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【自転車奔走記】依存症とは#20。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第255回。

朝晩は冷え込むけれど、日中は11月らしくない
ポカポカとした陽気が続いています。
皆さまい
かがお過ごしでしょうか?
このところの陽気は
ちょっと動くと汗ばむ
くらいで、過ごしやすい
と言えばそうなん
ですが、朝晩と日中の寒暖差
が大きいと体
調を崩しやすくなります。ワタシ
の周りでは
まだインフルエンザは出ていません
が、風
邪をひいて体調を崩している方は多くな
てきました。皆さま、くれぐれも体調管理
は十分お気を付け下さいね。
あと、何度でも繰り返しますが!
インフルエンザの予防接種がまだの方、早め
接種をお願いしますね。
では、自転車奔走記、始まります!
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アルコール依存症患者とその家族が、一緒にな
って依存症を悪化させていく負の連鎖
に陥るプ
ロセスについてお話ししています。
前回はイネ
ブリングという行為についてお
話ししました。
家族や周囲の人が『本人に
お酒を止めさせたい』
あるいは『本人の為
に…』と思ってしていること
が、実は飲酒
を後押しする行為として機能すると
言った
内容でした。この家族によるイネブリング
の怖い所は、【知らず知らずのうちに家族自身が
本人の飲酒を後押しする存在(イネ
ブラー)にな
ってしまう】という事です。
アルコール依存症患
者に関わる家族は、誰
しも依存症患者の飲酒を積
極的に後押しし
ようとなんて思っていません。何
とかして
お酒を止めさせたい、そして元の普通の
活に戻ってほしいと願っての事なんですが、
局は飲酒を後押しして依存症からの回復
どころか
症状悪化させてし
まっているんですね。

ここでちょっと申し添えておきますが、家族や周
囲の人のある
意味献身的な対応や行為を逆手に取
るよう
にして飲酒を続けるアルコール依存症患者
本人、これだけをみると、正直な感想として人格
的に“サイテー”と捉える方が多いと
思います。
ですが忘れてはいけない事は“ア
ルコール依存症は
病気である”という事です。
いくら本人が酒を止め
たいと思っていても、
強烈な飲酒渇望が出現する
と抗うことがで
きずに飲んでしまう状態ですので、
家族や
周囲の人の思いや気遣いは十分すぎる程分
かっているけれど、飲んでしまう。その事が心の
棘や滓となって本人を苦しめ、更に
飲酒に向かう
という側面もご理解してもら
えればと思います。
で、話を戻して、知ら
ず知らずにイネブラーとな
った家族
や周囲の人とアルコール依存症患者には
妙な関係が出来上がります。それが前回の最後
にお話しした『共依存』という関係で
す。

この共依存という考え方は、アルコール依存症の
治療過程で提唱された考え方と
いうか人間関係の
捉え方の事です。共依存
=「共に依存する」とい
う言葉を、その言
葉が示す通りに解釈すれば『双
方が、お互
いを頼って(依存して)いる状態』と
なり
ますので、最近は本来の意味を離れて汎用
れるようになってきているようですが、
実はその
概念はかなり複雑で分かりにくい
ものです。です
のでできる限り分かりやす
くお話しを進めていこ
うと思います。

元々は、アルコール依存症の治療と回復過程に
いて、イネブリングを行うイネブラーと
しての家
族と、アルコール依存症患者本人
との関係を観察
していく中で生まれた概念
です。アルコール依存
症患者は酒を止めた
いと願い、そして家族は酒を
止めさせたい
と献身的に世話をする。ところが家
族はす
でにイネブラーとなって本人のアルコール
依存症を後押しする存在になっているので、酒は
止まらず、依存症は悪化するばかり。
家庭を含め
本人と家族の周りではトラブル
が絶えない状態が
続きます。普通であれば
とっくに家族は破たんし、
人間関係が解消
されてもいいはずなのに、なぜか
家族関係、
特にアルコール依存症患者との人間関
係が
破たんせず持続していくケースが目立つと
う事実がありました。そこで注目された
のがイネ
ブラーとしての家族が献身的に
依存症患者の世話
をするという行為の裏側
に『相手に対して献身的
に世話をするこ
とに、自分の存在価値を見出す』
という心
理的な働きがあるのでは?という考えな
ですね。アルコール依存症患者に対して、これ
以上飲酒しないように酒を隠したり、
酒を止める
よう説得を試みたり、あるいは
飲酒で起こした失
敗やトラブルの後始末を
したり…家族が献身的な
対応をするその裏
には、先述のとおり【献身的に
人の世話を
焼くことで(しか)、自分の存在意義
を確
認しようとする(できない)】といった心
が働いている訳です。そしてその心理は
更に裏を
返すと『アルコール依存症患者が
依存症でなくな
って、自分の献身的な世話
の必要が無くなれば自
分の存在価値もな
くなってしまう』という奇妙な
人間関係と
いうか心理状態になることを露呈しま
す。
おかしなな話ですよね。回復を願う家族が
は心の奥底では回復を拒むという矛盾。
これらの
事が共依存の分かりにくい所でも
あり、そして怖
い所でもあるんですね。

というところで今週はここまで。
次週も共依存についてお話ししていきます。
では、またお会いしましょう!
SEE YOU NEXT WEEK 

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