【伊藤隆太の日々隆々】2021・深冬。
クリストファー・プラマーさんが亡くなった…。
日本ではあまり有名ではないかも知れませんが、
演技三冠(アカデミー賞・エミー賞・トニー賞)を
獲得した数少ない俳優の一人で、ミュージカル映画
「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ
大佐役といえばご存知の方も多いかと思います。
今日取り上げる作品は、そのプラマーさんを偲び、
私、伊藤隆太がオールタイムベスト級に大好きな
2012年の作品「人生はビギナーズ」です。
グラフィックデザインや音楽ビデオなどで
クリエイティブな才能を発揮してきた
マイク・ミルズ監督が、自身の体験を基に
映画化(脚本も執筆)。父と子の関係を
描く本作の最大の魅力は、何といっても
父親役を演じたプラマーの存在でしょう。
とあるきっかけの後、見た目の雰囲気も
ガラリと変わって人生を謳歌していく姿は
何とも素敵でカッコいい!当時82歳で
アカデミーを受賞したのも納得の説得力と
繊細な演技。みんな人生の初心者である。
自分らしく生きることがただただ美しい。
人はいくつになってもスタートを切る
ことができる…そんなことを強く感じ
させてくれる映画です。あらためまして
クリストファー・プラマーさんの
ご冥福をお祈り申し上げます。数々の
素敵な作品をありがとうございました。