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【自転車奔走記】介語苑・其の16。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第350回。

2月も終盤、皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだしばらくは寒い日も続きますが、日中の陽
の暖かさは確実に春めいてきていますね。
加え
て、ワタシの鼻と目も確実に春めいて
、つまり
グズグズし出してきています。
雨にも負けず冬
の寒さにも負けず、そして
花粉の憂鬱にも負け
ず自転車奔走記始まり
ます!
 ++++++++++++++++++

たきび版:介語苑 その16-2

【語句】
高齢者虐待

【意味】
高齢者が他者(養護者・家族や介護・看護職
等)からの不適切な扱いにより、その権利
利益
を侵害される状態や生命、健康、生活が
損なわ
れるような状態に置かれること。

【解説】
先週、高齢者虐待とストレスの関係について
しお話をしました。高齢者虐待はいつ、誰
もが
虐待者になりうるものであり、その要因
の一つ
として家庭内や病院、施設内の中でも
外部との
交流が少なかったり、情報の行き来
が希薄であ
るなど閉鎖的な環境下で起こりや
すく、加えて
介護者そして被介護者双方に強
いストレスがか
かったり、長期間持続的にス
トレスに晒されて
いることも大きな要因の一
つとして指摘されて
います。そのストレスに
ついて、人間である以
上ストレスを完全に取
り払うことは事実上不可
能ですので、そのス
トレスに対してどのように
付き合っていく
のかについてお話します。

介護、特に在宅介護であり且つ介護を担うこと
ができる人が少
ない(交代要員が少ない)高齢
世帯や核家族
世帯では、介護をする方も受ける
方も様々な
ストレスに晒されることはある意味
しょうが
ないことなんですね。よく世間一般で
ストレ
ス解消に外出や買い物など代替行為で発
散す
る例を見かけます。確かにそれも有効では
るんですが、まずすべきことは、感じている
ストレスの原因が何か?についてしっかりと
き合うことです。あえて「向き合う」と
いう言
葉を使いましたが、もしストレスの原
因が親や
配偶者の介護をしたくないと感じ
ていることで
あれば、人は往々にしてその嫌
という感情に蓋
をして外へ出さないように、
あるいは自分自身
で直視しないように倫理的
・道徳的な抑制が働
いてしまいます。とすれ
ば、ストレスを生み出
す原因をそのままにし
ておくことになりますし、
加えて心の奥底で
表出しようとする感情と抑制
しようという理
性的な感情が葛藤を起こすこと
で、一人苦し
んだり、呵責に苛まされたり、さ
らには別の
ストレスを生み出しかねません。
から嫌という感情を持ってしまうの
はごく自然
な事であり、そのような感情を抱
いた自分を恥
じることも、卑下することもあ
りません。です
ので、もしストレスの原因が
介護をすること、
そしてされることに対する
“嫌”という感情であ
れば、まずはこの感情を
自分自身で肯定、つま
り『自分は介護に対し
て嫌という感情を持って
いるんだ』と認めて
おきましょう。このことが
土台となって初め
て、現前にある介護という事
柄について「で
きる事とできない事」そして
「してほしい
(されたい)事としたくない(さ
れたくない)
事」をはっきりすることができま
す。これ、
非常に大切なプロセスなんですね。

現在の介護保険制度を始めとした社会状況にお
いて在
宅介護をしていく場合は、配偶者を含め
家族
が居る場合は家族の介護協力が必要不可欠
要素となります。そこで、もし自分としては
やりたくないと感じている介護やされたくな
と思っている介護を、自分の感情に蓋をし
て隠
したままする(受ける)ことが、どれほ
どの葛
藤やストレスを生むかは容易に想像で
きると思
います。ですので、まずは自分が抱
く感情を自
分で素直に受け入れることが重要
なんですね。
そのうえで、ご家族やご夫婦内
で介護を完結さ
せようとせず、必ず外部の人
が入り込める余地
を作っておいてください。
「入り込める余地」
とは、風通しの事です。
ケアマネや包括支援セ
ンターなどの福祉専門
機関、かかりつけの医師
や近所の人、親戚等
々誰でも良いですし、介護
の相談でも、介護
や生活の愚痴でも、内容はな
んでも良いので、
介護をしている(されている)
という事を自
分たち以外の第三者が知っている
ような状況
にしておくことが必要です。誰かと
繋がって
さえいれば、そこから様々な情報も入
ってき
ますし、自分たちも情報や色々な思いを
発信
することができます。日ごろから風通しが
い環境であれば、辛いと感じた時に誰かにそ
の感情を伝えることができるので、ストレス
過度に溜まる前に何らかの対処をすること
が可
能になります。加えて、もし知らず知ら
ずのう
ちに虐待に近い行為を取ってしまうよ
うになっ
ていた場合(これは珍しくないんで
すね。例え
ば、介護をする側とされる側の意
思意向がうま
くかみ合わずに、ついイラっと
して強い口調で
指示をしたり、怒ったりして
しまい、された側
がそのことで萎縮してしま
うと“精神的虐待”と
してカウントされる場合
もありますし、精神的
虐待の発露は、その行
為が身体虐待へとエスカ
レートしてしまう危
険なサインです)、早めの
介入による問題解
決や虐待の発生防止が可能と
なります。因み
に、虐待の対応は「高齢者虐待
防止法」に則
って行われますが、この高齢者虐
待防止法の
基本方針は『被虐待者の保護と虐待
の当事者
である養護者への支援』となっていて、
養護
者が虐待者とならないように支援を行うこ
がその柱の一本になっているんですね。この
ことは同法に罰則規定がなく、「~防止法」
なっていることからも伺い知れると思いま
す。

つまり、虐待事案が起こってから責める為の法
律ではなく、虐待が起こらないように
当事者達
を“守る”ための法律なんですね。ち
ょっと横道
に逸れましたが、ストレスはなく
すことができ
ない以上、虐待を防ぐためには
過度に溜め込ま
ないことが肝要で、そのため
にはしっかりと自
分自身が感じているストレ
スを認識して受け入
れること、そしてそのス
トレスを溜め込まない
ために、風通しのよい
環境や外部との関係を作
っておくことが大切
なんですね。繰り返しにな
りますが、高齢者
虐待は、何時でも誰でも虐待
者あるいは被
虐待者になりうるものです。そう
ならないた
めにも、ストレスと上手く“付き合っ
て”、そ
して外部の力を上手く“使う”ようにして
くだ
さいね。
では、今週はこれにて終了。
次回も、介語苑をお楽しみに。
SEE YOU NEXT WEEK

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