供の健全な成育に必要不可欠な役割を果
たすはずの場が、機能していない、或いは壊れて
しまっている家族(『機能不全家族』)
の中で育
った子供たちは、特有の性格的傾
向を有し、成人
しても様々な生き辛さや嗜
癖への親和的傾向が見
られるようになりま
す。いわゆる嗜癖の世代間連
鎖として、自
らも依存症に陥ったり、或いは共依
存者と
して、子供の頃にあれほど嫌な思いをして
さんざんな目にあい、忌避すべきはずの依存症の
パートナーを選び、親と同じような
苦しみや悲し
みを繰り返し、そして自分の
子供たちにも自分と
同じような思いをさせ
てしまいます。そのような
傾向を持つAC
ですが、では一体どのようなプロ
セスとい
うか体験をして、どんな性格的傾向を持
た子供になっていくのかをお話ししますね。

本来子供にとって『家族』という場は、親の無条
件の愛情と庇護で子供を守ってくれ
ている場所で
あり、その安心の安全の中で子供たちは少しずつ
自我を育んでいきます。例えば、親の絶対的庇護
があるからこそ、単独では生きる術を持たない子
供たちは「自分はここ(家族という場)に居るか
ら安全で安心して生きることができる」という生
存的安心を感じ、そして親の絶対的な愛情を受け
ることで、自分がその家族という場の中にいる事
に対し、「自分はここ(家族)にいても良い。自
分だからこそここにいることができる」という最
初の自己肯定感を獲得します。そして、家族とい
う最小の社会から友達や学校、職場など少しずつ
範囲が広がり、その場面場面でさらに自我を発達
させて大人へとなっていきます。では、アルコー
ル依存症や機能不全家族の元で育つ子供たちはど
うなのか?一般的な傾向として、機能不全家族で
育つ子供たちの多くが、所謂「いい子」として家
族の中で存在しています。例えば、アルコール依
存症で飲んで暴れている親とその横で振り回され
オロオロしている親がいる家族で、自分は親の助
けにならないといけない、自分は親に心配をかけ
てはいけない、と必死に頑張っている子供です。
つまり、子供は子供なりに、自分が最初に属した
「家族」という自分を守り育ててくれる場が壊れ
てしまわないように、自分が安心して居ることが
できる場を守ろうと考え、自分で何とかこの問題
を解決しようと思うんですね。

ですが、子供がいくら頑張っても事態が変わるは
ずがなく、トラブルや諍いは毎日続きます。です
が、子供は何とかしようともっと頑張るようにな
ります。親が機嫌を損ねて諍いが起こらないよう
に常に親の顔色を伺いながら過ごしたり、親の期
待や要望に答えようと本来自分が望まない事でも
積極的に買って出たりするなどです。このように
通常の家庭では、親の愛情と庇護の下で甘えたり
我儘を言いながら少しずつ自己や自我を育て育ん
でいく年代にもかかわらず、機能不全家族の中で
育つ子供たちは、自我を育てる前に自分を抑圧し
て我慢することを学び、実践することで幼少時代
を送ってしまうことになります。その結果、機能
不全家族で育った子供たちの多くが、自分が望む
ようにではなく、周囲の状況に反応して行動した
り、人の顔色を伺い忖度しながら行動する自分を
作り上げてしまいます。つまり、何事にも自分主
体ではなく他人や周囲を主体に考えるようになり、
そのことで自分の存在価値を見出すように、つま
り共依存的な考え方(嗜癖)を知らず知らずのう
ちに心の中で育て上げてしまいます。そしてその
結果、ある子どもは成人しても共依存者として吸
い寄せられるように依存や嗜癖を持つパートナー
を選ぶようになり、またある子どもは抑圧された
自己承認欲求からくる不当に低い自己肯定感の為
に、自らも依存に陥ったりするようになります。

そして、このAC達の過程で育った子供は、その
多くが親と同じようにACとなりさらにその子供
たちが…と永遠に連鎖が続くことになるんですね。
では、そのAC達はいったいどのような具体的性
格傾向を持つのか?については次回お話しします。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#71。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第304回。

暖かな日が続いています。皆様いかがお過ごし
でしょうか?
プロ野球のペナントレースが開幕
し、
春のセンバツが終わり、そろそろ田植えの
時期が始まり…と、ワタシの中で
は着実に春か
ら初夏へのステップが進
んでいます。一年で一
番過ごしやすい
時期ではあるんですが、またま
た風邪
が流行り出しているようですし、イン
ルエンザの落ち武者も所々で顔を出
しているよ
うです。皆様、油断大敵!
健康管理には十分ご注意下さいね。
では【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
⑤の「アルコール依存症に潜む嗜癖の問題3」
今週は「AC」、依存症や嗜癖に大きな関わり
を持つとされているアダルトチル
ドレンという
現象というか考え方につい
てお話しします。
元々は1970年代にアメリカでアルコール依存症
の現場に関わるケースワーカーが
提唱した言葉
で、正式には『Adult Children
of Alcoholics(ア
ルコール依存症の親の元
で育ち成人した人)』
と言います。
それ以前より、アルコール依存症
に関わる
ケースワーカーたちの間ではアルコー
ル依
存症の世代間連鎖、つまりアルコール依存
症の親の元で育った子供たちは成人すると親と
同じようにアルコール依存症になった
り、また
はアルコール依存症の配偶者を選
んでしまうと
いう不思議な傾向があること
は知られていまし
た。アルコール依存症家
族の壮絶な生活現場で
育った子供たち、親
の引き起こすトラブルに巻
き込まれて嫌な
思いをしたり、本来あるべき家
族の団らん
などの幸せな時間を殆ど経験したこ
とが無
かったり、ケースによっては日常的に暴
や虐待を受けたりしています。通常であれば、
そんなアルコール依存症の家庭で育っ
た子供ら
は、自分たちを不幸にしたアル
コールや依存症
というものに対して拒絶、
忌避の感情を抱くの
が当然のはずなんです
が、何故か親と同じ依存
症の道を歩んでし
まう。もっと言えばアルコー
ルだけでなく
他の依存症にも陥りやすく、薬物
や関係依
存などの問題を抱えて生きていました。

この場合、すぐに浮かぶのは遺伝的要因が原因
ではないか?という考え方です。確か
にアルコ
ール依存症と遺伝の関係が全くな
いわけではあ
りませんが、現在知られてい
る範囲では、アル
コール分解酵素の有無や
多寡などの身体のアル
コール耐性について
の遺伝子的な関連性程度で
すし、そもそも
それでは、アルコール依存症の
世代間連鎖
は説明できても薬物依存や関係依存
など他
の依存症に陥りやすい傾向について説明
つきません。そこで注目したのが、アルコ
ル依存症の親と子供たちとの家族関係で
した。
その分析を進めていくと、いわば特
殊な家族関
係で育った子供たちには様々な
性格的共通点が
見いだされ、それらを依存
症や嗜癖との関連性
で読み解いた結果、ア
ダルトチルドレンという
考え方が提起され
ました。その後、このアダル
トチルドレン
と言う考え方は、アルコール依存
症だけで
なく他の依存や嗜癖を持つ家族や依存
の問題を持っていないが子どもにとって必
な家族としての役割を果たせていない家
で育
った子供にも様々な影響を及ぼし
ていることが
分かり「Adult Children of
Dysfunctional Family
(子どもの成育に悪影
響を与える親や家族のも
とで育ち、成長し
てもなお精神的影響を受けつ
づける人たち)」
という具合に変化し、現在で
はこの定義が
一般的なものとなっています。

というところで今週はここまでとします。
次回は、アダルトチルドレンの具体像について
もう少し突っ込んでお話しをします。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】ちょっと一息。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第303回。

4月最初の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょう
か?
今日から新年度です。新入生の皆様、そして
新社会人の皆さんにとって今日は
新しい生活がス
タートする日、そして古
手の私達も、同じように
気持ちを新た
に、そして引き締めて新しい年度を
迎え
ます。この時期になるといつも感じるのです
が、この緊張感とワクワク感こそが
4月の醍醐味!
着実に、そして楽
しみながら歩いて行きましょう。

さて、月初めの「ちょっと一息」のコーナーです
が、今日は4月1日エイプリル
フールですね。子供
の頃、たまたま見て
いたTVのニュースで『宇宙人
から本日
メッセージが届き、国連で地球代表と会
いたいと表明している』というニュースをアナウ
ンサーが読み上げる場面があり
「宇宙人はいた!」
とひどく興奮した
のもつかの間、『今日はエイプ
リルフー
ルですので…』とオチを付けられて落胆
と同時に笑ってしまった思い出があ
ります。まあ、
今では考えられない
話しですが、当時は大らかと
いうか洒落
が大手を振って世間で通用した時代だ
たんですね。

時を経て、私がピカピカの(笑)大学一年の時、
英文学の授業
で、オーソン・ウェルズの「宇宙戦争」
を彼自身がラジオドラマ化したんですが、その内容
が番組中にあたかも本当に火星
人が地球に襲来して
きたとリスナーに思
わせるような脚本構成だったた
め、ジョ
ークとは言え結構な騒ぎになってしまっ
という話を教授から聞いて、子供の時
にTVで見た宇
宙人来訪のジョークニュー
スはこのウェルズの一件
のオマージュだ
ったのか!と一人ひどく感心した覚
えが
あります。世は移り、人や世間がそれぞれ意地
を通
し過ぎて窮屈に、そしてギクシャクしてきてい
るのかな?と感じる現在、ウェル
ズに倣え!とまで
は言いませんが、今日
くらいは肩の力を抜いて洒落
を楽しむ余
裕を持っても良いのかな?と思いますね。

と言うところで今回はここまで。
次回、依存症についてのお話し再開となります。
あと、寒暖差が大きい毎日が暫く続きますので、
体調管理には十分お気をつけ下
さいね。
では、また来週お会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#70。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第302回。

3月最後の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょう。
来週はもう4月。新年度の始まりです。3月が暖
かかったせいか、桜の開花が全国
的に早まりそう
な気配もあり、予想では今
週くらいから満開の桜
が楽しめそうですね。
ただ、花冷えという言葉も
ある通り、まだ
まだ天気は不安定ですし気温の上
下も大
きい日が続きます。お花見シーズンに乗り
遅れない様、体調管理は十分にお願いしますね。
では、【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
⑤の「アルコール依存症に潜む嗜癖問題

今週は共依存とアルコール依存症の関係について
お話します。先週、共依存.という人
間関係の嗜癖
についてお話ししました。共
依存は相手に自分が
必要であると思わせ
る関係を作り上げることによ
って、自分の
自己承認欲求を満たそうとする嗜癖
ですが、
この関係をアルコール依存症の患者とそ
家族や親しい人との関係に落とし込むと一つの
光景が見えてきます。それは、様々な
トラブルを
起こして、人間関係や社会関係
で深刻な問題を抱
えてしまっているアルコ
ール依存症患者と、その
患者に寄り添って
献身的に世話をしたり、引き起
こしてくる
トラブルの解決を手助けしたりする家
族や
親しい人達が、一緒になってアルコール依
症と闘っているという光景です。この関
係は一見、
美談と言うか好ましいものに思
いがちですが、こ
こに『共依存』という考
え方を落とし込んで見て
みましょう。お話
しを分かりやすくするために、
アルコール依存症患者を「A」、支える家族や親
しい人を「B」とします。

Aは、アルコール依存症で、お酒を飲んでは
トラブルを起こす。
Bは、Aの飲酒を止めさせようとしたり、
ラブルの解決に当たっりして、Aを支える。
この関係を先ずはBの視点から見てみます。
Bは、自分がAにとって必要な人間であると
Aに思わせたい。
  ↓
献身的にAの世話を焼くことで、AはBが自
にとって必要であると感じる事で、B
は自分
が居ないとAはダメになってしまう
と考える。
     ↓
その事が、自分がAにとって必要な人間で
るというBの自己承認の糧になる。
     ↓
献身的にAの世話を焼くことは、根本的に
A
の為ではなく、Bの自己承認欲求を
満たすためだけの行為となっている。
  ↓
Bにとって、Aが自分を頼っている間

自己承認欲求は満た
されるが、Aが問題
飲酒やアルコール依存か
ら解放されると、
Aの世話を焼くことがなく
なり
Bの自己承認欲求を満たす糧が減ってしまう。
  ↓
Bは自分の自己承認欲求をAとの関係に
おいて
満たすために、Aがアルコール依存で
あり続け
るようAを支配しようとする。

といった具合です。つまり、BにとってAがア
ルコール依存から回復することは、献身的に
世話を焼くという自分がAにとっては必要なく
なるという事を意味しますので、自分の自己
認欲求を満たすという意味において非常に
都合
の悪い状態なんですね。だからAを「コ
ントロ
ールしたり、支配したり」する。具体
的には、
飲酒をコントロールする(怒る、説
教をする、
監視する、酒を隠す、捨てる、など)、
飲酒の
原因をコントロールする(機嫌をうか
がう、
ストレスを軽減する、生活を変えさせ
る等)、
飲酒の結果をコントロールする
(介抱する、
会社に言いわけをする、迷惑を
かけた人にあや
まる、借金の肩代わりをする等
)事を指します。

そしてこれらのコントロールを通じて、Aを支配、
つまりBにと
ってAが自分に都合の良いような存在
(この
場合はアルコール依存であり続ける事)で
るように仕向けていきます。
次にAの視点で見てみます。

Aはアルコール依存症であるから、
お酒を常
に飲みたい。
  ↓
Bはその事について色々言ってきたり、
管理
しようとしたりはするが、最終的に
お酒を飲
んでトラブルを起こしても、
後始末をしてく
れるし、第一に離れず
傍にいて色々と世話を
してくれる。
  ↓
AにとってBは、うるさい存在ではあるが、
時に自分がお酒を飲み続けるのに非常に
都合の
良い存在でもある。
  ↓
Aは、Bが自分の傍らから離れていかないよう、
機嫌を伺ったり、時には反省の色を見せたりし
Bとの関係をコントロールしようとする。

と言う具合です。アルコール依存症患者であるAに
とって、最大の関心事は自分がお酒を飲み
続けられ
る事なんですが、傍にいて、色々世話
を焼いてくれ
るBはAにとって大変ありがたい存
在。Bがこのまま
の関係で居てもらうために、A
は硬軟取り混ぜなが
ら、Bをコントロールしよう
とします。
さて、どうでしょうか?一見美談のような人間関
も、共依存というフィルターを通して視ると、
少々
怖い、歪んだ人間関係であることが分かりま
すよね。
付け加えておくと、AもBも、何も好き好
んで問題飲
酒に絡むトラブルに巻き込まれている
わけではあり
ません。Aは飲酒でトラブルを起こ
すたびに後悔と
自己嫌悪に陥り
、Bはトラブルを起こし続けるAに
回復してほしいと思
っていますし、またそんな境遇
の自分に対して不
満や悲しみを感じているんですね。
ですが、アル
コール依存症は、先にある回復よりも
目の前の飲
酒を欲する病気ですし、共依存の人にと
っては、
身の回りに起こっている不幸やトラブルに
振り回
されることから離れたいという願いより自分
他人に必要とされている自己承認欲求を得ようと
いう欲求が勝ってしまいます。つまり、両者とも
をコントロールしていますが、自分のコントロ
ール
は制御不能な状態に陥っているんですね。

長々としたお話しになってしまいましたが、共依
という嗜癖の怖さと言うか、厄介さが少しでも
伝わ
れば幸いです。因みに、この共依存から抜け
出すに
は、自己知覚、つまり『自分は共依存であ
る』とい
う事を自分自身が知り、認める事からし
か回復の方
法が無いんですね。そしてその共依存
を始め、様々
な嗜癖と強い関係性が指摘されてい
るものがアダル
トチルドレン(AC)という考え方
です。
次回は、そのACについてお話ししますね。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#69。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第301回。

3月も後半戦に突入。週中には春分の日もあり、
いよいよ、増々、春めいてきま
した。皆様いか
がお過ごしでしょうか?
寒い冬から解放されて
暖かくなるのは嬉
しいですが、これからしばら
く雨天晴天
を繰り返す不安定な天候が続きます。
わゆる「季節の変わり目」ですので、とかく
体調を崩しがち。引き続き、体調管
理には十分
お気を付けくださいね。
では、【自転車奔走記】始まります!
+++++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
⑤の「アルコール依存症に潜む「嗜癖」の問題」
今週は『共依存』というものについてお話し。
一口に依存症と言っても、アル
コールや薬物など
の物質に依存する『物質
依存』、ギャンブルやゲ
ームなど物質では
ないある行為に依存する『行為
依存』など
依存対象によってさまざまに分類され
てい
ますが、今回取り上げる共依存は、『人間
係への依存』というやや特殊なカテゴリ
ーで語ら
れることが多い依存(嗜癖)です。
その共依存の
定義は実に様々ですが、簡単
に言うと『他人に頼
られ、必要とされるこ
とを必要とする状態』とい
う事になります。
こう書いてしまうと(世話好き、
お節介焼
き)と思われてしまいますが、実際は少
深刻な問題で、人間が本来的に持っているとさ
れている『自己の承認』『自己肯定
感の充足』と
いう欲求にからむ問題です。

人間は、生まれたときは母親をはじめとした家族
の庇護を必要とし、長ずるにつれ、
家族だけでは
なく他人との関係性のなかで
生きていきます。
つまり、社会の中で生
まれ、育ち、終焉を迎える
という事ですね。
そして社会で生きていく、生き
ていく
ためには、必然的に社会に存在するたくさ
んの他人と自分自身(自我)との折り合いを上手
くつけてながら生きていかざるを得
ないという事
になります。
『山路(やまみち)を登りながら、かう考へた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい』
夏目漱石の草枕の有名な冒頭ですが、社会と個人
の関係を上手く言い表し
ていると思います。個人に
とって社会とは、身の安全の保障や文化文明の享受、
もっと言えば人の生存に関わる基本的生理的な欲求
の充足などを共同体としてある程度保証する機能を
有したありがたいものなんですが、人間には自我が
ある以上、社会と一体化して生きていく事はかなり
困難で、おおよそ全ての人間は、何人も決して揺る
がすことができない厳然とした個人としての自分自
身と、社会との関係で相対化された自己という二つ
の自分を抱え、その相克や葛藤の中でバランスを取
りながら生きています。漱石が言っている『情に棹
させば流される。』とは(相対化された自己>自分
自身)ですし、『意地を通せば窮屈だ。』は(自分
自身>相対化された自己)と読めます。

この二つの自己のバランスを取るという作業は、自
分自身が弱くなった時は相対化された自分を多く取
り込み、相対化された自分が大きすぎる時は自分自
身をもっと強く主張したりする心の働きとなって現
れます。一般的というか通常であれば、これら二つ
の心の働きを行ったり来たりしながら上手く折り合
いをつけていくんですが、何らかの理由で心の中に
(相対化された自分>本来の自己)という不等式が
常に存在する人たちがいます。「自分自身での自己
承認が上手く出来ない人」などと呼ばれたりします
が、その人たちに共通するのは、自分自身の存在を
希薄に感じていること、自分を尊重できないこと、
そして自分自身が確かに今ここにあることに対して
自信が持てないことです。これらの人たちは、心の
欲求として足りないと感じている本来の自分自身へ
の自己承認を、相対化された自己を承認し、或いは
承認してもらうことで埋めようとする傾向がありま
す。どういうことか?と言うと、社会の中で役に立
つ人、社会の中で必要な人という自己承認(評価)
を求め、得ようとすることなんですね。ここで最初
にお話しした共依存の定義『他人に頼られ、必要と
されることを必要とする状態』を思い出して下さい。
つまり、人間関係の中で人に必要とされることとい
う本来の自分自身とはあまり関係のない社会(関係)
の中での価値を、本来の自分自身の価値(自己承認)
に流用してバランスを取ろうとしている状態なんです。

このことは何を指すかと言うと、人に頼られると嬉し
いと感じるような一般的な感覚ではなく、人に頼られ
ていないと自分自身の存在価値を見出せない、自己承
認ができないというかなり歪な状態ということです。
共依存の場合、人に頼りにされる関係と言うのは一時
的なものではなく永続的に続かなくてはならならず、
またそうしないと自分自身の存在価値を認めることが
できなくなってしまうがゆえに、その歪な人間関係を
何とかして持続させるよう様々な働きかけをします。
しかも、存在欲求というのはいわゆる人の持つ潜在意
識の領域ですので、何かのきっかけが無い限り意識に
浮かび上がる、つまり自覚することが非常に困難です
ので、無自覚的に人間や社会との関係を自分にとって
都合のいいように、つまり自分の自己承認欲求を満た
すために人間関係を作り、維持していくという行動を
取るんですね。以上が共依存という嗜癖の根底に流れ
る心理の流れになります。

次回はその共依存と言う嗜癖がアルコール依存症にど
のような影響を与えるのか?についてお話しします。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#68。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第300回。

3月も前半戦が終了。皆様いかがお過ごしでしょ
うか?今年の3月はやけに暖かい日が続
いていて、
春待ち焦がれるワタシにとっては願
ってもない
展開となっています。
ただ、早々と花粉が飛び出
し、大嫌いな雨の
日も多くなってその分憂鬱では
ありますが…。
何はともあれこのままの勢いで桜
の季節を
迎えられるよう願っています。ただ季節
の変わり目には違いありません。
また、急に冷え
る時もありますので、皆様、
体調管理には十分お
気をつけ下さいね。
では【自転車奔走記】始まります!
+++++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
⑤の「アルコール依存症に潜む「嗜癖」の問題」
アルコール依存症に限らずですが、依存症の発症
や進行のプロセスは、【依存対象物質(行為)の
存在→使用→依存症】といった単純な因果律で捉
えることはできません。もう少し複雑な、ある意
味構造的とでも言うべき事象がその奥に潜んでい
ます。構造的という言葉を使ったのは、因果律の
ように(原因→結果)という単志向の流れのみで
考えるのではなく、もう少し大きな視点で、それ
ぞれ独立して存在し、一見無関係のように見える
沢山の事象の一つ一つが、
互いに関係、干渉しあ
いながら、まるで生
き物のように依存症という一
つのカタチ
を作り上げているという意味なんです。

今お話しをしています依存症の場合、様々な事象
(『因子』と呼びます)を呼び寄せ、
結びつける
接着剤的な役割を果たしている
のが今回のテーマ
である「嗜癖」というモ
ノなんですね。嗜癖とは
「特定の物質や行
動、人間関係を特に好む性向」
というのが
元々の意味なんですが、今回のテーマ
であ
る依存症の文脈で言うと、「有害な結果に
かかわらず、脳内の報酬刺激(使用に対
する快感)
に対しての強迫的関与(強烈な
行為欲求、行為を
止めることができない等)
が現れることを特徴と
する脳障害」と定義
されています。因みに「嗜癖」
という言
葉を始め、依存症関連の用語の解釈や取
扱いについては、それぞれの立場から様々な見
解が出されていて、これっ!という明
確な定義が
無いのが現状ですので、これか
らこのコーナーで
取り扱う「嗜癖」という
言葉は『特定の物質や行
動、人間関係に
度を超えて耽溺してしまう傾向』
と言う意
味で使います。

さて話を戻しますと、因果律の考え方ではアルコ
ール依存症という
状態を作っているのは①依存症
対象物質で
あるお酒と、②それを飲む依存症患者
であ
り、依存症患者が飲酒を止めれば、アルコ
ル依存症という病気自体は消失しないま
でも飲酒
に伴って出現していた様々な問題
が収束しますの
で、寛解、つまり一応の落
ち着きと言うか解決す
るという事になりま
す。ですが実際はどうか?と
いうと、前
回の自助グループの項でお話しした通
り、
事はそれほど単純ではないという事なんです。
依存症患者の場合、依存対象物質の
再使用に至る
危険を有する事物(『トリガ
ー(引き金)』)は、
その対象
物質や行為に限らない、むしろ周囲の人
関係や本人すらもうかがい知ることが難しいそ
の人の奥底にある性格的傾向にこそあ
るという事
が重要なポイントなんですね。
物質に対する嗜癖
や行動に対する嗜癖は、
ある意味何らかの具体的
な行為を伴いま
すので分かりやすいですよね。ア
ルコール
依存症はお酒を飲むこと、ギャンブル依
症は賭け事にのめり込むことがそれに当たりま
す。対して人間関係に対する嗜癖と言
うのは、自
分にとって都合の良い人間関係
を作る事や、その
人間関係の中にいること
で当人が満足を得るため
に他人を支配しよ
うとする事など、外からは非常
に見えにく
く、また当の本人たちにとっても何ら
かの
きっかけが無い限り絶対に気付けないもの
す。しかもその人間関係の嗜癖は、単志
向ではな
く双方向へ動くことが特徴的で、
お互いが自分の
満足の為に相手に支配され
つつ相手を支配すると
いう複雑な人間
関係をあっという間に作り上げま
す。そし
て、もしその人間関係の嗜癖の中にいる
に物質嗜癖や行動嗜癖があれば、人間関係の嗜
癖が物質・行動嗜癖に影響を与え、ま
た逆に物質
・行動嗜癖が人間関係の嗜癖に
影響を与えるとい
う悪い無限の循環が生ま
れます。

更に、その人間関係に巻き込まれた子供たちは、
その嗜癖の影響を受
けて様々な性格傾向や嗜癖傾
向を奥底に秘
めたまま育っていき、何かのきっか
けで同
じような嗜癖に陥ってしまうという負の世
代連鎖も珍しくありません。この人間関係の嗜癖
の代表が『共依存』と呼ばれるもの、
そして様々
な問題嗜癖を有する家庭で育っ
た子供たちに共通
して見られることが多い
性格や嗜癖傾向を『アダ
ルト・チルドレン』
と呼びます。次回から、その
共依存とアダ
ルトチルドレンについてお話しをし
ていき
ますね。では、また来週お会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

【自転車奔走記】依存症とは#67。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第299回。

3月最初の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょう
か?急に寒さが緩んだと思えば、強
烈な春の嵐に
見舞われたりと、これから不
安定な気候を繰り返
していきます。徐々に
春に近づいているのは確か
ではあるんです
が、その分体調を崩しやすい時期
でもあり
ます。皆様、健康管理、体調管理には十
ご注意下さいね。月始めの自転車奔走記ですが、
オリンピックも終わりましたので、
気分一新通常
モード、依存症についてのお
話しの再開となります。
++++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
④「アルコール依存症の治療の過程」-5
アルコール依存症のまとめ、今週はアルコール依存
症の自助グループの活動や組織につい
てお話しをし
ます。ここでいう自助グループ
とは、主にアルコー
ルや薬物、ギャンブルな
どの依存症を発症した方々
が、共通の困難や
問題を抱えた個人あるいはその家
族が自発的
に集まり、その問題の解決やその問題と
とも
に生きていくための力を得ていくために助け
うグループの事を指します。現在の所、ア
ルコール
依存症の自助グループとして活動し
ているのは、主
にAA(アルコール・アノニマス
)と断酒会という
グループです。AAは
アメリカで生まれた自助グル
ープで、「アノニマス
=匿名」の名が示す通り、ミ
ーティン
グと呼ばれる会合で本名を名乗らず(名乗
必要が無いという意味です)に参加する形を取り
ます。ミーティングと呼ばれる会合では、
互いのア
ルコールにまつわる経験談、例えば、
自分が過去い
つもどんなふうだったか、そし
て何が起こり、今ど
うなっているのかを『言
いっぱなし、聞きっぱなし』
の原則に則って
話をします。参加者は、話し手のス
ピーチを
聞きながら、断酒を実行している人達に出
い、その人たちがスピーチで述べた、さまざまな
“思い”を分かち合うことができ、互いに励
まし合い
ながら断酒を続けていきます。この
AAは全国各地
にありますが、所謂組織化は
されていないのも特徴
で、問い合わせや開催場
所の紹介などを行うオフィ
スは全国に数か所あ
りますが、支部→本部といった
具合の縦のライ
ンはありません。ですのでAAには
会員とい
う考え方はなく、会費なども徴収しません。

AAの運営は、参加者の寄付によって成り立ってい
ますが、強制ではなく、払える人が払える
額をカン
パするという形式を取ります。対して
断酒会はAA
の流れを汲みつつも日本で発祥
した日本独自の自助
グループです。断酒会では、
実名参加が決まりとな
っていて、全国各地にあ
る断酒会も、上部組織とし
て全日本断酒連盟が
設立されているなど、全国組織
として組織化さ
れています。このように組織化され
ていますの
で、参加するには会員制を取っており、
低額で
すが会費もあります。その活動は例会と呼ば
れる会合への参加が基本となっていて、例
会で参加
者は自らの酒害体験と自分自身を正直
に語り、参加
者はそれを聞きます。断酒例会で
も『言いっぱなし、
聞きっぱなし』の原則があ
り、話し手は話すだけ、
聞き手は聞くだけとい
うスタイルを取ります。断酒
例会で参加者の話
を聞く中で、自分と同じように酒
で苦しんだ人、
断酒を頑張っている人、断酒と飲酒
渇望の間で
苦しんでいる人の話を聞き、自分と同じ
人たち
がいる事への安心感と同じ悩みや問題で苦し
仲間との一体感を得ることができます。

そして断酒例会に出席し続けることにより、自分は
をコントロールできないという事、また、自分
けが違うのではなく、みんなと同じ依存症な
のだと
いう自覚が心に生まれて、その一体感と
自覚が断酒
継続にとって一番大切なことである
とされています。
また、断酒会の特徴として、
家族も断酒会員として
断酒例会に参加し、家族
の立場から、家族が受けた
酒害体験を話します。
家族も往々にして共依存等の
嗜癖に巻き込まれ
ていますので、この家族体験を聞
くことは、家
族の回復にとっても重要であり、そし
て家族の
回復も依存症本人の回復と密接にリンクし
てい
るとされています。因みに、AAは基本的に依
存症本人のみの自助グループで、家族はそれとは別
にアラノンと呼ばれるアルコール依存症家
族の為の
同じような自助グループに参加します。
断酒を続け
ているアルコール依存症患者の全て
がどちらかの自
助グループに参加しているわけ
ではありませんが、
参加している人の断酒率は
高く、自助グループの依
存症治療に対する効果
は、治療モデル的に十分効果
が立証されていま
す。このように、アルコール依存
症患者は社会
に出てからも、自助グループ等に参加
しながら、
生涯断酒を続けていく事こそが、依存症
からの
回復の唯一の方法であるとされています。

と言うところで今週はここまでとします。
次回は⑤の「アルコール依存症に潜む「嗜癖」問題
についてお話しします。
では、皆様またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

 

【自転車奔走記】金メダルと人生と。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第298回。

このところ少し寒さも和らいで、何となく春の
訪れを感じさせるような日よりが続いています。
皆様いかがお過ごしでしょうか?あっという間
に2月も終わり、いよいよ3月。卒業式を始め年
度の終わりでバタバタしがちな時期がやってき
ます。気候も春に向かう陽気と冬の名残りを引
き留めようとする寒気が行きつ戻りつ…くれぐ
れも体調管理には万全を期してくださいね。
あと、まだまだインフルエンザにはご注意を!
ところで、、
二週連続でちょっと気が引けるのですが
今週
も平昌冬季オリンピックのお話しをしたいと思
います。

先日、女子スピードスケート500mで見事に
金メダルを獲得された小平奈緒選手のお話し
す。小平選手については、競技終了後リ
ンクの
上で長年のライバルとお互いを称え合
う姿が大
きく報道され、世界中に感動と称賛
を呼んでい
ますが、私がお話ししたいのは、
その翌日のイ
ンタビューの内容なんですね。
その中でこんな
やりとりがあったそうです。
質問する記者が、
金メダルを獲ったことに対
する感想や(メダル
授与式の前に開かれた
ため)早く金メダルを手
にしたいか?といっ
た質問をすると、
「金メダルをもらうことはとても名誉なことで
 すし、
 嬉しいことなんですけれども、メダ
 ルという物よ
りも、私自身はこのメダルを通
 してどういう人生
を行きていくかということ
 が大事になると思うの
で、メダルに対してど
 うという想いはないんです
けれども…」

(インタビュー内容のまま)

『メダルという物よりも、私自身はこのメダ
を通してどういう人生を行きていくかとい
うこ
とが大事になると思うので。』とい
う一文に、
正直シビれました。
金メダルというのは一つの
結果を象徴するモ
ノに過ぎない。ただ、その結
果を生み出すこ
とができた自分が歩んできた道
程、そしてそ
の結果を起点として、己はそこか
ら何をいか
に為していくのか、このことのほう
が重要で
あると話されています。私たちに例え
ると、
学生さんならテストの成績や入試の結果、
会人なら仕事の成果やその報酬など、それら
はメダルという見て触れるようなモノではあ
ませんが、自身が成してきたことの結果、
小平
選手の金メダルと同じなんですね。そし
てこれ
らの結果は到達点でも出発点でもな
く、あくま
で「人生の通過点」であるという
事。

その底流に流れるのは、自分は何事を成し、そ
して何事を成さんとしているのか?と
いう真摯
な生への問いかけ、人生の求道のよ
うな気がし
ます。そう思ってみると、今まで
は単純に「可
愛らしい人だなぁ~」と年甲斐
もなく少々鼻の
下を伸ばして見ていたお顔や
姿が、これから人
生の更なる高みに上ってい
く龍のような気高い
雰囲気を纏って見えてく
るようになりました。
改めて、小平選手、金メダル獲得おめでとうご
ざいます!
そして、素晴らしいお話しをありが
とうございました!

というところで、今週はここまで。
次回こそ、連載再開の予定です。
では、皆様またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK 

【自転車奔走記】ジャンプ!

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第297回。

寒波、寒波の寒い毎日皆様いかがお過ごしで
しょうか?
2月らしいと言えばそれまでなんです
が、
やっぱり冬の寒さは五十路前の身には堪え
ますね。そんな寒さにアツい
風を吹き込ませて
くれるのが、今開催
中の平昌冬季オリンピック!

女子スキージャンプ、ノーマルヒル高梨選手
銅メダル!今年は今一つ調子が上が
らない状態が
続き、加えて強風吹き荒
れるの悪条件の中、悲願
のメダル獲
得!おめでとうございます!ただ元々
世界屈指、というより最高の
実績と技術を持つジ
ャンパーですので、
正直言うと銅メダルは少し残
念な気も
しますが、まだまだ21歳、若い選手です。
これから今持っているトップクラ
スの技術に更に
磨きがかかり、経験値
も積んでいくことになりま
すので、お
そらく次のオリンピックの時は、ジャ
ンプ界の絶対女王になっているに違いありません

男子陣も、レジェンド葛西選手を筆頭に健闘を続
けていますが、注目は小林
潤志郎選手。昨年のス
キージャンプW
杯、2014年11月の葛西選手以来の
初戦
優勝を飾り、W杯のハイライトと言えるW杯
ジャンプ週間では4位と、日本代
表選手の中では
一番乗りに乗っている
選手です。葛西選手もノー
マルヒル
よりはラージヒルの方を得意としてい
すので、これから行われる団体は要
注目ですね!

と、我を忘れて大好きなジャンプ競技の話で一人
盛り上がっていますが、今
週はこれにておしまい。
次回、オリンピックの興奮も冷めやらぬままでは
ありますが、依存症につい
ての連載に戻ります。
では、皆様、風邪などひかぬよう体調には十分に
注意して下さいね。
SEE YOU NEXT WEEK!
또만나요!
またお会いしましょう

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