ケアステーションたきびは三重県下でホームヘルパー・デイサービス・ショートステイの在宅介護事業を展開しております。
ケアステーション たきび home サイトマップ
デイサービス 訪問介護サービス ケアステーション たきび
ケアステーションたきび サービス案内 ケアステーションたきび アクセス情報 ケアステーションたきび お問合せ
たきびブログ 
 
お知らせ
トップページ > お知らせ > 【自転車奔走記】「関わるケア」#11。

【自転車奔走記】「関わるケア」#11。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第163回。

めっきり朝晩が涼しくなってきました。
昼間の日差しはまだまだ強いですが、
全般に
過ごしやすい気候になりましたね。
秋はもうすぐ!と言いたいところですが、
夏の疲れがドッと出る時期でもあります。
皆さま、体調管理に十分注意して下さいネ。
所で、先日919日は『中秋の名月』だった
そうで、
聞くトコロによると、きれいな
満月を愛でる事ができた
みたいですね。
と、他人事のように書いていますヒロモリ
ですが、
実はワタクシ花鳥風月には
まった~くと言って
いいほどの無関心、
不調法、無粋なニンゲンでして…
子供の頃から、どこの景観名所に行っても
無関心
無感動、旅行に連れて行ってくれる
親も張り合い
が無いを通り越して呆れる
くらいだったそうで、
今となっては、
『生まれつきの不調法で苦労ばかりしている』
と坊ちゃんの冒頭風に開き直る事もできるの
ですが、
当時は自分なりに気を遣っては
いたけれど、何故
周りの人が喜んで景色を
眺めているのかがサッパリ
理解できずに、
困った覚えがあります。
そんな事情があってこその花より団子、
名所旧跡
そっちのけで土地の名物を漁る
「うっかり八兵衛」的な
スタイルが定着、
今や「景色で腹が膨れるか!」と
開き直りも
末期状態となりました、「月と言えば月見大福、
ススキではなくてスキヤキ」、まんまる御腹様
ヒロモリがお送りします【食欲暴走記】…
…ではなく【ケアマネ自転車奔走記】開講!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今週も、パーソンセンタードケアにおける
人間中心という
考え方について進めていきます。
少しおさらいしますと、様々に出現している
生活上の問題
について、その問題点そのものに
ピンポイント
的に対応していく「業務中心」
という考え方に比べて、
「人間中心」という
考え方は、先ずはその出現している
諸問題の
関係性を明らかにして、問題が問題でなくなる
ような状態、問題が発生している環境の
構造変換を進めていく
という考え方でした。
で、今週はその「人間中心」という概念を
事例を使ってもう少し
具体的に見ていこう!
という試みです。
では早速事例を紹介します。

【事例】
Aさんは2年程前にアルツハイマー型認知症と
診断されました。最初は軽度のもの忘れ程度で
家族の介護を受け自宅での生活を続けて
きましたが、
徐々に病気が進行し排泄に関する
トラブルが深刻化
してきました。具体的には
○トイレの場所が分からず、家屋内の色々な
  場所で排泄する。
○服を着たまま排泄する。汚れた手を衣服や
  寝具で拭く。
○排泄物が付着したままの手で食事をしようと
  したりする。
家族は常時Aさんの傍にいるわけにもいかず、
Aさんの行為の
処理に振り回される毎日が続き、
精神的にも肉体的にも
追いつめられ、Aさんは
介護施設へ入所することとなりました。

以上がベースとなる事例になります。
先ず着目する事は、この事例の主人公である
「Aさん」
その人です。この事例文からは、
Aさんはアルツハイマー病
を患っている事、
その病気が原因で上手く排泄という活動

できなくなっている事、この二つの事が判り
ますが人間中心の考え方でいくと、これらの
情報だけでは
まだまだ不十分なんです。
考え方は、先ずどんな人?」という
問いかけから始まります。
言い換えると「Aさんが今ここに
存在している
その構造を明らかにする」となります。
人はそれ単独では存在はしていません。
人や社会、環境や時代など様々な事物現象の
複雑な
関係性の網の中で、様々要素の影響を受け、
与えながら生きています。ですので、他人を知る
という事は
取りも直さず、その人が存在している
網の目を紐解いて
いく作業になるんですね。

では、どのようにしてAさんを知るのか?
先ずはAさんの人となりを理解する事からです。
一口に「人となり」と言っても沢山の要素が
ありますが、
例えば、その人の性格や考え方等の
パーソナルな部分、
今まで過ごしてきた環境や
ライフスタイル等の生活歴の
部分、病歴等
健康状態の部分を挙げる事ができます。
つまり、その人が主人公の物語を知ろうとする
になります。次に、その人に係わっている
人との関係を
整理します。一人暮らしなのか?
誰かと同居しているのか?
家族や親戚は何処に
いて、どのような関わりを持っている
のか?
友達や近所との付き合いはどんな具合か?
等々、Aさんを中心点にして係わりのある人を
できる限り
沢山配置しその関係を明らかに
していく作業です。
これは、その人の物語の
登場人物を知る作業ですね。
そして、その人が
今暮らしている社会や環境を知る
事が続きます。
何処の地域に住んでいるか、どんな家
に住んで
いるか、住んでいる地域の特徴や自然条件等、
物語の舞台を知ることです。と、思いつく
要素を挙げてみましたが、人を知るという
作業はとりもなおさず、その人が主人公の
物語を
読解する作業という事ができますよね。
今回の事例で言うと、Aさんにとって現に
問題となっている
様々な事象を取り上げる
前に、Aさんの人となりを知り、歴史を知り、
Aさんの暮らす舞台と登場人物
を知る事が
重要になるという意味です。

このようにAさんという人そのものを知ると
言う事が、
問題解決にどんな効能を示すのか?
と言いますと、
事例文だけではAさんの
排泄時の問題行動の原因
はアルツハイマー病に
起因する周辺症状しか見当
たらなかったのが、
AさんとAさんを取り巻く要素を
深く知る事で、
Aさんと問題行動との間に別の関係線

描く事を可能となり得るんですね。
この「別の関係線」という考え方が非常に
重要な
キーワードになります。
次週は、その関係線についてもっと具体的に
話しを進めてまいり
ます。
では皆様、またお会いしましょう。
See You Next Week!!

アーカイブ

月別 アーカイブ