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【自転車奔走記】依存症とは#76。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第310回。

五月もいよいよ後半戦に突入となります。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?このところ
夏日が続いていますね。急激な
気候変化で身体
が追い付いて行かず、体調
を崩し気味の方も多
いと思います。加えて
夏風邪(らしき)ものも
流行り出している
様子。もうじき梅雨に入ると
いうこと
もあり、皆様体調管理には十分お気を
つけ
下さい。特に熱中症には十分注意です!
体が夏日に慣れていないのに加え、まだ五
という気の緩みも手伝って全体の状況と
して熱
中症になりやすい状態になっていま
す。適正室
温とこまめな水分補給をお願い
しますね。
では、「自転車奔走記」始まります!
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◎薬物依存症について(P-2)
引き続き薬物依存症についてのお話しです。
始めに、「薬物依存症」というと『怖い』と
か『危ない人』と言ったイメージ
を抱く人は多
いと思います。実際、薬物依
存症の依存対象物
質(使用物質)の殆どが
法律等で使用を禁止を
禁じられている物で
あったり、乱用(濫りに使
用する)を制限
されていたりする物質ですので
当然
の反応ですが、元をただせばアルコール依
存症と同じ依存症です。依存症(こ
の場合は物
質依存ですが)とは大雑把に言
うと、化学物質
等による刺激が脳を変容さ
せ、依存行為(強烈
に使用したい欲求(渇望)
や使用をやめるとイ
ライラしたり、振るえ
などの身体症状を呈する
(離脱)ことなど)
が生じる事ですので、アル
コール依存症も
薬物依存症も同じ化学物質(ア
ルコールと
薬物)である以上、化学物質が脳や
身体に
与える影響やダメージに違いはあるこそ
れ、同じ依存症という病気なんですね。
ただ、アルコールと薬物に対する法律等の社会
的背景の違いからか、一般的に膾炙し
ているイ
メージは両者で大きく異なります
し、その事が
薬物依存症患者の社会復帰を
阻害している一つ
の大きな要因となってい
る面も否定できません。
ですので、薬物
依存症についてまず知っておく
べきこと、
そしてしっかりと理解して頂きたい
ことは、
薬物依存症患者も『依存症という病気
にか
かっている人』であるという事なんです

という事は、依存症のメカニズムについては、
今までお話ししてきたアルコール依存症とほぼ
同じと考えてOKなんですね。違うのは
、薬物
依存症の原因は、薬物に含まれる
化学物質が脳
内の報酬系と呼ばれる神経系
に起きた異常であ
るという事
が最重要の違いになります。ドーパ
ミンという神経伝達物質(脳内ホルモン)は一
度は聞いたり目にしたりしたことがあると思い
ますが、別名を“生きる意欲を作るホルモン”と
呼ばれていて、ヒトの「快感や多幸感を得る」
「意欲を作ったり感じたりする」「運動調節に
関連する」といった機能を担う重要な脳内ホル
モンのひとつです。このドーパミンが減少する
と、運動調節に関する神経伝達が上手く働かな
くなり、身体を動かそうという意思と身体が上
手くリンクできなくなったり、身体の震え、運
動失調などのいわゆる『パーキンソン症候群』
を引き起こしたり、もの忘れや集中力、注意力
の低下、無気力や無力感等の症状がでる場合が
あります。では逆にドーパミンが過剰に分泌さ
れるとどうなるか?というと、幻覚や異常妄想
が起こったり、自分自身の発話や運動をコント
ロールできなくなって、奇妙なことや恥ずかし
いことを思わずやってしまったり口走ったりす
る症状を呈します。薬物依存症の場合はドーパ
ミンの過剰分泌と深く関わっていると考えられ
ています。

そしてその薬物を繰り返し摂取していると、脳
内のA10神経系を始めとする神経機能に異常が
生じ、この感覚(薬物を使用したときの陶酔感
や多幸感)が忘れられなくなり、薬物に対する
強烈な摂取(使用)欲求が常に生じるようにな
ると言われます。この薬物等の使用を止めるこ
とができない…というか何としても使用したい
という欲求に支配された状態こそが薬物依存症
の正体なんですね。薬物依存症の殆どが『精神
依存』だと言われていますが、薬物使用におけ
る精神依存状態では,その薬物の効果が弱くな
ったり消えたりしても、アルコール依存症患者
においてアルコールが血中から抜けたときのよ
うな手のふるえ等の身体的な不調は原則的には
現れません。ですが、薬物に対する強烈な摂取
(使用)欲求が生じ(『渇望』と呼びます)、
これが原因となって薬物の使用を容易にやめる
ことができなくなり、何としても薬物を使用し
たいと強烈に渇望するんですね。薬物依存症患
者が法を犯してまで禁止薬物を使用することの
裏側には、このような病理が隠されています。

この「何としても薬物を入手したい。何として
も薬物を使用したい。」という欲求が生じると、
自分の事、周りの事、社会の事など一切お構い
なしに薬物入手に固執する行動を取るようにな
ります。この行動を「薬物探索行動」と言いま
すが、よく例えに出されるのが、喫煙者が常に
タバコを切らさないよう振舞う行為なんですね。
このように、依存性薬物の摂取→ドーパミン分
泌異常からくる強烈な陶酔感や多幸感→消失す
るともう一度その感覚を感じたくて薬物を何と
してでも入手する→再使用→薬物探索行動、と
繰り返すことによって、薬物依存症という病気
になるというのが現在解明されている依存症発
症のメカニズムなんですね。このように薬物依
存症のメカニズムをしっかり理解することで、
薬物依存症患者にまつわるイメージ、使用薬物
が非合法・違法・脱法・触法であったり「社会
的側面」と、脳内、身体で起きている依存症と
いう「病理としての面」をしっかり分けて考え
ることで、薬物依存症は病気であり、薬物依存
症に陥っている人は患者であるという事を多少
なりとも理解できそうです。

というところで、今週はここまでとします。
次回は、薬物依存症のまとめと、最近話題にな
ることが多い行為依存症についてお話をします。
では、また来週お会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

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