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【自転車奔走記】介語苑・其の69-25。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第479回。

8月も終盤にさしかかってきました。皆様いか
がお過ごしでしょうか?
新型コロナウイルス感
染症の爆発的
な感染拡大が止まりませんね。残
ながらパラリンピックも無観客開催となって、
今年三重で開催される国体も無観客での開催が
決定、場合によ
っては中止になりそうな雲行き
です。
パラリンピックと国体は観に行きたかっ
ただけに本当に残念ですね。
アスリートの皆様
の健闘を祈りつつ、
皆様、新型コロナウイルス
感染症の
拡大防止対策はしっかりされてます
しょうか?
感染症対策を抜かりなく確実に行い、
行政の発出する情報に日々十分注意してお過ご
し下さい。
季節外れの長雨も一段落してまた暑
い日々が戻ってくる気配です。熱中症や脱水症
状で体調を崩さないよう、
しっかりとした水分
補給や室温管理
なども万全にお願いします。
では【自転車奔走記】はじまります!
++++++++++++++++++++

たきび版:介語苑・69-25。

【語句】 
栄養

【意味】
ヒトや動物など、生物が自分以外の外界から食
物を得て、生長し、活力
を保ち続ける身体の営
みのこと。

【解説】
今週は低栄養の原因についてお話します。おさ
らいになりますが、低栄養とは、
食欲の低下や
口腔機能の低下により、
食事が食べにくくなる
ことで徐々に
食事量が減り、身体を動かすため
必要なエネルギー、筋肉や皮膚、内臓など体
をつくるタンパク質などの
栄養素が不足してし
まっている状態
のことをいいます。その低栄養
の原
因ですが、直接の原因は食事量(摂取栄養
量)の減少と至ってシンプル
なんですが、その
原因の背景を考え
ると様々な問題が浮かび上が
ってき
ます。高齢者の場合、その食生活や食事
の内容は、身体的な問題はもと
より、経済的な
問題、地域社会的な
問題、加えて心理的問題な
ど高齢者
を取り巻く様々な背景が生活に影響
及ぼし、結果として食欲低下や食
事摂取量の減
少、栄養が偏った食事
に繋がり低栄養を招くと
考えられて
います。そして食事量が減れば体力
も減少するため、活動量も減りさらに食欲低下
となり低栄養を招くとい
う負のスパイラルに陥
ってしまいま
す。その背景要因についてもう少
細かくお話します。

①身体的側面
高齢になると筋力の低下や腰や下肢の痛みなど、
歩行・運動機能の低下
から長い距離を歩いたり、
重たいも
のを運ぶのが難しくなったり、億劫
感じたりすることが珍しくありま
せん。そのた
め、買い物に出かける
回数が減ったり、買い物
に行っても
即席麺やパン類など軽くて運びやす
いものを購入しがちというデーターがあります。
また、調理の際に腰や
膝の痛みなどから長時間
の立ち仕事
に苦痛を感じるようになると、調理
を簡単にするため、調理済みの加工食品を多用
したり、調理の品数を減
らしたりすることも珍
しくありませ
ん。これらは栄養の偏りを生み低
栄養の引き金になり得ます。また、噛む力の衰
えや味覚低下などの口腔
機能が低下することで
食事が摂りづ
らくなり、食欲の低下や食事量の
下を招くこともよく知られています。さらに
は下痢・便秘など消化吸収機
能が低下すること
で食欲が低下した
り、空腹をあまり感じなくな
って1
日の食事回数を減らしたりする場合もあ
ります。

②社会的側面
現在の高齢社会の大きな問題となっている独居
や社会的孤立による閉じ
こもり、過疎地域など
交通手段に制
限がある場合などのいわゆる買い
難民なども低栄養の有力な引き金要因。例え
ば独居で食事を作るの
が億劫になり、インスタ
ント食品や
総菜類などで簡便に食事を済ませて
しまう高齢者の方は多いと思いますが、それも
栄養の偏りや栄養
不足を招く十分なトリガーで
す。ま
た、近くに店舗がない場合などは買い物
に出かける回数が少なくなるの
で、生鮮食品を
避けて保存のきく加
工食品やインスタント食品
などを多
用する食事になり、栄養の偏りや不
を招きます。さらに経済的に困窮
している場合
に、生鮮食品の購入を
控えたり、食べる量を制
限したり、
食べる食品が偏ったりする方も珍し
くありません。

③精神・心理的側面
高齢の方に限ったお話ではありませんが、人は
近しい人やペットとの死
別による喪失体験から
精神的ストレ
スを受け、食欲が低下する場合が
ります。ただ、高齢者の場合はその精神的ス
トレスが容易に低栄養に繋
がってしまうリスク
が高いことは覚
えておく必要があります。この
喪失
体験ですが、加齢に伴う身体的な衰えから
以前できたことが出来なくな
ったといったこと
からも生じます。
「歩くのが遅くなった」「耳
が聞こ
えにくい」「食べるときにむせたり食べ
こぼしたりするようになった」
「車の運転がお
ぼつかなくなった」
のような喪失体験からも精
神的スト
レスを感じます。また、これらのよ
な喪失体験が原因で、他の人との
関わりを閉ざ
してしまい、孤立感な
どから精神的ストレスに
つながる場
合もあります。このように高齢者の
精神的ストレスからくるうつ状態は、低栄養だ
けではなく認知機能の低下
を招き認知症のリス
クを高めてしま
うこともあるので注意が必要で
す。
また、ストレスや心理的抑圧だけでなく認
知機能の低下により、買い
物に出かけても同じ
品物ばかり購入
したり、味付けがおかしくなっ
たり、
作る料理が限られてきたりするなどとい
った問題が生じる場合もあり、
こういったケー
スでは調理する人だ
けでなく、その配偶者にも
栄養不良
が生じるリスクがあります。

基本定義を見てきましたが、高齢者の場合、食
事量の減少や栄養の偏りはこ
れらの要因が単独
あるいは複数絡み
合って好発します。ですので、
食事
量が減れば「栄養のある食事を沢山食べれ
ば良いのでは?」、栄養が偏
れば「バランスの
取れたメニューを
考えてもらって食べれば?」
という
一般的な解で簡単に解決しないところが
難しい点なんですね。低栄養と
言っても、その
原因の奥には様々な
個人的問題、社会的問題が
横たわっ
ていることをご理解いただければ幸
です。
というところで今週はここまで。

次回は低栄養の及ぼす影響やその診断、ケアや
予防についてお話します。それ
では!また次回。
SEE YOU NEXT WEEK

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