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【自転車奔走記】「関わるケア」#7。

【ケアマネ自転車奔走記】第158回。
8月も中盤、お盆の帰省ラッシュも間近、
おまけに暑~い毎日が続いています。
皆さま、お元気にお過ごしでしょうか?
水分補給と休息を心がけて下さいネ。
しかし、猛暑日は体に堪えますね。
ただ、夏の甲子園が始まったこの時期は
ワタクシの
夏本番!熱闘甲子園を観ながら
飲むビール
の美味いこと美味いこと!
こまめな水分・糖分・脂分補給で、
今年の
夏も乗り切ろう!と意気込みつつ、
ズボンの
ベルトが自慢の三段腹に
寄り切られる寸前!
猛暑よりも猛省が
必要な背脂豚骨風味のヒロモリが
お送りします【ケアマネ自転車奔走記】
さぁ、はじまりです!!
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今週からは関わるケアについて皆様と
一緒に考えていきたいと思います。

最初のキーワードは「パーソンセンタード」。
このパーソン・センタードと言う言葉、
直訳すれば人間中心
或いは人間を中心に
据えると言った意味となります。
1990年代に、イギリスの心理学者が提唱した
ケアメソッド
なんですが、当時主流であった
業務中心のケアから離れ、
人間中心のケアを
展開する事の重要性を説いています。

所で皆様『人間中心のケア』といわれると
何となく内容を推測できそうですが、
『業務中心のケア』と言われて
みると
少し分かりにくいのではないでしょうか?
一般的に認知症の方々のケア内容で重要な
位置を占める
のが、様々な認知症に伴う
周辺症状への対応です。
周辺症状とは、
徘徊や介護拒否など脳機能が障害を
受ける
事によって引き起こされる問題行動の事を
指します。徘徊を例に取りますと、
徘徊とはあてもなく歩きまわるという
意味でつかわれる言葉
ですが、自宅から
出てしまい、特に目的もなく
あちこちを
歩きまわって、迷子や事故など二次的な
被害
を発生させる契機にもなる行動です。
この「あてもなく」
という文言がポイント。

何らかの目的があって行動する訳では
ありませんので、重度の認知症の方ですと
それこそ昼夜を問わず、ご家族や介護者が
眼を
離した間に、いつの間にか何処かへ
行ってしまいます。私もヘルパー時代に
経験が
ありますが「えっ!」と絶句して
しまうくらい遠く離れた
場所で警察に
保護された方も沢山いらっしゃいました。
本当に“眼が一瞬でも離せない”状態が
24時間続き
ますので、ホームヘルパー等の
介護職員はともかく
同居されているご家族の
心配や負担の大きさは
容易に推し量る事が
できると思います。

この徘徊への対応で一般的なのは、
感知センサー(認知症徘徊感知センサー)等の
機器で、
屋外に出た瞬間を把握する事で徘徊を
防ごうという
方法です。他にも夜間の出入口を
施錠する事で
不意の徘徊を防止したりする
方法も見られます。他にも常時の見守り
等、
様々な方法を使うことで徘徊を防いでいます。
この方法という言葉を『業務』に置き換えて
頂くと
『業務中心のケア』という文言の
取っ掛かりが得られ
ませんでしょうか?

つまり、認知症に伴う周辺症状を分類して、
症状ごとに症状に応じた対応を行っていく事

『業務中心のケア』と言う事が可能ですね。
様々な周辺症状を“問題”として捉え、その問題を
対処的に解決していくと言い換える事もできます。
例えば、入浴を拒否する認知症の患者さんが
みえたとします。ワタクシも経験がありますが、
本当にびっくり
するくらいの大きな声や強い力で
入浴を拒否されます。しかし、無理強いしない
事がケアの基本
ですので、最終的
にはご本人様の
拒否を重視して入浴はせずに、
体を拭く程度で
保清をするしか方法はありません。
当時、入浴を嫌がられるご利用者様に対し、
どのように
して入浴してもらうか?について
何度も
スタッフ間でカンファレンスを
繰り返した記憶があります。

と!
ここで注目して頂きたいのが下線部
の文章。
『無理強いをしない事がケアの基本』とあります
ので、この文意は『利用者本位・意思尊重』です。
でもワタクシ達が目指していたのは『入浴して
もらう事』ですので、意地悪な言い方をすれば
【いかにご本人様を翻意させて入浴させるか】
を考えていた訳ですよね。でもこれって結局、
「業務>ご本人の意思」と思われませんか?

ここからが肝心なところなのですが、
よくよく考えれば、ワタクシの友人にも
風呂嫌いはいます。
極論をいえば風呂に
1年入らなくても
生死には直結しません。
その意味だと、患者
さんが入浴拒否をしても
別段大騒ぎする必要はないかも
しれません。
でも、介護スタッフやご家族さんにとれば、
「清潔に過ごしてほしい」
「お風呂に入ってさっぱりしてほしい」等
色々な思いから、結果的に入浴と言う業務を
ご本人様の意向より
上位に置いた対応を
してしまうという事が多々あります。
つまり、これらの事柄を図式した
「業務(入浴)>ご本人の意思」というものが
業務中心のケアの本質だと考えます。

誤解して頂きたくないのは…
【業務中心のケア】は決してご本人様
の意思を
ないがしろにするケアではないと言う点です。
今回は入浴を例に挙げましたが、もっと生死に
直結する
ような事柄であれば、ご本人様の
意向より必要な業務が優先
されることは当然
ですし、何よりこれらの業務は、ご本人様の
健康を考えた上で必要な活動です。
しかしながら、現実として認知症という
病気により、それら健康
に必要な活動を阻害
するような行為、行動が生じている
が故の
葛藤から生じたジレンマのなのです。

では今週はこれにておしまい。
皆さま、体調には十分注意して、
来週またお目に
かかりましょうね!!
SEE YOU NEXT WEEK

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