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【自転車奔走記】関わるケア#52。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第222回。

今日は勤労感謝の日です。と、特段の話題もなく
始まりました
自転車奔走記です。皆様いかがお過
ごしでしょうか?
いよいよ年の瀬が近づいてきて、
気ぜわしい雰囲気が日増しに強くなってきていま
すね。加えて12
には国政選挙も予定されている
か、気ぜわしさに一層拍車をかけています。
世の流れ、時の移ろいには抗えませんが、健康管
理は日ごろの心掛け
一つで大きな違いが生じます。
皆様、インフルエンザの予防接種は済みましたで
しょうか?備えあれば
憂い少なし!元気に年末を
乗り切って
いきましょうね。
では自転車奔走記、今週も始まります!
=====================
 今週は『行動観察』、認知症の症状があるクライ
アントの様々な行動の中に潜むその
行為をする意
図や意思を推し量
って、等身大、立体的にクライ
アントその人
を捉える試みについて、その具体的
な方法
論を中心にお話していきます。と、少々大
仰な書き出しとなりましたが…、
実際には収集し
たクライアントの情報、例え
ば生活歴や病歴、毎
日の生活習慣など様々
な情報を元にしながら徘徊
や介護拒否、
被害妄想等の行動を細かく観察して、
「どんな思いがあって歩くのか?」や「何の理由
で被害妄想が出現するのか?」を推
測して理由付
けしていく作業に他ならない
んですね。比較的分
かりやすいケースを例
に挙げますと、物盗られ妄
想があったクライ
アントさんで自分の持ち物、例
えば財布や
衣服などを自分で何処かに仕舞ったこ
とを
忘れてしまい、「誰それが盗っていった」と
思い込んでしまう方がいらっしゃいました。誰そ
れは特定の人物ではなく、身近にいる
ケアスタッ
フや隣人はもとより、遠方に住ん
でいて滅多に来
ない娘さんの名前が挙がる
事もありました。被害
妄想が原因でクライア
ントの身近な人に対する信
頼感が薄れ、そ
の事で隣人や知人、果ては家族と
の関係も
だんだん疎遠になり、地域の中で徐々に
立していってしまうケースでした。

この方の行動分析をする上でのキーワードは『物
仕舞い忘れる』という事です。つまり、自分
物を“仕舞った”という事自体を忘れてし
まう事が
主な原因です。「物の置き場所を
忘れてしまう」。
このようなこと自体、よくよ
く考えれば別段珍し
い事ではないですよね。誰でも
目当てのものが見
つからずに「○○
が無い!妖怪が何処かに隠した!」
と少々
流行に乗っかって大騒ぎする事は“日常茶
事(スタッフ談)”だそうですワタクシ
の場合、
【どこかに仕舞った】事自体は
覚えていますので、
(見当たらない→どこか
に仕舞い忘れた)と思考
しますが、仕舞った
こと自体を忘れているケース
では(見当たら
ない→自分は触っていないのでな
くなる筈が
ない→探したけれど見当たらない→誰
かが
盗っていった)という思考パターンに陥りや
くなり、結果として被害妄想と呼称されるよ
な行為が生じる訳です。つまり、被害妄想
という
行為を観察すると、その方の『自分は
何も触って
いないのに物が無くなる』という思
いを読み取る
ことができ、被害妄想という行
為の裏にはその思
いがあることが読み取れ
ます。そして重要なポイ
ントですが、行動観
察はこの思いを推察した時点
いったん“終了”
となります。というもの、今回
お話している行動
観察にせよ、少し前にお話した
さかのぼり手
法にせよ、元々の目的はクライアン
トその人を
“立体的に捉える”事ですので、行動観
察によ
って読み取れたその人の問題行動の裏にあ
意思や意図を投影しながら、再びその人に関
っていく、日々の関わりのなかでその人を
理解し
ようとする作業を続けることが重要だか
らです。

何故かと言うと、行動観察やさかのぼり手法で得
られた情報が“ずっと正”では
あり得ないからなん
ですね。認知症というの
は基本的に脳の疾患が原
因で発症します。
つまり、その病気の進行状況に
よっては、一
つの事実も様々な位相を示すことが
多いか
らなんですね。先ほどの例でお話すると、
「物を仕舞い忘れた事を忘れる事」が原因である
と断定して行動観察を打ち切ってし
まうと、その
「物を仕舞い~」という事がドグ
マとなって、今
度はそのドグマからそのク
ライアントの行動の全
てを理由付しようと
する意図が働いてしまうから
なんです。行
動観察の本来的な目的はその人の立
体的
な把握に過ぎないのに、得られた一つの情報
にその人を当てはめて思考するとい
う事は、本末
転倒の結果になりますよね。
「行動観察によって
クライアントの問題行
動の裏にある意図や意思を
推し量る」と
書きましたが行動観察という手法で
は、
その得られた結果よりその人の行動を観察し
続ける事、作業の結果、や正解を
安易に求めるの
ではなく、観察するその
プロセス自体が大切。

そして、そのプロセスの中にこそ“その人を知ろう
という
【関わり】の関係の萌芽があるとも言えま
すね。確かに行動観察は難しいと思います。対象
となるクライアントにある程度
のコミュニケーシ
ョン能力が残存していれ
ばよいですが、ほぼコミ
ュニケーションが
取れない方も沢山いらっしゃい
ますので、
その際の難易度はくらべものになりま
ん。また、観察を続けてもついに理由や意図が
明確にならないままで終わってし
まうケースも決
して少なくはありません。
だからこそ、その人を
知ろうとするプロ
セスが重要であり、そのプロセ
スそのも
のが“関わるケア”と言っても過言では
いかもしれませんね。
という事で、今週はこれま
でとします。
次週からは、様々に得られた情報や、
関わりのプロセスをケアの実践に展開していく作
業を一緒に考えていきたいと思
います。
それでは、また来週お会いしましょう!
See you next week , bye 

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