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【自転車奔走記】関わるケア#42。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第209回。

初の月曜日登場となるヒロモリです。業務の都合で
どうしても執筆が昨日までに間に合いませんでした。
結果、一日遅れとなりましたが宜しくお願いします!

すっきりしない毎日が続きますね。皆様いかがお過
ごしでしょうか?
先日の大雨は大変でした。三重県
では特別警報が発令され、
あちこちの河川が濁流渦
巻くと形容
しても言い過ぎでないくらいの荒れよう
で正直見ていて怖かったです。
いままでに経験した
ことのない”と
いう表現がまさにぴったりの雨の降り
方でした。とは言えまだまだ8月も中旬、例年では
これから秋に向かうにつれて上陸
するタイプの台風
の到来も多くなります
ワタシたち介護保険事業者に
は、災害時
対応マニュアルの策定をすることが定め
られています。私共たきびでも、今回の大雨を受け
て、台風シーズンの到来前に再度
マニュアルの見直
し作業を行い万全の
態勢を整えて臨んでいきます。
皆様も、台風などの非常災害時には先ず自分の身を
守る事を最優先にして、
必要な対応をお願いします。
では、一日遅れの【自転車奔走記】始まります!

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今週はバイスティック7原則の最終章となります。
前回までに
①個別化の原則
②受容の原則 
③統制された情緒関与の原則
④意図的な
感情表出の原則
⑤非審判的態度の原則 
ついてお話をしてきました。ケースワークを行う
支援者の取るべき原則的な立ち位置というか取るべ
き態度についてつらつらとお話を続けて
きましたが、
この①〜⑤までの原則という
のは、ある意味で全て
⑥クライアントの自己決定の原則
を担保するために必要なものであると言っても過言
ではないと思います。この自己決定の
原則ですが、
読んで字の如く「物事を最終的に
決定する主体はク
ライアントその人
」と言う意味
です。ケースワークな
どの対人支援の場では、
問題を抱えたクライアントと
その方を支援する
ワーカーを始めとした支援者の間に
はどうしたって
立場的な意味で強い・弱いという強弱
関係が
できてしまいがちになります。特にクライアン
トが
その現に抱えている問題を客観的に捉えきれてい
ない場合など、支援者はついつい命令的
な指示をクラ
イアントに出しがちになってしまい
ます。

この⑥の原則は、そのような命令的な指示や態度を支
援者が取ることを諌めるもの
なんです。前段で①〜⑤
までの諸原則
がこの自己決定を担保するためにあると
いう
事を書きましたが、支援者がクライアントと関わ
っていく過程で最も重要視しなければ
ならない事は、
「最終的にクライアント自身が
その抱える問題の本質
に気づき、そして
自らの力でそれを解決し乗り越えて
いく力
を獲得する事。」なんです。所謂「エンパワメ
ント」
という考え方です。指示や命令でクライアント
動かして問題解決しても、クライアント自身がその
問題についての自己覚知が無く、自分が
主体的に問題
に関わり解決したという経験が
無ければ、以降に同種
同様の問題が起こっても
クライアントはその問題を解
決する術を持って
いないので、また支援者を頼る事に
なりますし、
もっと言えば、同種同様を含め、様々な
問題が
発生しやすい状況になんの変化もない事になり
かねません。これでは、クライアントはいつ
までたっ
ても自律、自分の力で色々な事を
考え、決定していく
能力を削がれたままになって
しまいます。ですので支
援者はあくまでもクライ
アントの自己決定を尊重し、
その決定力を
醸成できるよう関わる事が重要なんです。
ライアントが自身の力で問題を解決し、乗り越えた
所にこそ本当の意味での解決という
ものがあるんです。

ですが、すべてのクライアントが自分の事を自分自身
で決めることができるか?と問われれ
ばそうではあり
ません。例えば認知症が重度
の状態の方ですと、合理
的な判断力や理解力
が殆ど失われてしまっている事が
多々あります
ので、その人自身が主体となって物事を
解決
していくということが困難な場合も多々あります。
ですが、ここが重要なところなんですが、例えば認知
の方であっても、その人の持つ「自己決定権」を否
定することはできませんよね。
もし法律的な例外を除
いての話ですが、人が
他人の自己決定権を否定する事
があるなら、
あるいはそれが妥当とされるのであれば、
基本的人権に代表される近現代社会の基礎となる考え
方を否定することになりますし、
民主主義の否定にも
繋がることなんです。
なぜなら、近現代を成立させて
いる基礎底流
的な考え方の一つが“人はそれぞれが個人
として
尊厳を持ち、尊重される”という思想ですから。
ですので、認知症の方であっても、当然個人としての
尊厳が最大限に尊重されるべきで、
従って判断力や理
解力が乏しいからと言って
その人の自己決定を軽んじ
る事は重大な
ルール違反になるんですね。クライアン
トが
いかなる状態や立場にあっても、その人が持つ最
大限の自己決定力を行使できるように
支援者は支援に
当たる事が求められます。
これこそが「自己決定の原
則」の持つ意味
なんですね。

続いての
⑦秘密保持の原則
について
は、個人情報保護等々で近年なじみ
になってきた考え
方ですので非常に理解
しやすい原則だと考えます。内容
もズバリ
そのままで、「支援者は知り得たクライアント
関する情報を他者には漏らさない」という意味です。

さて、バイスティック7原則のお話もこれにておしまい
となります。
ケースワークの場では何度も何度も繰り返
叩き込まれる基本姿勢なんですが、実は日常生活の場、
特に会社や家族、恋人同士
など人間関係の場においても、
これらの原則
を知っておくと意外に便利なんですね。
会社や部活など、チームで一つの目標を達成する為に主
導的立場に立っている方が、
部下や後輩との関係作りに
悩んでいる時なんかは、
①個別化の原則や③統制された
情緒関与
の原則、⑥自己決定の原則などを思い返すと
いかもしれません。また、ちょっと亭主関白的で
パート
ナーや彼女に対してついつい命令的言動が
多くなってし
まい、最近ギクシャクしている
かな?と悩んでいるご夫
婦でしたら、①個別化の原則や
⑤非審判的態度の原則
念頭に置いておくと
ギクシャクも減ると思います。ある
いは、気になる
人に対してのアプローチを開始したい!
と意気込ん
でいる方には、②受容の原則や④意図的な
情表出の原則
なんかを意識して接すると、
相手の話をど
んどん
引き出して距離がグッと近づくこと請け合い
(ホンマかいな…)
と、最後は少しおちゃらけた感もあ
りますが
バイスティック7原則という考え方がクライア
ント
と支援者という関係上だけで成り立つのではなく、
広範な人間関係でも十分役立つものであることをご理解
いただければ幸いです。

次回からは「関わるケア」に戻って認知症のケアについて
進めていきます。
では、また来週お会いしましょう。
See You Next Week!

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