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【自転車奔走記】依存症とは#12。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第243回。

早いもので8月最後の日曜日となりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?今月はとに
かく色んな意味でアツいひと月でした。正直、
猛暑という言葉は聞き飽きたというかお腹一杯
の気分ですが、まだまだ残暑を通り越した暑い
日が続くようです。加えて、日本選手団のメダ
ルラッシュに沸いたリオ・オリンピックの余熱
がまだまだ残るまま、来月にはリオ・パラリン
ピックが開幕します。まだまだアツい毎日が続
くこと確定ですね。皆さま、体調と寝不足には
十分注意してお過ごしくださいね。
では、自転車奔走記始まります!
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先週は「否認」という心理についてお話ししま
した。アルコール依存症に限らずですが、依存
症は「否認の病気」と呼ばれるくらいに、この
否認という心理反応が重要なキーになります。
今週はその否認という心理特性がアルコール依
存症患者に及ぼす影響のプロセスについてです。

アルコール依存症の場合、いったんお酒を飲ん
でしまうと自分では飲酒をコントロールできな
くなって、健康を損ねたり、家族や社会でトラ
ブルを起こしたりと様々な問題を起こしてしま
う病気であることはすでにお話ししてきました。
この場合、飲酒に起因するトラブルを起こす主
体が自分自身ですので、自分が居るところ、関
わるところ全てでトラブルが起こることになり
ます。言い換えれば飲酒を止めることができな
い自分の存在そのものがトラブルのタネになっ
てしまっているわけです。この飲酒に関わる問
題の解決方法は実は単純明快。
要は「お酒を止める」ことだけです。

ですが、既にアルコールという物質に対して依
存症状を呈しているアルコール依存症患者にと
っては、自らお酒を止めることが非常に困難。
飲まないと強烈な飲酒渇望に襲われたり、ちょ
っとだけならと一口でも飲んでしまうと、後は
もう自分ではコントロールできない状態になっ
てズブズブになる。酒が抜けて後悔や反省、自
己嫌悪に駆られても、目の前にお酒があるとま
た飲んでしまい…のループが繰り返されます。
つまり多くのアルコール依存症患者は、実は自
分自身の置かれている状況は理解できていて
「このままではいけない」「なんとかしたい」
と常に思いながら飲酒を続けています。一方で、
酒ごときに自分を振り回されている自分が許せ
ない、酒の誘惑に負け続けている自分を認めた
くないという自尊心もあります。だからすでに
依存症となって酒のコントロール下にあるにも
かかわらず、自分は飲酒をコントロールできる
状態であると思っている、思い込もうとする。
このあたりが「否認」という心理反応の出発点
かもしれません。

一番多く見られる否認は「節酒思考(論)」と
呼ばれていて、『飲む量を加減すれば大丈夫』
とか、『毎日飲まなければOK』みたいな考え
方です。アルコール依存症患者はすでにアルコ
ールの支配下にありますので、飲む量を加減す
るどころか一口でも飲めば後はずるずると飲み
続ける事になります。飲まないでおこうと思っ
ても、飲酒渇望が起これば酒を飲まずにはいら
れない、イライラしたり落ち着きがなくなった
りと精神的に不快な状態が続くので結局酒に手
を出して元の木阿弥。つまりアルコール依存症
患者は「節酒」はできない身体になっているん
ですが、それを認めてしまうと自分がアルコー
ルに負けたと明に暗に認めてしまうことになる
ので、そこから目を逸らし「節酒」という題目
にすがろうとしているのかもしれませんね。

「酒に負けている」という自身を認めたくない、
それを認めてしまうと自分が下らないちっぽけ
な存在に過ぎなくなってしまう怖れから「否認」
は始まり、そしてその人の思考や行動に染み付
いていきます。そしてこの否認から出発した心
理反応は、だんだんと飲酒をする自分自身の自
己正当化へと変質していくことになります。
というところで今週はここまで。次週も依存症
患者の心理特性について、自己正当化からくる
自己中心性と攻撃性についてお話しします。

では、夏の名残を惜しみつつ8月最終週、皆さま
元気にお過ごしください!
またお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEEK 

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