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【自転車奔走記】介護苑・其の7-3。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第324回。

8月最後の日曜日となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?しかし今年のは
夏らし過ぎる日が
多かったというか、暑すぎまし
たね。
「今日は過ごしやすい日ですね」とお話し
をしていて、温度計を見
たら外気温30℃!てな具
合で、あま
りの暑さで感覚がマヒしていたのかも
れません。そんな夏も終わりに近づき、そろそ
ろ秋の気配がと言いたい所ですが、
残暑は例年以
上に厳しそうです(苦笑)。
引き続き熱中症対策
は抜かりなくお願い
しますね。
では【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
たきび版:介語苑 その7(3)

【語句】
フレイル

【意味】
主に加齢が原因で、運動機能や認知機能が低下する
ことで生活機能に問題が
生じ、健康障害を起こしや
すくなって
いる(要介護状態等になる)が、適切
支援や介入により生活機能の維持や向上が可能であ
る状態(像)。

【解説】その③
(フレイルの治療)
フレイルの主な原因にサルコペニアと低栄養を挙げ
ることができますが、そ
の事はつまり、フレイルの
治療にはサ
ルコペニアと低栄養に対する対策が必
となります。サルコペニア対策には、
骨格筋(骨格
に付着して,体幹や体肢
の姿勢や運動にあずかる重
要な筋肉)
の形成・維持に必要なタンパク質を十
に摂取することが必要であると言わ
れています。
またレジスタンス運動
(負荷をかけて行う運動)も
筋肉での
タンパク合成を促します。つまり、サルコ
ペニア発症の原因である減少した
筋肉を回復させる
ことが第一の目標と
なるんですが、筋肉をつくるた
めにタ
ンパク質の合成を促すには、十分なエネルギ
ー摂取が必要である、つまり低
栄養の状態の改善も
併せて必要になるという事になります。

ただ、“どちらが先で…”という事ではなく、サルコ
ペニアと低栄養は表裏一体とな
っている場合が多い
ので、(運動→
栄養摂取→活動量増加→栄養摂取→
運動→栄養摂取)という正のサイクルが回り出すよ
うに、包含的に
対策(治療)を行っていく必要があ
ます。また、フレイルの進行を防止するにはフレ
イルは多面的な要因が絡
み合っているため、表に見
えている一
つの状態や症状だけで判断してしまうと、
木を見て森を見ずの喩え通り全体
に起こっている問
題を捉えきれず、思
ったほどの効果を上げることが
できな
い恐れがあります(先週お話ししました「フ
レイルサイクル」をご参照してください)。

フレイルの進行を防止していくためには、その人の
身体機能や
認知機能の状態、身体のバランス機能、
生活活動、精神面、栄養状態、家族や居住地等周囲
の環境など、色々な角度
から多面的に対象者を捉え、
総合的な
機能評価を実施することで、対象者を総合
的に把握し、対策を立てていく事が非常に重要です。

(フレイルの予防)
高齢者に発生しやすいフレイルの一つ
の特徴に、適
切に予防すれば日頃の生
活に支援が必要となる要介
護状態に進
まず、元気に毎日を過ごし続ける事が
きる可能性が高い点を挙げることが
できます。また
フレイルの状態になっ
ても、適切な対応ができれば、
進行を
予防することも十分可能です。ではその予防
法は?といいますと、要は先ほ
どの『フレイルサイ
クル』の環を断ち
切る!ことがその眼目となります。
レイルサイクルの環を断ち切る作業(介入)には
に以下の3つを挙げることができます。

(1)持病のコントロール
糖尿病や高血圧、腎臓病、心臓病、
呼吸器疾患、整
形外科的疾患などの慢
性疾患がある場合には、まず
持病のコ
ントロールをすることが必要です。フレイ
ルの筋力低下には運動療法が有効
ですが、持病のコ
ントロールがされて
いないと高齢の方は体を動かす
という
気持ちになれなかったり、整形外科疾患の場
合運動の内容に制限がかかるこ
ともありますし、糖
尿病や腎疾患、心
疾患等の場合は食事内容に制限が
ある
場合もありますし、そもそも持病の治療がうま
くいっていないとフレイルを
悪化させてしまう可能
性もあります。
ですので、しっかりと持病のコント
ールができる状態である事が重要となります。

(2)運動療法と栄養療法
高齢であっても適切な運動療法を行
うことはサルコ
ペニア、筋力低下に
対し有効であるとされています。
だ、いきなりマラソンなどの激しい運動やガチン
コの筋トレをしても身体を
壊すだけです。運動療法
は個人に合っ
た強度のものから始めることが大切で
す。例えば、歩行が覚束ない状態となっている場合
は、先ずベッドの上で足
の運動を行うことから始ま
り、次は椅
子に座ったり立ち上がったりを繰り返す、
そして歩行距離を徐々に延ばして
いくように運動強
度を調整していくの
が一般的です(筋力が低下して
いる状
態で、いきなり立ち上がったり、無理に歩行
しようとすると転倒骨折を起こす危険があります)。

また運動療法は栄養療法とセットで行う必要があり
ます。低栄養状態で運動を行っても筋肉がつかない
どころか、低栄養状態を
助長してしまいます。その
ためには、
筋肉をつけるために必要な良質なタン
ク質を摂れるような食事が摂れるよ
う食事指導等を
受けることも重要となります。

3.感染症の予防
高齢者の場合は、免疫力が低下して
いることが多い
ためインフルエンザや
肺炎にかかりやすいといわれ
ています。
インフルエンザや肺炎をきっかけに、
症化して入院、そして寝たきりにな
ってしまうこと
もあります。日頃から
適度な運動やバランスのよい
食事など
により感染症に強い体作りをするだけでな
く、インフルエンザワクチンや肺
炎球菌ワクチンを
接種しておくことで
感染の予防ができ、併せてフレ
イルを
遠ざけることができる1つの方法といえます。

(最後に)
フレイルについての介護苑はこれにておしまいです。
耳慣れない用語だったと思いますが、高齢者の方々
にとっても、そして我々
介護福祉職に就く人間にと
っても、要
介護状態にならず元気に過ごすことを
けるために、そして要介護状態の悪
化を防ぐ為に必
要な支援を考える際に
非常に重要なキーワードです。
このメ
カニズムをしっかり理解して、必要な対応対
策を躊躇なく行っていく、或い
は支援として提案で
きることが今後の
高齢者介護を考える際にますます
重要
になります。
『フレイル』
しっかり覚えておいてくださいね

では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

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