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【自転車奔走記】依存症とは#29。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第247回。

2月も後半戦にさしかかりました。皆様いかが
お過ごしでしょうか?
寒い寒いと言い続けてき
ましたが、
このところ目に見えるように日が
くなっていくのを感じると、春
はもうすぐかな
と独りごち
ることも多くなりました。とは言え
まだ2月で寒中真っ只中!
春はまだまだ先の話
です。
皆様健康には十分注意して下さいね。
では【自転車奔走記】始まります!
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今週も引き続き共依存という嗜癖が実際の生活
場面でどのような姿で現
れるか?についてお話
しをしていき
ます。

【前提となる状況】
アルコール依存症患者のAさんは飲酒で様々な
トラブルを起こし、アルコー
ル病棟への入退院
を繰り返しています。
退院しては再飲酒して入
院してを繰り
返し、今は仕事にも行かずに一日
中家
で酒を飲んでは酩酊して前後不覚になった
り、妻のBさんに辛く当たったり、
時には暴言
や暴力を働いたりしていま
す。Bさんは収入の
ないAさんに代わ
って家計を支えるために昼夜
を問わず
必死に働いていますが、Aさんはそん
なBさんを当てにしてか、さも当然のように毎
日飲酒を続けて止める気配も
ありません。

【例4】
Aさんは飲酒や飲酒にまつわるトラブルでBさ
んにさんざん迷惑をかけています。
酩酊からさ
めて素面になった時などあま
りに迷惑をかけ続
けている自分自身が情
けなくなり、Bさんから
離れようと考え
たりします。BさんもAさんに
迷惑をか
け続けられてへとへとになり、同じよ
にAさんと離れたほうが良いのでは?と考え
ることが度々あります。
AさんもBさんも同じ
ような思いを持っ
ていますが、なぜか二人は離
れることが
できません。

(解説)
共依存関係に陥っている人たちは、相手がいる
ことが自分の為にならないと
分かっていても、
なかなか離れること
ができません。今までお話
ししてきた
ように共依存の関係自体そのものが、
互いを離れがたくするタガのような働きをしま
すが、そのような共依存の
状態に至る前のそも
そも持っている
心理的特性として、人に見捨て
られる
ことへの危機感が強かったり、一人で
ると不安や虚しさを感じるといった
『一人でや
っていける自信が無い。一
人でいることへの強
い不安』という心
理が指摘されています。
このような心
理は人恋しい、人寂しいといった
もの
ではなく、その根本に自己否定感や低い自
己評価があるとされています。こ
れらの心理は、
依存症の親や家族の中
で成長した子供(アダル
トチルドレ
ン)に特に良く観察される心理的な
特性です。これらの低い自己評価や自己否定感
は健康な自己承認を阻む要因
となり、結果とし
て自分で自分のこと
を好きになれない人となっ
てしまいま
す。結果として満たされない自己承
を誰かに求めてしまって共依存に陥ってしま
います。また、誰かという自
己承認の対象がお
酒になればアルコ
ール依存症ですし、買い物や
ギャン
ブルになれば行為依存症になります

【例5】
Aさんがアルコール依存症の治療の為に医療機
関へ入院しました。Aさんは辛い
断酒を経て強
い飲酒衝動などのアルコー
ルに対する渇望も収
まり、退院してBさ
んとの生活を再開しました。
ですが退院
してほどなくAさんは飲酒を再開し、
さんもまた前と同じようにAさんの世話をし、
そしてAさんに振り回される毎
日が続くように
なりました。

(解説)

例4でお話しした様に、共依存なる人の心の
奥には低い自己評価や
自己否定感が滓のように
溜まっていま
す。それが故にいつも満たされな
い自
己承認欲求を感じていて、結果として「他
人に必
要とされている自分」であ
ることをもっ
て自己承認欲求を満たそ
うとする傾向にあると
されています。
つまり『自分が他人に必要とさ
れるこ
と』が必要になります。この事例5で
した内容では、Aさんが再飲酒に至
るプロセス
は述べていま
せんが、Bさ
んはAさんが再飲酒
するよ
うに知らず
知らずのうちにAさんをコン
トロール
していたことは想像に難くありません。
何故かというと、共依存の只中にいるBさんに
とって一番大切なことは、
さんの断酒よりも、
自分がAさんに
要とされることなんですね。
Aさ
が断酒を続けて健康な生活を回復する事
がBさんにとっても嬉しいこと
には違いありま
せんが、そのことより
もAさんが回復する事で
世話をやく
ことがなくなるほうが、人に必要と
れることが必要なBさんにとっての潜在的な
恐怖なんです。実話ですが、
退院してきたばか
りのアルコール依存
症患者の夫に対して妻が過
去の不始末
を責めたり、生活の不満や不安をぶ
けていたりして、本来喜ばしいはずの生活が
非常に刺々しい雰囲気だったの
が、夫が再飲酒
したとたんに妻が生き
生きと、甲斐甲斐しく世
話をやき始め
たという事例もあります。

という事で今週はここまでとします。
次回は最後の事例の紹介と共依存のお話しの
まとめをしますね。
ではまたお会いしましょう!
SEE YOU NEXT WEEK 

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