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【自転車奔走記】介語苑・其の57。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第424回。

◎新型コロナウイルス感染症の
 感染再拡大を防ぎましょう!

全国的に感染者数が増加しています。私達一人
一人が自分のすべきことを最大限に行って、自
分たちが感染しないように、そして誰かに感染
させてしまわないようことを心掛け、感染再拡
大を可能な限り防ぎましょう!

〇お住いの地域の情報(行政が発出して
 います)に注意して、実情に合わせた
 対応を取ように心がけましょう。
〇3つの「密」
・人ごみなど、多くの人の「密」集する場所
・換気の悪い「密」閉空間
・近距離での「密」接した会話
 を避けましょう。
〇ソーシャルディスタンス(人との距離
 を取る事)の徹底、外出の際は人と
 2メートルの距離を保ちましょう。
〇こまめな手洗い、会話時、咳エチケット
 としてのマスクの着用、うがいの励行。
 特に手洗いとマスクは必ず行うように
 してください。
 ただし、気温が高い状態での長時間の
 マスク着用は熱中症になる可能性があり
 ます。屋外で人との距離が離れている時
 や炎天下の作業ではマスクを外すなど、
 こまめな対応で熱中症防止をしましょう。

個人単位の感染防止対策が、結果として地域の
感染拡大防止となります。そのことを常に意識
しつつ、毎日楽しく活動的に過ごしましょう!
では【自転車奔走記】始まります。
++++++++++++++++++++++++++

たきび版:介語苑・57。

【語句】
Advance Care Planning
アドバンス・ケア・プランニング/ACP

【意味】
もしものときのために、自分が望む医療やケア
について前もって考え、繰り返し話し合い、共
有する取組。

【解説】
今回は重いテーマを扱います。先日ALS(筋
萎縮性側索硬化症。指定難病の一つで手足・の
ど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんや
せて力がなくなっていく病気)の患者さんに対
する嘱託殺人の疑いで医師が逮捕されたという
ショッキングなニュースがありました。この事
件の一つの側面に命の社会的価値と個人の意思
の関係、つまり安楽死・尊厳死の問題が絡んで
いることは間違いない事実ですが、この事件の
詳細からすると、現状この事件をきっかけに議
論が深まっていく…と言った状況にはならなさ
そうです。ですが、この悲しい事件をきっかけ
に、自分の命を自分自身はどう考え、周りはど
う思っているのか?自分が自分らしく自分の人
生を悔いなく全うするために、自分はどうある
のか?そしてそのために家族や医療、ケアスタ
ッフ等はどうあるのか?という事を考えるきっ
かけには十分なると思います。ですので今回非
常に重いテーマですがACPを取り上げること
にしました。

「ACP」日本では『人生会議』とも呼ばれて
いますが、人生の終末期を迎える前に、自分が
受けたい医療や介護の内容や意思表示ができな
ったときに自分を代弁してくれる人を決め、そ
れらの内容を関わる家族や医療・ケアスタッフ
と共有するための話し合いを意味します。この
考え方は比較的最近出てきたもので、出発は終
末期における個人の尊厳の取り扱いの問題でし
た。データーによると終末期において約70%
の方が自らの意思表示が不可能になると言われ
ています。その状況下において、果たしてその
方の尊厳(その人の意思に沿ったという意味)
を尊重した医療やケアが提供できるのか?可能
にするためには何が必要か?という課題に対し
て、世界的に議論や研究が重ねられてきました。
皆様は「リビングウイル※1」という言葉を聞い
たことがあると思いますが、それとは少し意味
合いが違い、このACPは文書等そのものを指
すのではなく、プロセスを指す言葉です。誰に
もそれぞれ人生の価値観があり、そして終わり
方、終わらせ方についての思いがあります。

『延命治療は望まない』や『長く住み慣れた自
宅で天寿を全うしたい』など様々な思いがあり、
家族や医療スタッフに話をしているかもしれま
せん。ですが、いざ終末期になったら家族や周
りの人はどう考えるでしょうか?延命処置をす
る事で回復する可能性が1%でもあれば、命の
可能性を信じて家族や医療スタッフは延命治療
を選択するかもしれません。また、思い出のこ
もった我が家で過ごすよりも、病院や介護施設
の方がはるかに良い医療やケアを受けられるの
であれば、周囲は帰宅を選択することに躊躇や
葛藤が生じます。本人の意思を事前に聞いてい
たとしてもです。終末期には、同じ命でも、そ
の人にとっての命と家族にとっての命、医療・
ケアスタッフにとっての命、それぞれが違って
くるという現象が起こり得ます。その際『こん
な時、この人ならこう考えるのでは?』
という
その人の思いや大切にしてきたもの、病
気に対
する考え方などを家族や医療・ケアスタ
ッフが
共有できていれば、万が一意思表示がで
きなく
なっても、よりその人の意思に沿った治
療やケ
アが提供できるはずですよね。それがA
CPの
基本的な考え方のベースになっています

実際のACPは本人の自発的意思(あくまでも
本人主体です)に基づいて、家族や医療ス
タッ
フ、ケアスタッフ等、その人が信頼する人
達と
一緒に、自分の大切にしていることや望み、

のような医療やケアを望んでいるかについて

ら考えたこと、考えていることを伝え、その

とについて話し合うことです。そして、この

し合いを必要(状態の変化や病気の進行など)
に応じて何度も繰り返していきます。そのこと
で、自身の思いや希望を常に最新の状態でアッ
プデートでき、その思いを関わる皆で常に共有
することが可能になりますし、話し合いとい
動的活動を通じて文書化した際の静的情報に

しても、その行間や背後にあるその人の思い

価値観に思いを馳せることが可能になり、万

一の時の判断の際、話し合いのプロセスをフ

ードバックしながら対処に当たることで、そ

人の思いに沿った、尊厳を守った最適の対
応を
考えることができるようになります。

まだ知名度は低いACP、人生会議。これから
接する機会も増えてくると思いますし、
冒頭で
お話した尊厳死、安楽死を考える際にも
非常に
重要にコミットしてくるものです。
重たいテー
マになりましたが、非常に大切な事
だと考えま
すので、簡単ですが今回
お話させて頂きました。

というところで今週はここまで。
またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK...

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※1
リビングウイルとは、自分がいつかは理性
的判
断ができなくなる状態になることを予め想定
し、
自分自身の人生の終末期にして欲しい希望を

書化したもの。

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