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【自転車奔走記】依存症とは#70。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第302回。

3月最後の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょう。
来週はもう4月。新年度の始まりです。3月が暖
かかったせいか、桜の開花が全国
的に早まりそう
な気配もあり、予想では今
週くらいから満開の桜
が楽しめそうですね。
ただ、花冷えという言葉も
ある通り、まだ
まだ天気は不安定ですし気温の上
下も大
きい日が続きます。お花見シーズンに乗り
遅れない様、体調管理は十分にお願いしますね。
では、【自転車奔走記】始まります!
++++++++++++++++++++
(アルコール依存症のまとめ)
⑤の「アルコール依存症に潜む嗜癖問題

今週は共依存とアルコール依存症の関係について
お話します。先週、共依存.という人
間関係の嗜癖
についてお話ししました。共
依存は相手に自分が
必要であると思わせ
る関係を作り上げることによ
って、自分の
自己承認欲求を満たそうとする嗜癖
ですが、
この関係をアルコール依存症の患者とそ
家族や親しい人との関係に落とし込むと一つの
光景が見えてきます。それは、様々な
トラブルを
起こして、人間関係や社会関係
で深刻な問題を抱
えてしまっているアルコ
ール依存症患者と、その
患者に寄り添って
献身的に世話をしたり、引き起
こしてくる
トラブルの解決を手助けしたりする家
族や
親しい人達が、一緒になってアルコール依
症と闘っているという光景です。この関
係は一見、
美談と言うか好ましいものに思
いがちですが、こ
こに『共依存』という考
え方を落とし込んで見て
みましょう。お話
しを分かりやすくするために、
アルコール依存症患者を「A」、支える家族や親
しい人を「B」とします。

Aは、アルコール依存症で、お酒を飲んでは
トラブルを起こす。
Bは、Aの飲酒を止めさせようとしたり、
ラブルの解決に当たっりして、Aを支える。
この関係を先ずはBの視点から見てみます。
Bは、自分がAにとって必要な人間であると
Aに思わせたい。
  ↓
献身的にAの世話を焼くことで、AはBが自
にとって必要であると感じる事で、B
は自分
が居ないとAはダメになってしまう
と考える。
     ↓
その事が、自分がAにとって必要な人間で
るというBの自己承認の糧になる。
     ↓
献身的にAの世話を焼くことは、根本的に
A
の為ではなく、Bの自己承認欲求を
満たすためだけの行為となっている。
  ↓
Bにとって、Aが自分を頼っている間

自己承認欲求は満た
されるが、Aが問題
飲酒やアルコール依存か
ら解放されると、
Aの世話を焼くことがなく
なり
Bの自己承認欲求を満たす糧が減ってしまう。
  ↓
Bは自分の自己承認欲求をAとの関係に
おいて
満たすために、Aがアルコール依存で
あり続け
るようAを支配しようとする。

といった具合です。つまり、BにとってAがア
ルコール依存から回復することは、献身的に
世話を焼くという自分がAにとっては必要なく
なるという事を意味しますので、自分の自己
認欲求を満たすという意味において非常に
都合
の悪い状態なんですね。だからAを「コ
ントロ
ールしたり、支配したり」する。具体
的には、
飲酒をコントロールする(怒る、説
教をする、
監視する、酒を隠す、捨てる、など)、
飲酒の
原因をコントロールする(機嫌をうか
がう、
ストレスを軽減する、生活を変えさせ
る等)、
飲酒の結果をコントロールする
(介抱する、
会社に言いわけをする、迷惑を
かけた人にあや
まる、借金の肩代わりをする等
)事を指します。

そしてこれらのコントロールを通じて、Aを支配、
つまりBにと
ってAが自分に都合の良いような存在
(この
場合はアルコール依存であり続ける事)で
るように仕向けていきます。
次にAの視点で見てみます。

Aはアルコール依存症であるから、
お酒を常
に飲みたい。
  ↓
Bはその事について色々言ってきたり、
管理
しようとしたりはするが、最終的に
お酒を飲
んでトラブルを起こしても、
後始末をしてく
れるし、第一に離れず
傍にいて色々と世話を
してくれる。
  ↓
AにとってBは、うるさい存在ではあるが、
時に自分がお酒を飲み続けるのに非常に
都合の
良い存在でもある。
  ↓
Aは、Bが自分の傍らから離れていかないよう、
機嫌を伺ったり、時には反省の色を見せたりし
Bとの関係をコントロールしようとする。

と言う具合です。アルコール依存症患者であるAに
とって、最大の関心事は自分がお酒を飲み
続けられ
る事なんですが、傍にいて、色々世話
を焼いてくれ
るBはAにとって大変ありがたい存
在。Bがこのまま
の関係で居てもらうために、A
は硬軟取り混ぜなが
ら、Bをコントロールしよう
とします。
さて、どうでしょうか?一見美談のような人間関
も、共依存というフィルターを通して視ると、
少々
怖い、歪んだ人間関係であることが分かりま
すよね。
付け加えておくと、AもBも、何も好き好
んで問題飲
酒に絡むトラブルに巻き込まれている
わけではあり
ません。Aは飲酒でトラブルを起こ
すたびに後悔と
自己嫌悪に陥り
、Bはトラブルを起こし続けるAに
回復してほしいと思
っていますし、またそんな境遇
の自分に対して不
満や悲しみを感じているんですね。
ですが、アル
コール依存症は、先にある回復よりも
目の前の飲
酒を欲する病気ですし、共依存の人にと
っては、
身の回りに起こっている不幸やトラブルに
振り回
されることから離れたいという願いより自分
他人に必要とされている自己承認欲求を得ようと
いう欲求が勝ってしまいます。つまり、両者とも
をコントロールしていますが、自分のコントロ
ール
は制御不能な状態に陥っているんですね。

長々としたお話しになってしまいましたが、共依
という嗜癖の怖さと言うか、厄介さが少しでも
伝わ
れば幸いです。因みに、この共依存から抜け
出すに
は、自己知覚、つまり『自分は共依存であ
る』とい
う事を自分自身が知り、認める事からし
か回復の方
法が無いんですね。そしてその共依存
を始め、様々
な嗜癖と強い関係性が指摘されてい
るものがアダル
トチルドレン(AC)という考え方
です。
次回は、そのACについてお話ししますね。
では、またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK

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