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【自転車奔走記】介語苑・其の30。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第372回。

8月最初の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょ
うか?
今年春の長期予報では、今年の夏は平
並み、もしくはやや低い気温で…との長期予報
を見事に覆す猛暑日の連
続!7月中続いた長雨
から一転して
の猛暑は本当に体に堪えます

皆様、体調管理は十分に、そして熱中症には厳
重に警戒してお過ごし下さい

では【自転車奔走記】始まります!
+++++++++++++++++++++++++++++++++

たきび版:介語苑・30。

【語句】
ALS(筋萎縮性側索硬化症)

【意味】
脳や末梢神経からの神経伝達を筋肉に伝える運
動神経細胞(運動ニュー
ロン)が死滅してしま
い、手足・のど・
舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉
がだんだん
やせて力がなくなっていく病気。

【解説】
先日の参議院選挙で重度障害を持っている方が
初当選されました。お二人のうち一人は脊椎損
傷、もうお一人の方が今回取り上げるALS(筋
萎縮性側索硬化症)の患者さんです。ALSはス
ティーブン・ホーキング博士や数年前に話題に
なったアイスバケツチャレンジなどでご存知の
方も多いと思いますが、この機会にどんな病気
なのか?を、お話したいと思います。

ALSは簡単にいうと『体が思うように動かせな
くなっていく病気』です。【意味】の部分でお
話したように、人間の脳内には運動ニューロン
という神経細胞があり、その細胞が脳の指令を
体の各所の筋肉に伝えることで、手足を動かし
たり、声を出したりすることができます。この
ように、脳の指令を受けて人間の手や足、顔な
ど、自分の思いどおりにからだを動かすときに
必要な筋肉を随意筋といって、その随意筋を動
かす指令を伝えるのが運動ニューロンといいま
す。(因みに「ニューロン」というのは「神経
細胞」のことです。)

この運動ニューロンが機能しているからこそ人
間は歩いたり、物を持ち上げたり、飲み込んだ
りするなど、いろいろな動作や活動をすること
ができる訳ですが、その運動ニューロンが侵さ
れると、筋肉を動かそうとする信号が脳から伝
わらなくなります。そうすると筋肉を動かしに
くくなったり、筋肉を動かせないことで筋肉が
やせ細るといった症状が発症し進行していきま
す。また、ALSでは運動ニューロンは侵され
ますが、知覚神経や自律神経は侵されないので、
五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)や記憶、
知性を司る神経には原則的に障害はみられない
のも特徴です。私たちは手や足を何かにぶつけ
て「痛っ!」と感じた時に、とっさに手や足を
引っ込めたり、ぶつけた箇所を手でさすったり、
保護したりしますが、ALSの場合は「痛い」と
いう感覚を感じても、手を引っ込めたり、さす
ったりすることができなくなります。痛いと感
じるのは「知覚神経」で、手をひっこめるのは
「運動ニューロン」の働きによる随意運動だか
らです。これに対して、心臓や胃・腸などの消
化器も筋肉でできていますが、これらの筋肉は
随意筋ではありません。心臓が動き、胃や腸で
食べ物が消化されるのは、それらの筋肉が無意
識に自動的に働いているからで、これらの動き
を支配しているのは「自律神経」です。ALS
では自律神経は侵されないので、心臓や消化器
の働きには影響がありません。

しかし、呼吸は、自律神経と随意筋である呼吸
筋の両方が関係するので、ALSで運動ニュー
ロンが侵されると、呼吸筋が次第に弱くなって
呼吸が困難になってきます。この病気は常に進
行性で、一度この病気にかかりますと症状が軽
くなるということは通常ありません。 発症当初
はどこの部位から始まるかは人それぞれですが、
体のどの部分の筋肉から始まってもやがては全
身の筋肉が侵され、最終的には体全体はもちろ
んの事、呼吸筋も働かなくなり、胃ろうなどの
経管栄養や人工呼吸器を使用するケースもあり
ます。今回当選された議員の方は、ALSが進行
して全身が動かなくなり人工呼吸器を使用され
ていますが、歯でコンピューターを操作するな
どしてコミュニケーションを取るなど遜色なく
社会的に活動されており、ALSの患者さんの一
つの特徴というかモデルという事もできますね。

今回ALSという病気のお話をしましたが、本来
の目的はALSという病気そのものではなく、こ
のお話を通して重度障碍者の議員誕生というト
ピック的なとらえ方ではない、ソーシャルイン
クルージョン(全ての人々を孤独や孤立、排除
や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現
につなげるよう、社会の構成員として包み支え
合うという考え方)社会の実現のための一つの
契機として考えていただければ幸いです。

では、今週はここまでと致します。
また来週お会いしましょう!
SEE YOU NEXT WEEK

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