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【自転車奔走記】依存症とは#28。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第246回。

いやはやこれほど雪の日が多い冬になるとは
皆様、いかがお過ごしでしょうか?寒い日や雪
の日は決して嫌いなほうではないんですが、さ
すがに参ります。
『家の作りやうは、夏をむね
とすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き
比わろき住居は、堪へ難き事なり。』
徒然草の
一節ですが、この堪へ難き寒さの前ではさすが
に『いかなる所にも住まる』とはいかず、家で
も外でも着膨れしたまま「寒い寒い」とつぶや
いています。立春は過ぎましたが寒さ和らぐ彼
はまだまだ先。皆さま体調には十分ご注意し
てお過ごしくださいね。というところで…と、
その前に、先週のお答え。先週のブログに掲載

した文章は森鴎外「舞姫」の冒頭部分でした

ではあらためて自転車奔走記】始まります!
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今週も共依存についてのお話しです。
前回、共依存状態に陥っているアル
コール依存
症患者とその家族を例に
とって、共依存という
人間関係の嗜
癖は実際の生活場面でどのような
をとって現れるか?をお話ししましたが、今
回はその続きとなります。
おさらいになります
が先ずは事例の
前提となる状況を再掲したうえ
で、
事例を挙げてお話しをしていきます。

【前提となる状況】
アルコール依存症患者のAさんは飲酒で様々な
トラブルを起こし、アルコー
ル病棟への入退院
を繰り返しています。
退院しては再飲酒し入院
してを繰り
返し、今は仕事にも行かずに一日中
で酒を飲んでは酩酊して前後不覚になったり、
妻のBさんに辛く当たったり、
時には暴言や暴
力を働いたりしていま
す。Bさんは収入のない
Aさんに代わ
って家計を支えるために昼夜を問
わず
必死に働いていますが、AさんはそんなB
さんを当てにしてか、さも当然の
ように毎日飲
酒を続けて止める気配も
ありません。

【例2】
BさんはAさんが飲酒をやめて元の普通の生活
が送れるよう、色々な方法を
取ってAさんの飲
酒に対します。お酒
を隠して飲めなくしたりA
さんから
小遣いを求められても与えなかったり、
アルコール依存症についてAさんと話し合いを
したり、一向にお酒を止めな
いAさんを責め立
てたり、時には怒っ
たりしてAさんがお酒を止
めてくれる
きっかけを作ろうとしています。

(解説)
アルコール依存症のAさんがお酒を止めること
ができるよう、家族とし
て最大限の対応をして
いるように見
えますが、これらの対応に対して
アルコール依存症患者はどのよ
うに反応するで
しょうか?以前お話
ししましたが、これらの対
応は全く
とは言いませんが、ほとんど効果は
りません。むしろ逆効果の場合も
あります。例
えばお酒を隠したら『
自分に対して嫌がらせを
している。
気分が悪いから飲む』といって飲み
に行ってしまう。お金を渡さなければ借金をし
てでも飲む、話し合いを
したとしても酩酊状態
では話には
なりませんし、素面の時であれば一
通りしおらしいことは言いますが、それは反省
や断酒の決意ではなく、
Aさんにとって共依存
関係にあるB
さんが自分の飲酒にとって何かと
都合のよい人間であるつづけるための、その場
しのぎの反省であり、
Bさんに巣くう共依存心
をくする
ぐるような弱い人間を演じて見せた
しているに過ぎないんですね。B
さんのこの対
応は共依存に陥ってい
る人に良く見られる「他
人をコント
ロールしよう」という心の働きです
相手が自分の思い通りに動いてく
れないと「こ
うするべきだ、こう
あるべきだ」と責めたり、
怒ったり、
相手を何とか変えようとコントロー
ルすることを指します。この働きの奥底には「
相手が変われば自分も変
わるはず」というある
意味非常に能
動的で受動的な心理が働いていま
が、一般的な人間関係においても『自分が変
わるために相手が変わる
必要があるから、相手
をコントロー
ルしよう』という発想は普通しま
んよね。まず変わるべきは自分自身なんです
が、そのことが見えなくな
っている共依存の関
係ではお互いそ
れぞれが互いをコントロールし
よう
とする不健全な人間関係が繰り返されます。

【例3】
Bさんは酩酊しては問題を起こし、素面に戻っ
てひどく落ち込んでいるAさ
んを(可哀そう)
と感じてしまいます。
そのうち自分も「この人
がお酒を止め
られないのは自分の力不足かも」
と思ってBさん自身もひどく落ち込んでしまい
ます。それとは逆に、お酒を
飲んでいても笑顔
で楽しい話を繰り返
すAさんを見ていると自分
まで楽しく
幸せな気分になってしまいます。

(解説)
Aさんが抱える依存症という問題は(Aさん自
身の問題)として、自分
の問題とはっきり区別
することがで
きず、自分の問題のように感じた
り、
自分の問題として問題化してしまったりす
る例で、この【自分と相手の
心の区別が不明瞭】
という状態も共
依存に陥っている人の特徴とさ
れて
います。この心理は一見相手の痛みや悲し
みや喜びに共感できる能力と
勘違いしてしまい
ますが、共感は
感じる側にしっかりとした自我
や自
己があってこそ成立するものなんですね。
共依存者は自分自身だけでは
満たすことができ
ない自己承認欲求
を背負っています。そのこと
は自己
に対する評価が低いと言い換えることが
できますので共依存者は人の
痛みや辛さを共感
として受け止め
るだけのしっかりとした自己が
ない
がゆえに、人の心の問題を自分のことのよ
うに感じてしまいますし、逆
に自分の辛さや痛
みは相手がそのよ
うに感じているはずと思って
しまい
ます。これは問題解決のツールとしての
共感とは似て非なるもので、言
葉は少々悪いで
すが『傷を舐め合っ
ているだけ』の状態です。
もちろん
依存症、そして共依存の解決には程
い状態が続くことになります。

というところで今週はここまでとします。
次回も共依存についてのお話しに
なります。
では、寒いがまだまだ続きますが、
元気にお過ごし下さいね。
SEE YOU NEXT WEEK 

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