ケアステーションたきびは三重県下でホームヘルパー・デイサービス・ショートステイの在宅介護事業を展開しております。
ケアステーション たきび home サイトマップ
デイサービス 訪問介護サービス ケアステーション たきび
ケアステーションたきび サービス案内 ケアステーションたきび アクセス情報 ケアステーションたきび お問合せ
たきびブログ 
 
お知らせ
トップページ > お知らせ > 【自転車奔走記】介語苑・其の11-5。

【自転車奔走記】介語苑・其の11-5。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第333回。

日増しに秋の色が濃くなっていますね。皆様いかが
お過ごしでしょうか?そろそろ紅葉も見ごろかな?
と情緒溢れたお話しをしたいのはヤマ
ヤマですが、
今年もインフルエンザの予防接種が始まりました!
備えあれば憂いなし。予防接種を受けてもOKな方は
必ず受
 けて下さいね。予防接種をしても抗体ができ
るまでしばし時間がかかりますので、早めの接種も
心がけて下さいね。
健康第一で楽しい秋本番を迎えましょう!
では【自転車奔走記】始まります。
+++++++++++++++++++

たきび版:介語苑 その10の5

【語句】
有料老人ホーム

【派生語】
養護老人ホーム

【意味】
老人福祉法に基づく老人ホームの類型。
65歳以上で、環境上及び経済的な理由で
自宅での生活(養護)が困難となった方が
入所して生活を行う施設。

【解説】
今週は『養護老人ホーム』についてお話しします。
前回お話しした『特別養護老人ホーム』と語句が似
ていますよね。それもそのはず、この二つの施設は
介護保険制度が始まる前は言わば兄弟分的な施設で
した。歴史を紐解くと昭和初期の救護法で定められ
た「養老院」という施設がその起源という事が出来
ます。その後戦争を挟んでいくつかの変遷を経て、
昭和38年に施行された老人福祉法で養老院は「老人
ホーム」という総称に替わり、その類型として『養
護老人ホーム』と『特別養護老人ホーム』という名
称と施設の基準が定められ現在に至っています。

根拠法が老人福祉法という事です。介護保険法が施
行される前までは、両施設とも入所には「措置」と
いう手続きが必要でした。措置とは行政措置の事を
指し、この場合、老人ホームへの入所を決定し、対
象者を老人ホームへ入所させる権限を持ち、行使す
る主体が行政(市町村等)であるという事ですね。
ですので、入所の申し込みは直接施設にするのでは
なく市町村へ行います。そして市町村が入所を決め、
入所させるという手続きを踏むことになります。
参考の為、老人福祉法の条文を掲載します。

(老人福祉法)
第一一条 市町村は、必要に応じて、次の措置
採らなければならない。
一 六十五歳以上の者であつて、環境上の理由及び
経済的理由(政令で定めるものに限る。)により
居宅において養護を受けることが困難なものを当該
地方公共団体の設置する養護老人ホームに入所させ
又は当該市町村以外の者の設置する養護老人ホーム
に入所を委託すること。
二 六十五歳以上の者であつて、身体上又は精神上
著しい障害があるために常時の介護を必要とし、
かつ、居宅においてこれを受けることが困難なもの
が、やむを得ない事由により介護保険法に規定する
地域密着型介護老人福祉施設又は介護老人福祉施設
に入所することが著しく困難であると認めるときは、
その者を当該市町村の設置する特別養護老人ホーム
入所させ、又は当該地方公共団体以外の者の設置
する特別養
護老人ホームに入所を委託すること

あえて太字で「入所させ」と書きました。
の「~させる」という文言が良くも悪くも措置
いう行政手続きのニュアンスを良く現してし
ますね。
さて、時は過ぎ、特別養護老人ホームは平成12年の
介護保険法施行に伴い『介護老人福祉施設』
として
の位置づけがなされ、介護保険事業で入所
(施設)
サービスの提供が可能となりました。一
方養護老人
ホームは介護保険法においての施設サ
ービスとして
位置づけられず、老人福祉法に基づ
く老人ホームの
まま現在に至っているという訳です。
以上が、大ま
かな養護老人ホームの歴史となりま
す。ですので、
現在においても、養護老人ホーム
への入所の申し込
みや決定は市町村が担っており、
措置という形で入
所が決定されるということにな
ります。

続いて、養護老人ホームの入所の要件及び費用に
いて…と行きたい所ですが、ちょと寄り道
を。
先程、養護老人ホームの根拠法は老人福祉法であ
と書きました。では、介護老人福祉施設とも呼
ばれ
る「特別養護老人ホーム」はどうなのか?と
いう素
朴な疑問が浮かびます。その答えは「特
別養護老人
ホーム」という施設類型は今でも老人
福祉法におい
て有効に機能しているという事なん
ですね。
?????

となりますよね。そのからくりはこうです。
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は、現
二つの法律に基づいて運営されていることにな
りま
す。老人福祉法と介護保険法ですが、法律に
は『後
法の優先』という考え方があり、例外を除
き、基本
的に後から出来た法律が前にできた法律
より優先さ
れるという決め事があります。ですの
で昭和38年
に施行された老人福祉法と平成12
年の介護保険法
では、介護保険法が優先されると
いう事になります。
ですので、老人福祉法で有
していた特別養護老人ホ
ームの機能は、そのまま
介護保険法でのサービスに
置き換えられたと理解
して下さい。具体的には特別
養護老人ホームが
持っていた養護・介護の機能は介
護保険事業所と
しての指定を都道府県から受けるこ
とで、「介護
老人福祉施設」として介護保険給付に
よる施設サ
ービスの提供で実施が可能となりました。

入所に関しても、「後法の優先」により老人福祉法
に基
づく措置入所ではなく介護保険法に基づく個々
施設との契約入所が実施される訳なんですね。一
般的な特養のイメージである(自宅での介護や生
が困難となった方が、必要な介護や看護のサー
ビス
を受けながら生活できる)施設機能は、正確
には特
別養護老人ホームにおいてではなく「介護
老人福祉
施設」が担う事になる訳です。では、併
存している
老人福祉法はどのように機能している
か?と言いま
すと、前掲の老福法の条文を思い出
してください。
『(前文略)やむを得ない事由に
より介護保険法に
規定する地域密着型介護老人福
祉施設又は介護老人
福祉施設に入所することが著
しく困難であると認め
るときは、その者を当該市
町村の設置する特別養護
老人ホームに入所させ…
(後略)』つまり、何らか
の理由で介護保
険法に乗らないが、介護療護が必要
な高齢者につ
いては老人福祉法に基づく措置入所も
生きている
という訳で、具体的には高齢者虐待に関
わるケー
スが想定されています。

以上、お話しを整理すると、
①養護老人ホームは老人福祉法に基づく、高齢者
入所施設であり、入所は措置に基づく。
②介護保険法の介護老人福祉施設の指定を持つ特
養護老人ホームは、後法優先の原則に基づき、
介護
保険給付での施設サービスの提供を行う。
入所は入
所者と施設との契約に基づく。
③特別養護老人ホームは介護保険法が優先であっ
も、やむを得ない事由等があれば老人福祉法に
基づ
く措置入所がなされる場合もある。

という事になります。少々ややこしいお話しでした。
ちょっと長くなり過ぎましたので今週はここまで。
次週、養護老人ホームの入所要件や費用について、
そして軽費老人ホームについてお話しをしますね。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

アーカイブ

月別 アーカイブ