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【自転車奔走記】「関わるケア」#12。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第164回。

日増しに秋らしくなる毎日ですが、
皆さまいかがお過ごしですか?
朝、晩は少々寒いと感じるくらいに
なってきました。
いよいよ美味しい
秋の味覚が待っていますね!
ワタクシにとって秋は一番好きな季節。
三段腹メタボのワタクシにとって、
ジリジリと
体中の脂汗を搾り取られる
ような蝦蟇の油状態の
夏がようやく
終わり、じっとしていても暑くない、
汗をかかない
季節の到来はまさしく
天国への門とでも言うべき感慨
です!
夏場の焦熱地獄に痛めつけられた
カラダを
ひんやりとした秋のやさしい
冷気がゆっくりと癒し、
そして来るべき
食味三昧に備て、胃と腸が
ブルペンで
肩慣らしをするかのようにゆっくりと
動き出す
この時期こそ、ヒロモリに
とってのクライマックスシリーズ!
海の幸・山の幸が入り乱れる当に
桃源郷とも言うべき
食の日本シリーズ
に向け準備万端整え終えた
ヒロモリの
【食欲の秋を10倍楽しむ方法】…
ではなく【自転車奔走記】、開講
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パーソンセンタードケアについて続けます。
今週はケースの中心人物の人となりを
理解する事で
描きだす事が可能となる関係線
についてお話しを
していきます。
先週で、人間中心という考え方では現前の
問題
そのものを観る前に、当事者である
その人の、性格や
生活歴、環境、関わる人
等々を知る事、人となりを
理解する事が
重要であるという説明をしました。
言わば、いま起こっている様々な問題を、
その人を主人公
として物語的に捉えなおす
作業と言い換える事ができます。
その作業の結果として、当事者と問題行動
関係線を描く事が可能となるとしました。
では、関係線とは何ぞや?
事例で取り上げた問題行動で考えてみます。

○トイレの場所が分からず、家屋内の色々な
   場所で排泄する。

このケースで考えてみましょう。
Aさんにはアルツハイマー病による
認知症状があることから、本
行為は認知症に
伴う周辺症状と捉える事ができます。
私達が排泄をする時は、普通はトイレで排泄
しますので、
このAさんの行動はイレギュラー
な行為と考える事ができます。
でもAさんはアルツハイマー
病に罹っていて、
トイレの事だけではなく色々な事柄
が解らなく
なったり、忘れたりしますので、トイレで
排泄をするという行為を取り戻す事はなかなか
困難
になります。このような現状でAさんの
トイレ以外の
場所での排泄という問題を解決
する方法としては
☆Aさんがトイレの場所を認識しやすいよう、
    張り紙等でトイレの場所を示す。
☆Aさんの行動パターンを観察して、早めに
    トイレへ案内して排泄してもらう。
☆オムツ等の手段を検討。
ざっと以上のような対応策が考えられます。
最後に挙げたオムツの着用は最終的な対応
としても、
上述の策を講じる事でトイレ以外で
排泄をする
というAさんの問題行動は大幅に
減らす事ができる
のでは?と期待がもてます。

と、お話ししてきたような考え方が
「業務中心」という
考え方のオーソドックスな
パターンなんです。
これらの思考や対応策

間違っているとか適切ではないという
意味ではなくて、
現前の現象の評価と効果的な
対応策に一番
の力点を置いて考えると言う事が
『業務中心』という
考え方の特徴なんですね。
一方、これが過ぎると、
単純化とパターン化が
過度になってしまう
恐れが高いと考えられます。
「トイレ以外の排泄」=「問題行動」
「アルツハイマー病」=「問題行を起こす」
「アルツハイマー病」=「行為の判断欠如」
そして極端に言えば、
「Aさん」=「アルツハイマー病」
という具合に、Aさんの行動やAさんご自身を
単純化する
事で、対応策を案出しやすくしている
訳です。結果、
本来Aさんの個別ケースで
ある
筈の事例が単純化、一般化される事で対応事例
としての汎用性を獲得する一方で、俗に言う
ステレオタイプ
の対応や捉え方に陥りやすい、
つまり「アルツハイマー」や
「トイレの場所が
分からない」や「トイレ以外で排泄」
という
キーとなる文言だけで対応策を考えてしまう
ケアの
パターン化現象が起きやすいのです。

因みに、ケアのパターン化というものを
否定している訳では決してありません。
実際、非常に重要な
作業で、様々な事例や
ケア内容をDB化する作業と
重なる部分が多く、
蓄積されたパターンを出発点
として個別の
ケースに対応する場合には
非常に有効な武器
となりますが、一方でこれらの
パターンを
様式として捉えてしまうと、
画一的な対応、
つまり個人の症状に合わせた細やか
なケアに
考えが至らなくなる恐れが高くなります。
加えて、多くの方の介護や介助が必要な
施設でのケア
の場合「業務の効率化」という
施設が抱える永遠の
命題と安易に結びついて
しまう事で、パターンが
施設のケア内容と
イコールで結ばれてしまい、
個人よりも
パターンが優先
されてしまいがちです。

パターン化とケア業務という本来別物である
筈の
ものの安易な結合を防ぐキーワードこそが、
今日お話し
する筈だった関係線となるんですが…
それは、次週に持ち越させて頂きます。
では、ちょっと不完全燃焼…まるで半沢直樹の
最終回の
ような終わり方ですがご了承下さい。
みなさま、また来週お会いしましょう。
See you next week

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